– 札幌のまちなみを見渡せる、自然豊かな公園 –

旭山の生き物たち 2017年6月5日(月)

旭山の生き物たち。

旭山記念公園と旭山都市環境林で先週金曜日6月2日から今日までの間に見られた動植物を集めてみました。

まずは脊椎動物編、といって今回は鳥だけですが。

 

20170605KumageraM

クマゲラ雄

久しぶりに森の家の近くに現れました。

 

20170605Shimaenaga

エナガ(亜種シマエナガ)

こちらも森の家の前で見られたのは久しぶり。

 

続いて昆虫編。

20180605Ezoharuzemi

エゾハルゼミ

気温が15℃くらいまでしか上がらず雨が降っていた一昨日、森の家の前の地面にいました。

寒くて動きが鈍っていたのかもしれません。

撮影後に捕まえて裏の木にとめました。

 

20170605Komisuji

コミスジ

タテハチョウ科の蝶、今日6月5日に今年初めて確認しました。

 

20170605Kitaeguriba

旭山で今のところひと株しか見つかっていないアキカラマツ。

よく見ると、黒い物体がたくさんついていました。

何だろう?

20170605Kitaeguriba2

近寄ってみると、芋虫、何かの幼虫でした。

森の家の図鑑で調べたところ、キタエグリバというヤガ科の蛾の幼虫でした。

キンポウゲ科のカラマツソウやアキカラマツが食草とのことですが、6/5時点でまだ幼虫のままついていました。

 

続いてその他動物編。

20170605Sapporomaimai

サッポロマイマイ

今の時期よく見られます。

今日はエゾマイマイもいました。

 

 

後半は花を中心とした植物編です。

20170605Shiurizakura

シウリザクラ

バラ科でサクラと名がつきますが厳密な意味でのサクラとは少し違う仲間です。

園内には稚樹幼木が散見されるものの、花を見たことがなかった。

若い木があるのだから、園内どこかに親木があるはず。

ハルニレ広場の散策路に3m以上に育っているシウリザクラを見つけ、今年こそ花を咲かせるはずと注意しながら追ってきたところ、ついに6月開花しました。

この後は実がなるかどうかも確認したいと思います。

 

20170605Mizuki

ミズキ

ミズキも同様園内に稚樹幼木がこちらは多く見られます。

花を咲かせる母樹は道から外れたところに数本あることは確認していましたが、それ以外に、風の丘にある実生から5mほどに育った木に目をつけていたところ、今年見事に花が咲きました。

今日撮影したこの花はもう散り始めていますが、3日前はもっと花のボリューム感がありました。

ミズキの花が低くて見やすい場所に咲くのは、来年以降の楽しみが増えました。

 

20170605Mamushigusa

マムシグサ

初夏の森のひょうきん者(!?)、今年も散策路を歩いていると見つけることができます。

 

20170605Maidurusou

マイヅルソウ

マイヅルソウは園内に小群落が3カ所、他に群落ともいえないまとまりが数カ所あります。

こちらは花が黄ばんできてそろそろ終わりかけています。

 

20170605Kugenumaran

クゲヌマラン

笹がないか薄い林床にぽつぽつと出てくるクゲヌマラン、今年も出てきました。

昨年あった場所に必ず出るかというとそうとは限らないくせ者(!?)で、毎年見つけるのが楽しみな花です。

今年は今のところこれ以外の株が見つかっておらず、本来咲く時期はもう少し後なので、これからまだ見つかると思われます。

 

20170605Kokeiran2

20170605Kokeiran

コケイラン

旭山都市環境林で1カ所でしか見られないコケイラン、今年は全部で9株あり、昨年より増えていました。

こちらもそろそろ花が終わりを迎えます。

 

20170605Benibanaichiyakusou

ベニバナイチヤクソウ

ちらほらと咲き始めていますが、旭山都市環境林にある群落ではまだ開花していませんでした。

 

20170605HarunireSeeds

ハルニレの種子。

新緑の中でここだけ茶色く枯れたように見えますが、ご安心ください、種子です。

今年は、一昨年ほどではないですがたくさんなっていて、一部では地面に降り積もっています。

 

生き物たちの記事は毎週1回上げてゆく予定です。