園内を散策していると赤と黒の配色のオバボタルがたくさん飛んでいましたよ。
夜になると川の周りにはヘイケボタルが光りながら飛ぶ季節になりました。
両方ともホタルの仲間ですが昼間飛んでいる触角の長いホタルは「オバホタル」といって、成虫は夜に光らない、昼行性のホタルですよ。
これはオバボタルです。
ヘイケボタルなどの日本のホタルの仲間は赤と黒の配色をしています。
ホタルの仲間は悪臭を出すものが多くて捕食者たちには美味しくないものです。
オバボタルとヘイケボタルが同じ色合いなのは、擬態のひとつです。
みんなで同じような色で、捕食者に美味しくないと覚えてもらうこのやり方は「ミュラー型擬態」ですよ。
他にもスズメバチやミツバチも黄色と黒の配色で「危険だよ」と知らせていますよ。
西岡公園の管理事務所では、ヘイケボタルの展示が始まりましたよ。
夜に光るヘイケボタルが見られる期間中は、展示しています。
オオバボダイジュの花が咲き始めました。
オオバボダイジュの樹のそばでは、甘い濃い香りが立ち込めています。
同じ科のシナノキはまだつぼみでした。
地面からシャクジョウソウの蕾が出ていました。
こげ茶色になったシャクジョウソウの昨年の立ち枯れた果実も同じ場所にありましたよ。
シャクジョウソウは下向きに花が咲き、どんどん上を向いて果実になりますよ。
園内のあちこちでオニノヤガラの黄色い花が見られます。
この季節にアスパラのようにニョキニョキと地面から伸びてきますよ。
半透明のギンリョウソウも地面からモコモコ出ています。
シャクジョウソウ、オニノヤガラ、ギンリョウソウはすべて菌従属栄養植物といって菌類を分解して栄養を得る生き方をする植物ですよ。
ギンリョウソウの展示もシーズン中は展示しています。
ギンリョウソウの展示についてはこちらからもどうぞ ↓↓↓
5月28日の園内 – 西岡公園 (sapporo-park.or.jp)
ヒトツバイチヤクソウも咲き始めましたよ。茎も花も桃色ですよ。
葉はほとんどないかあっても1枚程度です。
こちらはほとんど光合成をしないで菌従属栄養植物に近い生き方をしています。
イチヤクソウも咲いています。
こちらは部分的菌従属栄養植物と呼ばれていますが、茎も、葉も緑色で光合成もしているんだなと分かりますね。
ヨツバヒヨドリにつぼみがついています。
ハエドクソウが咲き始めました。
キツネノボタンもポツポツ咲いています。
クワガタが歩いていました。
湿原のアシの背丈が木道の手すりを越えて夏らしい風景になりました。
湿原のアシの茂みのあいだからタマミクリが見えましたよ。
ツタウルシ、ダニ、ハチなどに注意が必要な季節になりました。
歩きやすい足元と、肌を出さない服装で散策をお楽しみください。
園内の花や山菜、動植物の採集と傷つける行為は禁止されております。
皆さまのお越しをお待ちしております。
ガイドボランティアの方々とおしゃべりしながら園内を散策しませんか。
7月から10月は、隔週金曜日の開催です。
開催時間は各回とも、13時から15時です。
小雨決行です。
荒天などで中止の場合は当日11時までにホームページや園内の掲示板でお知らせいたします。
おさんぽガイドの日程についてはこちらからもどうぞ↓↓↓
「おさんぽガイド」はじまります。 – 西岡公園 (sapporo-park.or.jp)