この1週間に旭山で見られた動植物をまとめた「旭山の生き物たち」です。
◎野鳥編
ホオジロ幼鳥
金曜日の野鳥の記事でも取り上げましたが、ホオジロの幼鳥2羽を含む親子4羽の群れが園内で時々見られます。
写真はないですが、最近は朝と夕方にクロツグミが園内で囀り、さらに藻岩山の近いところからアカハラの囀りも聞こえてきますが、両者同時に鳴いていることがあり、今なら声の違いが分かりやすいです。
◎その他脊椎動物編
エゾアカガエル
産卵期以外は森の中の思いがけない場所で出会うことが多いです。
◎昆虫編
ミヤマクワガタ 雄(上)、雌(下)
今日は運良くミヤマクワガタの雄と雌両方に出会えました。
雌は森の家入り口のコンクリートで逆さになって固まっていたところを救出、丸太にのせたところ動き出しました。
雄は近くの笹藪の中にいたのを発見、森の家で撮影して放しましたが、木の上にいるという固定概念があったため笹の中にいたのは意外でした。

コキマダラセセリ
セセリチョウの仲間で初夏に出てくる種で、この後に出てくるキバネセセリと似ていますが、時期があまり重ならずこちらは8月までに見られなくなります。
蝶はゼフィルス出てきましたが、まだここで紹介できるほど近くで撮れていません、あしからず、来週以降に上げられたらと思います。
◎植物編
ウツボグサ (シソ科)
林縁の明るい場所にこの賑やかな花が今年も出てきました。
ウマノミツバ (セリ科)
初夏から盛夏の花といえば地味ですがこの花を挙げたい、「ひっつき」製造中です。
ハエドクソウ (ハエドクソウ科)
同じく7月から8月にたくさん見られる花、でも花はとっても小さく、毎年撮影に苦労します。
ハエドクソウの花の観察にはルーペのご使用をおすすめします。
イチヤクソウ (ツツジ科)
毎年同じ場所には出てこないこの花、今年もやっぱり昨年はなかった場所で見つけました。
ヨツバヒヨドリ (キク科)
展望台北西側斜面に小群落がありますが、ここの花はほとんどピンク色がかっていないものです。
キクニガナ (キク科)
外来種で、「チコリ」という名で欧米では野菜として食されますが、これも展望台北西側斜面の日当たりがいい場所にたくさん咲いています。
昨年まではそれほど多くなかったのですが、どうやら増えたようです。
ダイコンソウ (バラ科)
夏から秋口まで長く咲き続けるダイコンソウも開花してきました。
来週はゼフィルスを取り上げられたらと思います。
なお、旭山での自然観察について、気温が高くなってきたため、水分補給など熱中症対策を十分に施した上でお越しください。
森の中の日陰は意外と涼しいですよ、ぜひお越しください。