この1週間に旭山で見られた動植物をまとめた「旭山の生き物たち」です。
今週は昆虫を多く紹介します。
◎野鳥編
コサメビタキ
毎年7月中旬になると幼鳥連れの数羽の群れが見られるようになりますが、今年も現れました。
この写真は「栗の木デッキ」で撮影しましたが、これから8月いっぱいくらいの間は「森の家」周辺で比較的よく見られます。
メジロ
ヤマグワの実を食べ回っている今の時期は「チィー チュリチュリ」という囀りを聞き姿が見られる機会が多いです。
ホオジロ
展望台周りの囀りもあまり聞かれなくなってきましたが、「ツリツリッ」という地鳴きとともに姿はまだよく見られます。
◎昆虫編
スジクワガタ雄
地面にいましたが小さくて見逃すところでした。
ベニボタル
ホタルと名がつきますがヘイケボタルとは別の仲間で光りません。
ハナムグリ
その名の通り花によく寄ってきて、すぐには逃げないので容易に撮影できます。
フタコブルリハナカミキリ
今回初めて名前を調べて知りました。
横から見ると分かりにくいですが翅が青緑、橙色の胸部に大きなコブのような突起が2つあるきれいなカミキリムシです。
ヨツスジハナカミキリ
今の時期花の周りでとてもよく見られるカミキリムシです。
ハチに擬態しハチのような模様と飛び方(音)で近くに来ると一瞬驚きますが、もちろん人を刺すことはありません。
これより上3種類の昆虫はすべて「森の家」の前で咲くノリウツギの花に来ていましたが、他にも何種類かカミキリムシやコガネムシ、アブやハチの仲間そしてチョウを確認しており、今の時期は昆虫観察には絶好のスポットです。
昆虫好きの方はぜひ探してみてください。
ノシメトンボ
旭山では毎年7月中旬に初見するトンボ、今年は7月14日でしたが、写真が撮れていなかったため先週のこの記事では紹介できませんでした。
この後しばらくはよく見られます。
ゼフィルスの1種
ジョウザンミドリシジミだと思われますが確証がないので種不明として紹介しています。
今年はゼフィルスの仲間は普通かやや多めと感じられます(昨年は少なかったです)。
トラフシジミ 夏型♀
夏に発生する夏型の♀は春型よりも翅の裏の茶色みが濃いのが特徴です。
コムラサキ
夏を代表する蝶コムラサキ、旭山では本日が今年の初見です。
ヒロオビトンボエダシャク
「尺取り虫」が成虫になったシャクガ=蛾の仲間、ふわふわと飛んで人目につきやすい種です。
擬態している昆虫を2種類。
こちら、枯れた木の葉のかけらのように見えますが、昆虫です、触ると動きました。
しかしなんという種類かは分からず、引き続き調べてゆき分かりましたらまた報告させていただきます。
こちら鳥の糞かと思いましたが、よく見ると芋虫でした。
色といい形といい、見事に擬態していますね。
こちらも何の種類の幼虫かは不明、分かりましたら報告します。
◎植物編
エゾヤマハギ (マメ科)
立秋からお盆の頃に咲き始めますが、一足早く7月中にもう花が咲いている株がありました。
アキカラマツ (キンポウゲ科)
旭山にひと株しか見つかっていないアキカラマツ、今年も咲きました。
秋と名がつきますが夏のうちに咲きます。
オトギリソウ (オトギリソウ科)
今年は今朝初めて花が咲いているのを見ました。
イワガラミ (アジサイ科)
「森の家」の近くで今年は花を咲かせています。
先週から今週は気温が30度行くか行かないかの夏日が続いており、湿度も低めで、本来の北海道らしい夏を感じられます。
しかし引き続き、園内での散策は水分補給等熱中症対策を施した上でお楽しみください。
また、ダニにはくれぐれもお気をつけください。