毎週お送りしている旭山記念公園野鳥情報です。
2017年10月14日(土)、この1週間の野鳥の動きをまとめました。
なお、この野鳥情報は、旭山記念公園で野鳥観察を続けておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◎夏鳥情報
・ベニマシコ
10月12日(木)、園内でこの秋初めて声を聞きました。
例年秋は1週間から10日ほど滞在します。
・キビタキ
この1週間は目撃情報がありません。
もう南に渡りいなくなったと思われます。
・クロツグミ
10月10日(火)、「つり橋」下流で2羽か3羽がいましたが、それ以降は確認情報はありません。
・ホオジロ
「展望台」周辺でも見られないことが多くなりましたが、まだいることはいると思われます。
・アオジ
「チッ チッ」という声はまだよく聞かれ、姿を見ることもできます。
・メジロ
メジロはまだ「チーィ」「キュキュキュ」という声がよく聞かれますが、木の高いところからなかなか(ほとんど)降りてきません。
・ウグイス
笹薮から「ヂッ ヂッ」という鳴く声がまだ聞こえてきます。
アオジ、メジロ、ウグイスはあと10日から2週間ほどでいなくなると思われます。
・キセキレイ
まだ道路や「第2駐車場」付近で時々見られますが、こちらもそろそろいなくなります。
・キジバト
あまり見られなくなりました。
※ルリビタキはまだ旭山に来ていません。
◎冬鳥(旭山では冬期間見られる鳥)情報
・キバシリ
本日の「野鳥観察会」では「森の家」近くで声が聞かれました。
そろそろ旭山に居つくようになる頃です。
・カケス(亜種ミヤマカケス)
2羽で行動する姿が見られるようになりました。
10月13日(金)、園内で撮影したカケスです。
この時は1羽で行動、このシラカンバに虫でもいたのか、執拗にこの木で餌を探していました。
・シメ
園内で目撃や声を聞く機会が増えてきました。
・ツグミ
10月11日(水)に園内でこの秋初めて目撃したとの情報がありました。
そろそろ増えてくる頃です。
※その他の冬鳥・旅鳥はまだ情報がありません。
◎留鳥情報
・エナガ(亜種シマエナガ)
この1週間では10月10日(火)に「風の丘」付近で3羽から4羽の小群が見られました。
・カワラヒワ
カワラヒワは「留鳥」として扱っていますが、かつては旭山では冬には見られなくなる鳥でした。
今日現在まだ園内で確認されていますが、越冬するのか、冬にはいなくなるのか、注意してゆきたいと思います。
・ヒガラ
今日は囀りを聞くことができました。
「ピクニックテラス」付近のトドマツによく来ているようです。
・シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ゴジュウカラ、コゲラ
よく見られます。
・クマゲラ
今週も園内での目撃や音を聞いたという情報が多く寄せられました。
ここ数日「森の家」周辺では近くでは見られていませんが、観察する機会が増えてくる頃です。
・アカゲラ
「森の家」の周りで比較的よく見られます。
・ヤマゲラ
10月13日(金)、「森の家」近くで鳴き声がしましたが、鳴き声を聞く機会はすっかり少なくなりました。
※
10月13日(金)、園内散策路脇にドバト(カワラバト)が猛禽類に補食された跡があり、羽が半径1mほどにまとまって散らばっていました。
よく見るとトウモロコシの粒が幾つか落ちていて、未消化の餌が出てきたものである可能性があります。
捕食したのはオオタカの可能性が高そうですが、タカやハヤブサは、獲物を捕まえると、岩の上や道など平らで草が生えていない場所に獲物を運んで食べる習性があります。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られるよう願っております