旭山の生き物たち。
旭山記念公園と旭山都市環境林で先週金曜日6月2日から今日までの間に見られた動植物を集めてみました。
まずは脊椎動物編、といって今回は鳥だけですが。
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クマゲラ雄
久しぶりに森の家の近くに現れました。
エナガ(亜種シマエナガ)
こちらも森の家の前で見られたのは久しぶり。
続いて昆虫編。
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エゾハルゼミ
気温が15℃くらいまでしか上がらず雨が降っていた一昨日、森の家の前の地面にいました。
寒くて動きが鈍っていたのかもしれません。
撮影後に捕まえて裏の木にとめました。
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コミスジ
タテハチョウ科の蝶、今日6月5日に今年初めて確認しました。
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旭山で今のところひと株しか見つかっていないアキカラマツ。
よく見ると、黒い物体がたくさんついていました。
何だろう?
近寄ってみると、芋虫、何かの幼虫でした。
森の家の図鑑で調べたところ、キタエグリバというヤガ科の蛾の幼虫でした。
キンポウゲ科のカラマツソウやアキカラマツが食草とのことですが、6/5時点でまだ幼虫のままついていました。
続いてその他動物編。
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サッポロマイマイ
今の時期よく見られます。
今日はエゾマイマイもいました。
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後半は花を中心とした植物編です。
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シウリザクラ
バラ科でサクラと名がつきますが厳密な意味でのサクラとは少し違う仲間です。
園内には稚樹幼木が散見されるものの、花を見たことがなかった。
若い木があるのだから、園内どこかに親木があるはず。
ハルニレ広場の散策路に3m以上に育っているシウリザクラを見つけ、今年こそ花を咲かせるはずと注意しながら追ってきたところ、ついに6月開花しました。
この後は実がなるかどうかも確認したいと思います。
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ミズキ
ミズキも同様園内に稚樹幼木がこちらは多く見られます。
花を咲かせる母樹は道から外れたところに数本あることは確認していましたが、それ以外に、風の丘にある実生から5mほどに育った木に目をつけていたところ、今年見事に花が咲きました。
今日撮影したこの花はもう散り始めていますが、3日前はもっと花のボリューム感がありました。
ミズキの花が低くて見やすい場所に咲くのは、来年以降の楽しみが増えました。
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マムシグサ
初夏の森のひょうきん者(!?)、今年も散策路を歩いていると見つけることができます。
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マイヅルソウ
マイヅルソウは園内に小群落が3カ所、他に群落ともいえないまとまりが数カ所あります。
こちらは花が黄ばんできてそろそろ終わりかけています。
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クゲヌマラン
笹がないか薄い林床にぽつぽつと出てくるクゲヌマラン、今年も出てきました。
昨年あった場所に必ず出るかというとそうとは限らないくせ者(!?)で、毎年見つけるのが楽しみな花です。
今年は今のところこれ以外の株が見つかっておらず、本来咲く時期はもう少し後なので、これからまだ見つかると思われます。
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コケイラン
旭山都市環境林で1カ所でしか見られないコケイラン、今年は全部で9株あり、昨年より増えていました。
こちらもそろそろ花が終わりを迎えます。
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ベニバナイチヤクソウ
ちらほらと咲き始めていますが、旭山都市環境林にある群落ではまだ開花していませんでした。
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ハルニレの種子。
新緑の中でここだけ茶色く枯れたように見えますが、ご安心ください、種子です。
今年は、一昨年ほどではないですがたくさんなっていて、一部では地面に降り積もっています。
生き物たちの記事は毎週1回上げてゆく予定です。