旭山記念公園野鳥情報、2020(令和2)年2月29日土曜日、4年に一度の日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
なお、不要不急の外出は控える「緊急事態宣言」が道から出されましたが、継続的な情報として、今週も記事を上げさせていただきます。
今週のトピックス
キクイタダキ
キクイタダキを観察できる機会が多くなってきました。
本日2月29日9時過ぎ、つり橋左岸のヨーロッパトウヒ大木でまず1羽を観察。
その個体は10分ほどでその木から飛び立ち、双子沢川の対岸に飛んで行くのが見え、右岸側のトドマツを見たところ再び発見しました。
そこでも10分以上観察、枝の端に出てくる瞬間もあり、じっくりと観察できました。
写真がその時のもの、雄の個体です。
キクイタダキはお伝えしている通り、2月下旬になって観察機会が一気に増えてきました。
特にこの1週間は、朝8時から10時までの間、風の丘近くの松か、今日見られたつり橋の近くの常緑松で見られる機会が増え、1時間待っていると必ず見られるといえるほどの観察頻度になってきました。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週の火曜日2月25日以降、群れで見たという観察情報がない一方、シマエナガ自体は見かけるものの、だいたい2羽だったという情報も多くなってきました。
時期的にも2月下旬、どうやら、群れではなくつがいでの行動が主になってきたようです。
10羽前後の群れがカラマツ林で長い時間餌をとる姿も見られなくなりました。
イタヤカエデの樹液はもう出ていますが、今年はその木に群れで寄って来ることもあまりないまま、つがいで行動する時期に移行したようです。この先群れがまったく見られないかといわれれば、そうではないのですが。
また、群れで行動していないときはたいてい飛ぶ速度も速く、じっくり観察できないまま通り過ぎたということも多くなってきました。
冬の鳥情報
ヒレンジャク、キレンジャク
どちらもこの1週間は観察情報がありませんでした。
先週は数羽残っていると書きましたが、それもいなくなった可能性があります。
ツグミ
数は少ないですが、比較的近くで観察できる機会が多いように感じています。
写真は、本日、森の家の玄関先に降りたところを撮影したものです。
ウソ
ほぼ毎日園内で声を聞き、時々近くで観察できます。
シメ
1時間に1回は声を聞いたり姿を見たりしています。
ベニヒワ
今週は観察情報はありませんでした。
マヒワ
森の家の周りで見る機会が多くなっていますが、数は多くなく、雄1羽、雄だけ2羽、6羽くらいの群れ、といった出方が多いです。
しかし2月28日には10羽以上の群れが日の出直後に園内で観察されました。
マヒワは例年5月に入る頃まで残っており、これからまだまだ撮影機会があります。
カワラヒワ
園内でよく見られるようになってきました。昨日は囀りも聞くことができました。
キバシリ
今週もまだ見られており、今日は囀りも聞かれました。
ミソサザイ
時々観察されています。
留鳥情報
クマゲラ
今週は園内での観察情報もあり、今朝は栗木デッキ付近に1羽来ましたが、すぐに見えなくなりました。
オオアカゲラ
今週も雌の個体が園内でほぼ毎日見られています。
アカゲラ
園内でよく見られており、繁殖のためのドラミングも時々聞こえてきます。
写真は今朝撮影した雄の個体です。
コゲラ
園内でよく見られています。
ヤマゲラ
「ピョッピョッピョッ」という大きな声が今週もよく聞かれ、2羽で鳴き交わしていることもあり、時々、近くで見られることもあります。
オオタカ、ハイタカ
今週もしばしば観察されています。
ノスリ
本日2月29日午後11時過ぎ、森の家近くにノスリ2羽が現れました。
最初はハシブトガラスに追われていましたが、少しずつ高度を上げ、カラスとも離れて見えなくなりました。
写真がその時のものですが、もうかなり高い位置まで上がっています。
ハヤブサ
今週も観察情報はありませんでした。
ハクセキレイ
今週も観察情報はありませんでした。
シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラ、ゴジュウカラ、
園内でよく見られています。
いずれもさえずりを聞く機会が増えてきましたが、昨日はシジュウカラ科4種(シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラ)が森の家の前で代わる代わる歌声を披露してくれました。
などと話すとのどかな感じがしますが、実は、もう既に種と種の間の「縄張り争い」が始まっているのでしょう。
ヒヨドリ、ハシブトガラス、ハシボソガラス
園内でよく見られています。
写真は今朝のハシブトガラスです。
次回は3月7日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。