毎週お送りしている旭山記念公園野鳥情報です。
2017年7月1日(土)、この1週間の野鳥の動きをまとめました。
なお、この野鳥情報は、旭山記念公園で野鳥観察を続けておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◎夏鳥情報
・キビタキ
森の家から藻岩山登山道入口にかけての辺りで2個体ほどがよく囀りしており、時折散策路近くに来て姿を目視できることがあります。
森の家のすぐそばに来ることもあり、観察するならこの辺りが条件いいです。
他、「遊具広場」から第1駐車場にかけてと札幌市旭山都市環境林でそれぞれ2~3個体が囀りしています。
・オオルリ
藻岩山登山道近くと園内つり橋付近特に下流側から時折囀りが聞こえてきますが、頻度は落ちました。
・コルリ
都市環境林で囀りがまだ聞かれますが、森の家近くではここ1週間囀りを聞いていません。
そろそろ囀りが終わる可能性があります。
・クロツグミ
先週は「風の丘」西側の沢で囀りと地鳴きが聞かれましたが、この水曜日以降はあまり聞かれなくなりました。
・センダイムシクイ
園内の森で囀りが聞かれますが先週のようにいつどこに行っても鳴いているというほどではなくなってきました。
・ウグイス
ここ1週間ほど囀りを聞いていませんがお盆前まではまだ鳴く可能性があります。
・ヤブサメ
林内で囀りが聞かれますが先週のようにいつどこに行っても鳴いているというほどではなくなってきました。
「キュキュッ」という地鳴きはよく聞かれますが、姿を見る機会も先月20日頃よりは減ってきました。
・メジロ
時折賑やかな囀りが聞かれます。
メジロはヤマグワの実が大好物で、実が黒く熟してきたこれからはヤマグワの木によく食べに来ます。
実がなる雌のヤマグワの木を覚えておくと観察する機会が多くなります。
・ホオジロ
展望台の周りで時折囀りが聞かれ姿が見られる程度ですがまだ幼鳥が広く動き回ってはいないようです。
・アオジ
今週に入って囀りがあまり聞かれなくなり、代わりに「チッ チッ」という地鳴きがよく聞かれるようになりました。
幼鳥が巣立ちした可能性がありますがまだ姿は確認していません。
・アオバト
桜の木にはあまり来なくなりましたが、鳴き声は主に午前中に比較的よく聞かれます。
ただ、声はやや遠くから聞こえることが多く観察は双眼鏡がなければ難しいです。
・キジバト
旭山では日に何度か見かけるという程度の出方です。
・ツツドリ
山からの声もいつも鳴いているという感じではなくなってきました。
◎留鳥
・クマゲラ
巣立ち幼鳥2羽と思われる個体が森の家の近くによく現れます。
写真は本日桜の木で撮影した雄の巣立ち幼鳥と思われる個体です。
・ヤマゲラ
「キョッキョッキョッキョッ」という大きな鳴き声はほとんど聞かれなくなりましたが、森の家の周りで時々「キュッ」という弱い声を聞き姿を見ることがあります。
・オオアカゲラ
ここ1週間は確認していません。
・アカゲラ
森の家の周りで比較的よく見られます。
例年であれば幼鳥が巣立つ頃ですが今年は巣が見つからなかったため、幼鳥が出てからではないと確認できません。
・コゲラ
普通に見られるようになってきました。
・ゴジュウカラ
こちらも普通にというよりよく見られるようになりました。
なおゴジュウカラの巣立ち幼鳥は成鳥とほとんど変わらないためぱっと見では分かりません。
・シジュウカラ
巣立ち幼鳥を連れた群れが見られます。
今週水曜日に見た幼鳥はもう黄色みがほとんどなくなっていました。
・ハシブトガラ
こちらも幼鳥が巣立つ頃で今はまだ見る機会が少ないです。
・ヤマガラ
先週巣立ち幼鳥を確認しましたが、今は家族単位の群れで行動しており、比較的よく遭遇します。
・ヒガラ
針葉樹で囀りがよく聞かれます。
ヒガラの場合は6月上旬に一度囀りがあまり聞かれなくなり、下旬になってまた聞かれることが多くなりました。
・スズメ
幼鳥が巣立って広く活動しているようで、普段はあまり見ない森の家の周りでも見られることがよくあります。
◎亜種シマエナガ
この1週間では火曜日に森の家の前で1羽の成鳥を見ただけで、森の家の周りを含む園内では動きが静かでした。
しかし森の家近くのカラマツ林帯で幼鳥数羽を見たという情報もありました。
■2017年7月1日(土)に旭山で確認された野鳥・・・22種
ハシブトガラス、ハシボソガラス、スズメ、カワラヒワ、ホオジロ
アオジ、メジロ、ゴジュウカラ、シジュウカラ、ハシブトガラ、
ヤマガラ、ヒガラ、キビタキ、オオルリ、コルリ、
センダイムシクイ、ヤブサメ、ヒヨドリ、クマゲラ、アカゲラ、
コゲラ、アオバト、キジバト
写真は本日森の家の前に現れたクマゲラ巣立ち幼鳥です。