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旭山記念公園野鳥情報2020年2月22日(土曜日)

旭山記念公園野鳥情報、2020(令和2)年2月22日土曜日、2並びの日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

今週のトピックス

 

キクイタダキ

2月21日金曜日、キクイタダキが久しぶりに近くで見られました。

昨年よく出ていた風の丘近くの松林で朝9時半頃に3羽を確認、うち2羽が30分以上そこにとどまり餌をとっていました。

キクイタダキは前にも書いたように、一昨年、昨年と多く見られていましたが、今年は少ない。

しかし、多く見られた年ではない平年でも3月に入ると多くなるので、この先は観察機会も多くなると思われます。

写真は昨日撮影した個体です。

キクイタダキ2020年2月22日

 

 

【2020年2月23日 追加情報】

 

シロハラ

昨日2月22日、園内でシロハラを見たとの情報があり、写真も見せていただき、確認しました。

2週間前にシロハラの情報を上げましたが、同一個体かどうかは分かりませんが、まだ残っていたことになります。

ただ、前回は風の丘近くでしたが、今回は遊具広場方面でした。

今後の動向に注目です。

 

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)

今週は低い位置にはなかなか降りてきませんでしたが、カラマツ林の高い位置にはよく来ていました。特に、今週も、日の出から1時間以内は毎日ではないですが来ない日の方が少ないくらいでした。

園内イタヤカエデの樹液は木により出始めており、そこにシマエナガやヒヨドリ、カラ類などが寄って来るようになりました。

写真は、イタヤカエデの樹液が幹で凍ったものです。

この写真の位置は低すぎて鳥はあまり来ないかもしれないですが、ところどころ、樹液が見られます。

イタヤカエデ樹液2020年2月22日

また、シマエナガが虫ではなくカラマツの芽を食べている写真を、いつも観察しておられる方からご提供を受けました。

下の写真、2月11日に撮影されたものです。

シマエナガ2020年2月22日

 

冬の鳥情報
ヒレンジャク、キレンジャク

2月21日、レンジャク4羽が飛んでいたとの観察情報がありました。遠かったためヒレンジャクかキレンジャクかは確認できなかったとのことですが、まだ少数が残っているようです。

ツグミ
数羽が園内でよく見られ、「キュキューッ」という声も聞く機会も比較的多いですが、2週間前に比べると頻度が落ちているように感じられます。

ウソ
ほぼ毎日園内で声を聞き、時々近くで観察できます。

なお、先日、中島公園で数羽が桜の芽を食べているのを近くで観察できましたことも、参考情報として上げておきます。

シメ

1時間に1回は声を聞いたり姿を見たりしています。

ベニヒワ
今週は観察情報はありませんでした。

イスカ
今週も主に朝に1羽だけで飛んでいるのが観察されましたが、低い位置で見たとの情報はありません。

マヒワ

2月21日、森の家の裏にあるシラカンバに雄2羽が来て10分ほど採餌していました。写真はその時のものですが、その2羽以外には近くにも上空にも現れませんでした。

マヒワ雄2020年2月22日

マヒワなどがシラカンバの種子を食べると、殻や房などが下に落ちています。

シラカンバ種子2020年2月22日

このようなものが落ちていた場合、そこにマヒワなどが採餌に来た、ということになります。

カワラヒワ
今週は園内での観察情報はありませんでしたが、近くの住宅街では何度か観察されました。

キバシリ
今週も見られていますが、今週に入って以前よりも見られる頻度が落ちてきました。

ミソサザイ
先週は観察情報がありませんでした、と書きましたが、観察したという方がおられ、また今朝は風の丘近くで1羽を観察しました。

まだ園内で見られていますが、観察頻度は一時期より落ちています。

留鳥情報
クマゲラ
今週は園内での観察情報は少なく、一方で藻岩山方面から声が聞こえてくることが多かったです。

オオアカゲラ
今週も雌の個体が園内でほぼ毎日見られています。

写真は昨日撮影したもので、森の家前の階段脇にある桜の木に来ていました。

オオアカゲラ雌2020年2月22日

アカゲラ
園内でよく見られており、繁殖のためのドラミングも時々聞こえてきます。

コゲラ
園内でよく見られています。

ヤマゲラ
「ピョッピョッピョッ」という大きな声が今週もよく聞かれ、2羽で鳴き交わしていることもあり、時々、近くで見られることもあります。

オオタカ
2月21日朝7時半頃、カラマツ林でシマエナガ数羽が採餌していたところ、突然「ピピーッ」といった甲高い声を一斉に発しました。3秒ほどして、オオタカが東から飛んで来てカラマツ林の高い木にとまり、シマエナガは声がさらに大きくなった後、ふたたび落ち着いて採餌を始めました。

オオタカがシマエナガを襲いに来たものですが、狩りは成功しなかったようで、オオタカはすぐに西に飛んで行きました。

この行動で注目されるのは、シマエナガが警戒音を発し始めてからオオタカが真上に来るまで3秒ほどかかっていることで、つまりシマエナガは結構遠くにいるオオタカを認識していた、ということです。

オオタカに話を戻し、オオタカは、ずっと外にいれば毎日1回は見られると思われ、観察情報も多くなっています。

ハイタカ
今週も園内で観察されました。

ノスリ

今週も園内での観察情報がしばしばあり、今朝も観察されました。

ハヤブサ
今週も観察情報はありませんでした。

ハクセキレイ
今週も観察情報はありませんでした。

シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラ、ゴジュウカラ、
園内でよく見られています。
いずれもさえずりを聞く機会が増えてきました。

ヒヨドリ、ハシブトガラス、ハシボソガラス
園内でよく見られています。

次回は2月29日に上げる予定です。

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。