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旭山記念公園野鳥情報2025年12月23日(火曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2025(令和7)年12月23日火曜日。

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方から直接ご提供を受けたものも含まれています。

 

●旭山記念公園および旭山都市環境林で野鳥などの観察や撮影をされるみなさまへお願い。
観察や撮影の際には、道を塞ぐなどにより、野鳥撮影をしない人の通行の妨げにならないようご留意ください。
また、人が通ることにより野鳥が逃げてしまった場合は、仕方ないものと受け止めてください。

 

■12月28日(日曜日)の野鳥観察会は募集定員に達したため、受付終了とさせていただきました。
あしからずご了承ください。

 

■1月の野鳥観察会は、1月10日(土曜日)、25日(日曜日)開催です。
募集受付は12月27日(土曜日)、10時より、電話および窓口直接にて開始となります。
ご参加お待ちしております。

 

■また、「スノーシュー自然観察会」、1月24日(土曜日)、2月1日(日曜日)開催予定のものについては、同じく12月27日(土曜日)10時より募集開始となります。
よろしくお願いします。

 

 

◎亜種表記について
当方ではこれまで、外見で容易に識別できるエナガ、カケス、ゴジュウカラの3種についてのみ、
エナガ(亜種シマエナガ)
カケス(亜種ミヤマカケス)
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
と記してきましたが、基亜種とは別の亜種名がついている種については、外見での識別が困難なものでも同様に表記してゆきます。
なお、ウソ、カワラヒワについては別亜種が出現した際には本文中に明記します。

 

 

今週のトピックス
ベニヒワ
12月20日土曜日、園内でベニヒワが観察されました。
「記念樹の森」の「ミュンヘンの森裏の道」に近いシラカンバに数羽が来て、その種子を食べているところを10分以上観察できました。
ベニヒワは11月上旬以降、上空を飛ぶ姿が週に何度か見られ、木に降りているのを見たという観察情報もありましたが、比較的長い時間見られたという情報は今冬は初めてでした。
本日12月23日火曜日10時半過ぎ、数羽が園内上空を北西に飛んで行くのが確認されており、今後もまだシラカンバの種子を食べに来る可能性はありそうです。

ベニヒワ2025年12月23日シラカンバの種子を食べる

 

ツグミ
今週はほぼ毎日1度か2度園内で観察されており、少数が残っているようです。
12月23日には「ミュンヘンの森」から「記念樹の森」にかけての辺りの木にとまっているらしい鳴き声が聞こえてきました。
ツグミは通常の年では1月中旬までそこそこ見られ、1月下旬にほとんどが南に渡って園内で1、2羽が見られるだけになり、4月まで見られた昨冬が通常ではなかったのですが、今冬はこの先どうなるのか要注目です。

 

ハシブトガラ
本日12月23日、ハシブトガラの初鳴き、今冬初めての囀りが聞かれました。
昨冬は12月2日が初鳴きでしたが、昨冬が通常より早かったもので、12月23日は平年並みかやや遅いくらいです。
「ピヨピヨピヨ」というシンプルな響きの囀りが聞かれる機会がこの先増えると思われます。

 

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週はさらに観察情報が減り、その観察情報も、遠目や高めでは見られたが近めや低い位置でじっくりと見られたという情報はほとんどなかったです。
少ない観察情報の中では、12月20日8時30分頃「遊具広場」で目視で見られたというものが近くで見られた数少ない野鳥情報でした。
ただ、今冬でも12月2日までよく見られ翌3日から急にあまり見られなくなったということもあったばかりで、また明日から見られるようになるという可能性もあります。
また、1月に入ると観察情報が増えるのもだいたい毎年の傾向ではあり、シマエナガの今後の動きに注目しています。

 

 

夏鳥情報
モズ
今週も確かな観察情報はなかったですが、1月まで見られた年もあったので、こちらはもう少し様子をみます。

 

 

旅鳥情報
マミチャジナイ
今週は確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。

 

シロハラ
今週は確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。

 

なお、旭山記念公園では、ミヤマホオジロの観察情報はこの秋から冬にはまだ入っていません。

 

 

秋から春に見られる野鳥
シメ
引き続き「遊具広場の森」から「噴水広場」そして「学びの森」にかけての辺りでの観察情報が多く、「第1駐車場」周辺でもときどき見られています。
「シー」「チェッ」という鳴き声も日に何度も聞かれています。

 

マヒワ
今週も園内での確かな観察情報はなく、昨冬多く見られるようになった12月中旬も過ぎましたが、今冬はどうなるのか要注目です。

 

ベニヒワ
(前述)

 

ウソ
園内で「フィ」という声が日に何度か聞かれ、近くで見られることもときどきあります。
12月23日には「吊り橋」周辺の低い位置から鳴き声が聞こえてきました。

 

キクイタダキ
今週は園内での確かな観察情報はなかったですが、今後もしばらくは時々見られるくらいかもしれません。

 

キバシリ
12月23日正午過ぎ「森の家南斜面」から鳴き声が聞こえ、「西側エリア」で時々見られています。
キバシリは単独で見られることは少なく、他のカラ類やコゲラと一緒にいる場面をよく目にします。

 

ミソサザイ
園内ではたまに見られる程度で少ないです。

 

ツグミ
(前述)

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
園内でほぼ毎日見られています。

 

ヒレンジャク
今週も園内での確かな観察情報はなかったです。
ヒレンジャクは通常1月中旬まで見られますが、今年はどうなるのか。

 

キレンジャク
今週も園内での確かな観察情報はなかったです。
キレンジャクは年により見られたり見られなかったり越冬したりで、今冬はどうなるのか。

 

コガラ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

オジロワシ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

 

 

留鳥情報
クマゲラ
12月19日金曜日、「遊具広場の森」でヤマゲラと同時に見られたとの情報があり、その日はさらに園内他の場所でも観察情報がありました。
ただ、今週は前の週よりも園内での観察情報は少なかったです。
クマゲラが近くで見られるかどうかはほんとうにその日しだい、運しだいです。

 

オオアカゲラ(亜種エゾオオアカゲラ)
今週も園内で見られており、今週も雌雄どちらも観察情報がありました。
写真は12月23日に撮影した雄です。

オオアカゲラ雄2025年12月23日

 

アカゲラ(亜種エゾアカゲラ)
園内で観察機会は多く、雌雄ともによく見られています。

アカゲラ雌2025年12月23日

 

コゲラ(亜種エゾコゲラ)
観察機会は多く、近くで見られることもあります。

コゲラ2025年12月23日

 

ヤマゲラ
クマゲラの項で触れましたが、12月19日に「遊具広場の森」で近くで見られたとの情報がありました。
今後しばらくは、いつ見られるか分からないけど不意に現れるといった感じになるかと思われます。

 

オオタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

ハイタカ
12月23日14時過ぎ、「ミュンヘンの森」付近でコゲラの「ギーッギッギッギー」という声が聞こえ、すぐにハイタカ雌がコゲラを追って飛んでいるのが見えました。
コゲラは鳴きながら逃げていましたが、ハイタカの狩りは失敗したようで、ハイタカは近くに少しとまってから飛び去りました。
ハイタカが高速で木々の間を飛び抜ける姿に驚かされましたが、今後もしばしば園内で見られるものと思われます。

 

ノスリ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

トビ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

ハヤブサ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

フクロウ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

カワラヒワ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内一円でよく見られており、「テュッテュッテュッ」という地鳴きもよく聞かれています。
ゴジュウカラは昨冬は12月22日が初鳴きで、今冬もそろそろ聞かれるようになるものと思われます。

ゴジュウカラ2025年12月23日

 

シジュウカラ
園内一円でよく見られています。

シジュウカラ2025年12月23日

 

ハシブトガラ
園内一円でよく見られています。

ハシブトガラ2025年12月23日

 

ヤマガラ
園内一円でよく見られています。
ヤマガラも初鳴きがそろそろ聞かれるものと思われます。

 

ヒガラ
今週も数羽でシラカンバの種子を食べるようすが見られています。
その他、園内の主に針葉樹でよく見られており、写真はプンゲンストウヒの芽をついばんでいたところです。
ヒガラもそろそろ初鳴きの頃です。

ヒガラ2025年12月23日

 

ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はなかったですが、DCM旭ヶ丘店周辺では今週も見られていました。

 

スズメ
道路沿いで見る機会があります。

 

ヒヨドリ
園内一円よく見られています。

 

ハシボソガラス
積雪後は園内で見る機会は減り、道路側の「遊具広場」辺りでちらほらと見られるくらいになりました。

 

ハシブトガラス
園内で多く見られています。

 

 

 

 

旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。

旭山記念公園各所名称マップ

 

 

中島公園野鳥観察会ミニリポート
12月21日日曜日、季節外れの雨が降り続く中、中島公園野鳥観察会が行われました。
8時30分開始、すぐに通り沿いの松でヤマガラやヒガラが見られましたが、開始前に鴨々川にカワガラスがいたとの情報があり、その場所を探すといました。
カワガラスは中島公園でも時々見られるとの地元の方の情報もあったのですが、10年近く続く中島公園野鳥観察会で見られたのは初めてのことでした。

自由広場まで進み、そこでもヤマガラやゴジュウカラが見られていましたが、シラカンバの木にベニヒワ数羽がいました。
ベニヒワも中島公園野鳥観察会では初めて出ました。

その辺りにミソサザイもいましたが、針葉樹の陰に入り込んでなかなか出て来ず、じっくりとは見られませんでした。
エゾリスもその辺りにいました。

このところ日本庭園のカツラの種子を食べにウソが来ており、その日も期待していましたが、そこではウソは現れず。
菖蒲池南の木立ちでシジュウカラ、ヤマガラ、ハシブトガラとスズメが、雨で雪が解けた地面に降りて盛んに餌をついばんでおり、そこにコゲラもいて、コゲラはもう1羽の声が近くから聞こえてきました。
アカゲラの声も文学館の南側から聞こえてきましたが遠く、姿は見られず。

雨が強くなってきて、管理事務所に戻り始めた頃、自由広場北側の木立にウソ発見。
比較的近くで数分間見られ、西の方に飛び去りました。

管理事務所についてまとめをしようとしていたところ、事務所そばのポプラの木にキバシリがいて、木から木に飛び移るところを数分間観察して終わりとなりました。

この日はシメ、カワラヒワ、ダイサギが確認できなかったですが、カワガラスにベニヒワと、下見の時には見られなかった野鳥も見られ、ウソも結局は見られ、雨の中とはいえ楽しい観察会となりました。

この日見られた野鳥は以下の18種です(五十音順)
アカゲラ(声のみ)、ウソ、カワガラス、キバシリ、コゲラ、
ゴジュウカラ、シジュウカラ、スズメ、ツグミ(声のみ)、ハシブトガラ、
ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、ベニヒワ、
マガモ、ミソサザイ、ヤマガラ

なお、シマエナガはその前日までの1週間で別の日に3回、中島公園内での観察情報があり、今冬は時々見られているようです。

 

 

エゾリス
「ミュンヘンの森」の地面で餌を探していたところ、横の道を犬(とリードを持った人)が通り、立ち上がって胸に手を当てて警戒し緊張していたところです。

エゾリス2025年12月23日警戒と緊張のポーズ

 

 

 

 

次回は本年ラスト、2025年12月28日日曜日に上げる予定です。

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。