2月から森の家でアンケート調査を行っていた「野鳥人気投票」。
第一回目の締め切りを受けての結果発表です。
「旭山記念公園野鳥人気投票」は、旭山記念公園で見られる野鳥が五十音順で並んだ投票用紙にひとり2種まで票を投じることができるものです。
投票者数のべ36人、投票総数69票(白票3票)、上位10種を写真付きで紹介します。
なお、写真は、断りがない限り外見で識別できる種については雄の写真を使用しています。
☆1位 シマエナガ・・・18票
予想通りシマエナガが1位になりました。
2人に1人が票を投じたことになり、人気のほどがあらためてよく分かりました。
<シマエナガ近況>
シマエナガは群れがばらけており、つがいでの確認がほとんどになってきています。
☆2位 アカゲラ・・・5票
このアンケートを行うにあたり、2位がどの鳥になるかが実はいちばんの関心事でした。
2位は同率で2種類ありましたが1種類ずつ、まずはアカゲラから。
アカゲラの人気はその名の通り赤い羽にあるのではないでしょうか。
特に色彩感の乏しい冬に野外でその赤を見ると新鮮な気持ちになります。
一度見つけるとじっくりと観察できるのもアカゲラのいいところです。
<アカゲラ近況>
3月には雄同士で「キャッキャッ」と声を出しながら雌をめすをめぐって争う姿が見られます。
それが終わった4月になるとつがいが形成され、雄のドラミングに雌が呼応する「コール&レスポンス」を観察することができます。
☆2位 ルリビタキ・・・5票
ルリビタキは人気がありそうだと予想はしていました。
「幸せの青い鳥」、旭山では春と秋の短い期間滞在するだけですが、ルリビタキを見たいという方は毎年多くいらっしゃいます。
背中側全体が青いのは雄だけですが、雌もくりっとした目がかわいらしい鳥です。
<ルリビタキ近況>
ルリビタキは北海道では夏鳥ですが、西日本では越冬していて冬の間も見ることができます。
旭山では、春は早ければ4月中旬にやって来て5月上旬まで見ることができます。
秋は10月中旬から11月まで見られますが、春に比べると年により出方にばらつきがあります。
※写真は上が雄、下が雌です。
☆4位 オオルリ・・・4票
4票集めた鳥も3種ありましたが、五十音順にオオルリから。
「幸せの青い鳥」やはり人気がありますね。
オオルリは夏鳥ですが、冬の間も夏にオオルリが見られるかよく質問されます。
オオルリは例年ゴールデンウィーク明けの5月上旬にやって来て、半月ほどの間は数mの間近で観察する機会も結構多いです。
<オオルリ近況>
オオルリはタイやインドネシアなど東南アジアで越冬しますが、今頃暖かく過ごし、そろそろ北へ渡る準備に入ることでしょう。
☆4位 クマゲラ・・・4票
クマゲラはランクイン確実と予想していました。
クマゲラは「旭山の象徴」、都市の近くに豊かな自然が残っていることを教えてくれる鳥です。
<クマゲラ近況>
冬の間は公園内にもよく現れますが、10日ほど前に雄と雌が同じ場所にいたのを観察した方がいらっしゃいます。
そろそろ営巣に向けて動く頃ですが、前年までと同じ巣を使わないのであれば、雄が新たに巣穴を掘る作業に入ることも考えられます。
☆4位 ヤマゲラ・・・4票
意外と言っては何ですが、ヤマゲラが入ってきました。
緑色の大きめの鳥は見応えがあるし、数が多くはないので見られた時のうれしさも大きい、そんなところではないでしょうか。
<ヤマゲラ近況>
「ケッケッケッケッケッ」という大きな甲高い鳴き声は100m以上離れていても聞こえますが、5月まではこの声で鳴きます。
「キョーッ」という体の割には(?)か細い声で鳴くこともありますが、これは近くにいないと気づきません。
☆7位 オオアカゲラ・・・3票
7位も同率で3種ありましたが、オオアカゲラから。
オオアカゲラはアカゲラに比べて見る機会が少なく、しかも旭山では秋から春の間にしか見られないというそのレアさも受けた理由でしょうか。
しかし、アカゲラとオオアカゲラ両方が入っているということは、赤い羽や格子模様の翼など、「デザイン」として人気があることもなんとなく見えてきました。
またこれでキツツキ科4種類がトップ10入りしたことになり、しかもここ3種連続、きつつき自体にも人気があるということなのかもしれません。
<オオアカゲラ近況>
この冬から春にかけてはオオアカゲラ雄が園内で頻繁に目撃されています。
昨年はほとんど雌ばかり見られていたのですが、この違いには何か意味があるのでしょうか・・・?
ともあれオオアカゲラはまだ4月中旬くらいまでは見られそうで、その後山に上がって見られなくなります。
☆7位 ゴジュウカラ・・・3票
ゴジュウカラは木の幹を逆さに歩くことができるという特技が支持されたのでしょうか。
もちろんそれだけではないでしょうけれど、比較的警戒心が薄く近くで観察する機会が多いというのも人気なのかもしれません。
青灰色という色合いも独特ですね。
<ゴジュウカラ近況>
囀りがよく聞かれますが、「フィーフィーフィー」とゆったりした声と「フィッフィッフィッ」という早口の声があります。
☆7位 ハイタカ・・・3票
ハイタカは旭山では1年を通して最もよく見られる猛禽類ですが、見られた時の高揚感には独特のものがあります。
園内でも時々、捕食された鳥の羽が散乱していることがありますが、それを見つけるとまた緊張感が走ります。
<ハイタカ近況>
ハイタカは9月と11月から1月にかけて比較的見る機会が増える傾向にありますが、ここ半月でも見たという観察者さんの情報が複数あります。
☆10位 ムギマキ・・・2票
2票を集めて10位に滑り込んだのはムギマキでした。
ムギマキは旅鳥で、北海道より北で繁殖し南で越冬しますが、旭山では春の5月中旬に1日から3日間ほどだけ見られ、秋の記録は今のところありません(円山では秋の観察記録があります)。
僅かな期間しか見られるタイミングがない、そのレアさが魅力でもあるのでしょう。
この写真は2013年5月17日に撮影したものですが、毎年ゴールデンウィークを過ぎると、そろそろムギマキ来るなあ、今年は見られるかなあ、見逃さないようにしたいなあ、などと思います。
今年は見られるでしょうか。
★1票獲得した鳥
アオバト、アマツバメ、イスカ、ウソ、オオワシ、カケス、カシラダカ、キクイタダキ、
キレンジャク、クロジ、コゲラ、サメビタキ、ハシブトガラ、ハヤブサ、
ヒレンジャク、フクロウ、ベニマシコ、ヤマガラ
今回投票にご協力いただきました皆様、ありがとうございます。
野鳥人気投票は、4月下旬から第2回目を行う予定、近くなりましたらまたお知らせします。
野鳥が好きな方、ご興味がある方はぜひ「森の家」で投票してください!