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旭山記念公園野鳥情報2019年4月28日(日曜日)

毎週アップしている旭山記念公園野鳥情報です。

2019年4月28日日曜日、ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

本日の野鳥観察会

本日、8時より野鳥観察会を行いました。

観察できた野鳥は以下の24種です(順不同)

ハシブトガラス、ハシボソガラス、イカル、カワラヒワ、マヒワ、

ホオジロ、アオジ、メジロ、キクイタダキ、ゴジュウカラ、

シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラ、ルリビタキ、

クロツグミ、センダイムシクイ、ウグイス、ヤブサメ、ヒヨドリ、

コゲラ、ヤマゲラ、キジバト、マガモ

 

センダイムシクイ、昨日まで確認できませんでしたが、まさに今日今年初認、南から渡って来ました。

昨年は4月29日、一昨年は4月27日初認、ほぼ同じ頃に来ています。

まだたくさんは入ってきておらず、時々声が聞こえるだけですが、これから「焼酎一杯グイー」がよく聞かれる森の音になることでしょう。

 

ルリビタキ4月28日にはまだいました。

登山道入口下と風の丘からつり橋付近でよく見ますが、今年はほんとうに多く、30分待っているとほぼ確実に見られます。

 

ウグイスが笹薮から出て木の低い枝にとまる姿が目視できました。

ウグイスの姿は初めて見たという方もいらっしゃいました。

 

イカルとマガモは一瞬の上空通過でした。

 

キクイタダキ風の丘下の松に来て、比較的近くで観察できました。

 

メジロが観察会の間中ずっとどこかから囀りが聞こえてきていました。

ヤナギ類の花によく来ています。

 

ヤマゲラがかなり近くで鳴いていましたが、姿は観察できませんでした。

 

今日観察会の間に見られなかった主な鳥は

クマゲラ、アカゲラ、エナガ(シマエナガ)、ツグミ、ウソ、シメ

 

アカゲラはなぜか観察会の時に出ないことがよくあります。

普段はむしろよく見られる鳥なのですが。

 

 

夏鳥初認情報

センダイムシクイ

前述の通り本日2019年4月28日、今年初認、昨年より1日早く、一昨年より1日遅い確認でした。

 

クロツグミ

2019年4月23日火曜日、クロツグミ今年初認。

例年通り、遊具広場周辺と藻岩山登山道入口周辺で囀りがよく聞かれますが、高い木にいるので姿を見るには双眼鏡があった方がいいでしょう。

 

アカハラ

2019年4月23日火曜日、アカハラ今年初認。

クロツグミと囀りが似ていますが、同じ日に両方が観察されました。

 

シロハラ

2019年4月26日金曜日、シロハラ今年初認。

森の家の周りで数羽を観察。

シロハラは人が近づくと地面から飛び上がっていったん近くの木の枝にとまり、さらに遠くに飛んで逃げます。

シロハラはしかし今日は今のところまだ観察されておらず、もう通り抜けた可能性がありますが、一方で5月上旬の記録もあるので、まだ現れるかもしれません。

 

 

 

今週のシマエナガ

エナガ(亜種シマエナガ)

見られる機会がだいぶ少なくなってきました。

 

 

 

野鳥情報

ルリビタキ

4月28日現在まだ園内でよく見られています。

例年5月上旬にはいなくなりますが、今年はどうでしょうか。

写真は成鳥雄の個体です。

ルリビタキ雄2019年4月28日

 

【2019年4月29日 追加補足】

ルリビタキは4月29日に数が一気に少なくなり、時々見られるくらいに減りました。

大半が山へ移動したものと思われます。

今年はルリビタキが多く、27日までは、よく出る場所に行って15分待てば必ず見られるくらいいたのですが。

 

 

メジロ

一昨日、昨日と7、8羽の群れで行動しているのが観察されました。

今はヤナギ類の花に来て蜜を吸うか何かを食べている姿がよく観察されていますが、これから桜が咲くと桜の花にも寄るようになります。

 

ベニマシコ

昨日4月27日は園内で観察されましたが、今日はいまのところまだ情報がありません。

もう移動していなくなった可能性があります。

 

キクイタダキ

まだ園内で見る機会がおおいですが、例年であればそろそろいなくなる時期です。

しかし今年は長くいて、いつまでいるか、あるいは夏の間ずっと見られるかもしれない、要注目です。

 

アオジ

先週までは都市環境林では囀りしていても公園内ではしていなかったのが、一昨日から森の家の周りなど公園内でも囀りを聞くことが多くなってきました。

 

ホオジロ

展望台周辺で囀りがよく聞かれます。

また今週はつり橋と展望台の間の辺りによく現れていました。

 

ウグイス

園内数カ所で「ホーホケキョ」と聞こえてきます。

 

ヤブサメ

「シリシリシリ」という囀りを聞く機会が増えてきました。

ヤブサメは春先は笹の脇に出て餌を取る姿を見る機会が多く、次の写真も昨日、つり橋近くの笹が切れた場所に出てきたときのものです。

ヤブサメ2019年4月28日

 

マヒワ

数羽から時には20羽以上の群れで行動する姿がまだ見られます。

 

カワラヒワ

展望台から学びの森周辺と森の家周辺で囀りがよく聞かれます。

 

シメ

噴水広場周辺から駐車場の辺りで時々見られます。

 

イカル

今日も観察会で一瞬だけ飛んでいましたが、時々見られます。

例年だと5月中旬以降旭山で見る機会が多くなります。

 

ウソ

今週は声を聞くことがなかったのですが、そろそろ山か北へ移動したかもしれません。

 

ツグミ

4月23日火曜日までは声を聞いたり姿を見たりしていましたが、ここ3日は観察されていません。

もう北へ移動した可能性があります。

 

キセキレイ

第2駐車場から森の家にかけての辺りで見られます。

 

ハクセキレイ

噴水広場周辺で時々見られます。

 

モズ

学びの森、噴水広場から第1駐車場下にかけての辺りで時々見られます。

 

ミソサザイ

今週は観察情報がありませんでした。

そろそろ旭山では見られなくなります。

 

クマゲラ

今週は園内での観察情報はありませんでしたが、藻岩山方面からは声がしばしば聞こえてきます。

 

ヤマゲラ

今週も声を聞くことが多く、またトイレから森の家に向かう道沿いの木に現れることが多くありました。

 

オオアカゲラ

今週は園内での観察情報はありませんでしたが、都市環境林にはいました。

例年通りでいけばそろそろ園内では見られなくなります。

 

アカゲラ

雌をめぐる争いの時期は終わったようで、「キョキョキョ」という大きな声は聞かれなくなりました。

 

コゲラ

園内でよく見られます。

 

シジュウカラ

地面に降りて巣材を探したり何かを食べている姿がよく見られます。

 

ハシブトガラ

囀りはまだ聞かれますがそろそろ終わる頃です。

 

ヤマガラ

よく見られます。

 

ヒガラ

複数が同時に少し離れた場所で囀りしていることもあり、まだ囀りがよく聞かれます。

見る機会も多いです。

 

ゴジュウカラ

囀りまだ聞かれ、姿もよく見られます。

 

ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒヨドリ

よく見られます。

 

 

今週のトピックス

4月27日、噴水広場近くの散策路上に、野鳥の羽が散乱していました。

ヤマシギ羽2019年4月28日1

この5倍くらいの広さに広がっていましたが、羽の持ち主はヤマシギ。

どうやらオオタカかハイタカに捕食されたようです。

 

ヤマシギ羽2019年4月28日2

風切り羽。

まだ新鮮できれいな状態でした。

自然の摂理です。

 

 

今週土曜日までに到着する可能性がある主な夏鳥は

コルリ 4/30頃

コマドリ 4/30頃

クロジ 5月上旬

エゾムシクイ 5月上旬

オオルリ 5月3日頃

ビンズイ 5月4日頃

キビタキ 年5月5日頃

 

コルリ、オオルリとキビタキ以外は1日から数日しか旭山には滞在しません。

観察できるといいのですが。

 

 

【おしらせ】

旭山記念公園では、野鳥の巣に関する情報は公開しません。

また、野鳥の巣に関する情報を森の家でお問い合わせいただきましても、お答えいたしかねます。

どうかご理解いただきますようお願いいたしします。

 

 

 

次回は5月4日土曜日に上げる予定です。

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られるよう願っております。