毎週金曜日にお送りする旭山記念公園野鳥情報です。
2017年6月9日(金)、この1週間の野鳥の動きをまとめました。
なお、この野鳥情報は、旭山記念公園で野鳥観察を続けておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◎今の時期はエゾハルゼミの鳴き声がピークを迎えていて、気温が16℃以上になる朝9時前頃からは鳥の鳴き声を聴くことが難しくなっています。
気温が上がって蝉が鳴き始める前の早朝の野鳥観察をおすすめします。
◎夏鳥情報
・アオバト=今週いちばんの話題はアオバトです。森の家東側の桜がたくさん生えた丘に頻繁に飛んで来ています。今朝は6羽来ていました。2時間いれば確実に見られるくらい来ていて観察にはいい時期です。
ただし警戒心が強く、桜の木に近づくとすぐに飛んで逃げます。
観察をするのであれば、アオバトがいない間に桜の木の下で待っている方がいいでしょう。
6月中はこの場所でよく見られます。
・キビタキ=囀りが聞かれる場所が減ってきました。森の家西側の沢(藻岩山登山道入口付近)、風の丘付近と第一駐車場に通じる道の東側の森では声がよく聞かれます。
・オオルリ=こちらも囀りを聞く機会が減ってきました。つり橋付近では囀りが聞かれなくなり、藻岩山登山道南側の沢(声の発信源は公園外と思われる)とハルニレ広場付近の川の近くの森で囀りが聞かれます。
・コルリ=森の家の周りと都市環境林でまだ囀りを聞くことができます。
・オオムシクイ=6/5には声を聞きましたが、6/6以降は確認できておらず、もう旭山からはいなくなったと考えられます。
先週「例年通りですと来週金曜日はまだいると思われます」と書きましたが、今年はいた期間が短い上に囀りから判断した個体数も少なかったように感じられます。
・ウグイス
・ヤブサメ
・センダイムシクイ
・メジロ
・アオジ
これらも囀りを聞く頻度は落ちてきました。
・カワラヒワ
姿はハルニレ広場など開けた場所よく見られますが、囀りはほとんど聞かれなくなってきました。
・イカル=囀りを聞く機会が減りました。
・ホオジロ=雌は抱卵しているようでほとんど見られませんが、雄は展望台から噴水広場にかけての辺りでよく囀りをしています。
・クロツグミ=囀りを聞く機会が少なくなってきました。
・モズ=噴水広場の下の斜面で姿を見る機会が多く、近くに巣があるのかもしれません。
・キジバト=「ボボーホーホーッ」という声が園内の開けた場所で聞かれます。
・ツツドリ=「ボボッボボッ」という低い声が山から聞こえてきます。時々園内の低い木で近くにいることがあります。
◎留鳥の動き
・クマゲラ=森の家周辺で採餌する姿がよく見られるようになりました。
・ヤマゲラ=ここ数日は森の家の周りで声を聞いていません。
・オオアカゲラ=今年はこの時期もまだ旭山都市環境林で時々見られます。
・アカゲラ=「キョッ」という声がよく聞かれ姿も見られます。蝉を捕まえて食べることもあります。
・コゲラ=森の家近くで時々見られます。
・シジュウカラ=ほとんど囀りを聞くことがなくなりましたが姿はよく見られます。
・ハシブトガラ=囀りはほとんど聞かれなくなりましたが姿はよく見られます。
・ヤマガラ=森の家の周りで姿がよく見られますが、巣が近くにあるのかもしれません。
・ヒガラ=囀りを聞く機会も減りました。
・ゴジュウカラ=例年ですと一時敵に姿があまり見られなくなる時期です。
・シメ=6月に入ってから姿も声も確認しておらず、旭山からいなくなったと思われます。
◎亜種シマエナガ(エナガ)について
シマエナガは6/4(日)に森の家の前に1羽で飛んで来ましたが、この場所に来たのは久しぶりです。
◎その他
■次回の野鳥観察会は、6月10日(土)、朝6時15分開始の「早朝野鳥観察会」です。
まだ募集定員に達していないため、当日朝の直接参加も受付しております。
明日6時15分までに森の家にお越しください。
▲旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林で2017年6月9日(金)に確認された野鳥・・・28種
(順不同)
ハシブトガラス、ハシボソガラス、スズメ、イカル、カワラヒワ、
ホオジロ、アオジ、メジロ、ゴジュウカラ、シジュウカラ、
ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラ、キビタキ、オオルリ、
コルリ、センダイムシクイ、ウグイス、ヤブサメ、ヒヨドリ、
キセキレイ、クマゲラ、オオアカゲラ、アカゲラ、コゲラ、
キジバト、アオバト、ツツドリ
エナガ(亜種シマエナガ)