毎週金曜日にお送りする旭山記念公園野鳥情報です。
この1週間の野鳥の動きをまとめました。
なお、この野鳥情報は、旭山記念公園で野鳥観察を続けておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◎新着・・・この1週間で新たに南から渡って来て観察された夏鳥
・モズ=4月8日初認
・キセキレイ=4月9日初認
・トラツグミ=4月11日初認
・ルリビタキ=4月12日初認
・ノビタキ=4月12日初認
・ベニマシコ=4月13日初認
・ヤマシギ=4月14日初認
この1週間で7種類の鳥が今年初認となっています。
◎この先1週間でやって来る見込みの夏鳥
・アオジ 例年4月12日~17日の間
・ウグイス 例年4月15日~20日の間
・メジロ 例年4月18日~23日の間
◎まだ残っている冬鳥(旭山では秋から春の間にしか見られない鳥)
・ベニヒワ=4月中~下旬まで、来週はもういなくなっている可能性があります。
・マヒワ=5月上旬まで、雪が解けた地面に降りて採餌をする姿がよく見られます。
・ウソ=5月上旬まで、まだ声がよく聞かれます。
・シメ=4月下旬まで、そろそろ少なくなってきました。
・ツグミ=5月上旬まで、まだ普通に見られます。
・キクイタダキ=4月下旬まで、そろそろ見られなくなります。
・ミソサザイ=5月上旬まで、今は笹藪の地面近くで「ヂッヂッヂッ」と鳴きながら活動する姿が比較的よく見られます。
※イスカが毎年4月~5月にかけて群れで通過し、旭山に1日から2日滞在しますが、今年はまだ情報がありません。
※ヒレンジャクも同様に4月~5月にかけて旭山で1日から2日見られます(ヒレンジャクは10月に旭山に来て1月まで過ごした後一度見られなくなります)。
◎留鳥の動き
・クマゲラ=時々見られます。
・ヤマゲラ=「ピョッピョッピョッ」という甲高い声がよく聞かれ園内にいるときは姿を見ることもできます。雌雄1ペアが常に公園周辺にいるようで時々2羽同時に見られます。
・アカゲラ=ドラミングが時々聞こえてきます。
・コゲラ=「ギーィッ キッキッキッ」と鳴く声が園内西側エリアでよく聞かれます。
・シジュウカラ=「ツーピーツーピー」と囀りしていて姿もよく見られます。
・ハシブトガラ=「ピィピィピィ」という囀りがよく聞かれますが少なくなってきました。
・ヤマガラ=「チーリーツー」という囀りが時々聞かれます。
・ヒガラ=「ツピツーツピツー」という囀りが西側エリアでよく聞かれます。
・ゴジュウカラ=「フィッフィッフィッ」「フィーー」という囀りをまだ聞くことができます。
◎亜種シマエナガ(エナガ)について
シマエナガはペアで営巣作業に入っている模様。
園内で「ジュルッ」という声を聞く機会はありますが出る場所や移動ルートが決まっておらず見つけることが難しくなってきました。
それでも「森の家」の周りでは日に何度か出ています。
●旭山記念公園で111種目の鳥が記録されました
カササギ
カササギは10年かそれ以上前から苫小牧周辺に定着し、年々目撃範囲が広まっていて、札幌市内でも観察例が上がるようになってきていましたが、ついにここ旭山記念公園でも2017年4月14日に初めて観察されました。
今回は偶発的に来たのか、生息域が広まっているのかは分かりようがないですが、今後カササギの動きにも注目してゆきたいと思います。
▲旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林で2017年4月14日(金)に確認された野鳥・・・29種
(順不同)
ハシブトガラス、ハシボソガラス、カササギ、スズメ、シメ
ウソ、ベニマシコ、ベニヒワ、マヒワ、カワラヒワ、
ホオジロ、エナガ(亜種シマエナガ)、ゴジュウカラ、シジュウカラ、ハシブトガラ、
ヤマガラ、ヒガラ、ツグミ、ルリビタキ、ヒヨドリ、
キセキレイ、ミソサザイ、クマゲラ、ヤマゲラ、アカゲラ、
コゲラ、ヤマシギ、キジバト、トビ
■最後に、本日撮影した野鳥の写真2枚です。

ホオジロ雄 展望台一本桜にて。

ツグミ 遊具広場=ハルニレ広場にて。