– 札幌のまちなみを見渡せる、自然豊かな公園 –

「GPS樹木調査」第1回の様子

 

2015年5月31日(日)、「GPSを使って旭山の木の地図を作ろう」(通称「GPS樹木調査」)の第1回目が行われました。

朝7時頃には土胸高直径(=地上から120cmの部分の直径)30cm以上の木を調べてゆきます。砂降りの雨、お天気が心配されましたが、開始までにはやみ、途中から日差しが強くむしろ暑いくらいになってきました。

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今回調査したのはこのエリア。

公園南東部、ということになります。

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今回の参加者は6名。

午前中は、「森の家」から「ミュンヘンの森」を経て斜めの道を通り、道路から第2駐車場を調べてお昼に。

午後は藻岩山登山道入口付近を調べました。

胸高直径(=地上から120cmの部分の直径)30cm以上の木を調べてゆきます。

該当する樹木を見つけると、GPSで座標を落とします。

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次に、胸高直径、その部分の幹周、高さ、枝張りを調べて記録してゆきます。

このハルニレの木は80cmある大物でした。

ただ木を調べてゆくだけといえばそれまでですが、これが意外にも面白かった。

枝張りは、測量用の50mメジャーを使い、幹のそばからいちばん長く伸びている枝先の下までメジャーを延ばして測ります。

枝張りが10m以上の木もありました。

高さが悩みどころで、ひとりが3mの棒を持って木のそばに立ち、他の人は少し離れてそれをものさし代わりに目検討で測ってゆくという原始的な方法を採りました。

どちらも、その木自身や他の木の枝に視界を遮られ、先端やてっぺんが見えにくくて苦労することも。

高さは木々の葉が落ちて見通しがよくなる秋から冬に測った方がいいかもしれない。

今回はあくまでも参考ということで。

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木を調べるだけではなく、途中いろいろな生き物にも出会いました。

雨上がりの昨日は、エゾマイマイ(左)とサッポロマイマイ(右)、2種類のかたつむりがいました。

旭山では少ないツクバネソウの小群落を発見したり、ハクウンボクの幼木が何本があったりと。

そして昨日はクマゲラが近くに飛んできました。

調査をしたばかりの場所に飛んできて、声はかなり近くで聞けたのですが、残念、姿は見つけることができませんでした。

木を調べることで旭山をもっとよく知り、親しみを持てるようになりたいという趣旨ではじめた「GPS樹木調査」ですが、これら生き物との出会いも楽しみのひとつです。

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第2駐車場で目立つハルニレ(左)とハリギリ(右)の大木も調べました。

このハルニレは直径53cm、ハリギリは58cmでした。

樹木や生物についてあれこれ楽しく話しながら進み、気がつくと予定時間を過ぎてしまいました。

そうですね、実際に第1回をやってみるまで、「楽しい」というのは予想していませんでした。

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次回は6月28日(日)、「ウメガサソウを探そう」というテーマでこのエリアを調べます。

園内で1カ所でしか確認できていないウメガサソウがこのエリアにあります。

今年は花が咲くのが早いので、その頃はもう花が見られるかもしれません。

「調査」といっても堅苦しくはなく、楽しみながら森の中を歩くといった感じです。

樹木、植物、生物がお好きな方、ご参加をお待ちしております!