旭山記念公園野鳥情報2025年10月26日（日曜日）

旭山記念公園野鳥情報、2025（令和7）年10月26日日曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方から直接ご提供を受けたものも含まれています。

●旭山記念公園および旭山都市環境林で野鳥などの観察や撮影をされるみなさまへお願い。
観察や撮影の際には、道を塞ぐなどにより、野鳥撮影をしない人の通行の妨げにならないようご留意ください。
また、人が通ることにより野鳥が逃げてしまった場合は、仕方ないものと受け止めてください。

■11月8日（土曜日）の野鳥観察会は参加お申込み受付中です。

11月23日(日曜日)は定員になりましたため受付終了となっております。
あしからずご了承ください。

◎亜種表記について
当方ではこれまで、外見で容易に識別できるエナガ、カケス、ゴジュウカラの3種についてのみ、
エナガ（亜種シマエナガ）
カケス（亜種ミヤマカケス）
ゴジュウカラ（亜種シロハラゴジュウカラ）
と記してきましたが、基亜種とは別の亜種名がついている種については、外見での識別が困難なものでも同様に表記してゆきます。
なお、ウソ、カワラヒワについては別亜種が出現した際には本文中に明記します。

今週のトピックス
アオバト
10月24日金曜日、アオバト3羽が旭山記念公園内で観察されました。
「学びの森」にいましたが、すぐに飛び去りました。
翌10月25日土曜日に雌1羽が観察され、「学びの森」に1本だけある実がなっているアズキナシの木で実を食べていました。
その個体はその木から離れてはまた戻って食べることを何度か繰り返し、30分ほどで飛び去りました。
アオバトは昨冬も12月下旬に1羽が現れ半月ほど滞在していましたが、今回見られたものは、残っている個体か、南に渡るのが遅いのかはわかりません。
本日10月26日は野鳥観察会の際にも見られず、観察情報もなかったですが、まだ見られる可能性もあるかもしれません。

オオハクチョウ
10月24日9時40分頃、オオハクチョウ50羽前後の群れが編隊を組んで渡っていく様子が旭山記念公園からも観察できました。
「コオー　コオー」と声が聞こえたので見上げると、北から南に飛ぶ編隊が見えました。
オオハクチョウは「アカゲラ通信10月号」でも触れたように、旭山記念公園でも秋の渡りの際に見られることがあり、今年も見られました。
オオハクチョウの渡りの時期はもう終わりが近いと思われ、この先は見られるかもしれないし見られないかもしれません。

今週のシマエナガ
エナガ（亜種シマエナガ）
今週もほぼ毎日観察情報があり、1日に複数回の観察情報があった日もありました。
10月25日は8時頃「中央トイレ」付近、11時20分頃森の家の周りで見られ、後者は15～20羽の大きな群れでした。
10月24日は8時15分頃「友愛の小径」付近、10時10分頃「ミュンヘンの森」から「森の家南斜面」にかけての辺りで見られ、前者はシマエナガだけ10羽かそれ以上の群れ、後者はカラ類混群に2、3羽混じっているものでした。
近くで見られる機会も以前よりは多少増えてきています。
今後もこのような感じで見られるのではないかと思われます。

夏鳥情報
イカル
この1週間は飛んでいる姿を何度か見た程度です。
イカルは11月に南に渡っていなくなりますが、昨冬は数羽が越冬しており、今年はどうなるでしょうか。

ベニマシコ
園内で時々「ピッ　ポッ」という鳴き声が聞かれていますが、姿を近くで見る機会はあまり多くはありません。

クロツグミ
今週も確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。

アカハラ
今週も確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみてゆきます。

ウグイス
10月26日にはまだ園内で「ジッ　ジッ」という地鳴きが聞かれていましたが、そろそろ南に渡っていなくなる頃で、注意深く追ってゆきます。

ホオジロ
今週は確かな観察情報はなく、南に渡った可能性がありますが、もう少し様子をみます。

アオジ
今週も確かな観察情報はなく、南に渡った可能性がありますが、もう少し様子をみます。

クロジ
10月21日には園内で観察されていましたが、22日以降の観察情報がなく、こちらも南に渡った可能性があり、もう少し様子をみます。

メジロ
本日園内で観察されましたが、それも1週間ぶりくらいのことで、そろそろ南に渡っていなくなる頃です。

キセキレイ
10月25日に近隣住宅街の界川沿いでの観察情報がありましたが、こちらもそろそろ南に渡っていく頃で、もう少し様子をみます。

ビンズイ
今週も確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。

モズ
今週も確かな観察情報はなかったですが、まだこの先も見られる可能性があります。

キジバト
今週は確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。

アオバト
（前述）

※参考、今週は市内でルリビタキ、ノゴマ、ヤブサメの観察情報がありました。

旅鳥情報
マミチャジナイ
ときどき見られる程度で少ないですがまだいます。

※参考、市内でムギマキ、シロハラの観察情報がありました。

秋から春に見られる野鳥
シメ
ほぼ毎日見られ、本日の野鳥観察会でも鳴き声が聞かれましたが、警戒心が強く近くではなかなか見られないです。

マヒワ
本日の野鳥観察会では2羽が飛んでいるのが見られましたが、ときどき鳴き声が聞こえてくる程度で、近くで見られたという情報はいまのところないです。

ウソ
「フィッ」という鳴き声がほぼ毎日聞かれていますが少なく、近くで見られたという情報もいまのところないです。

キクイタダキ
今週は園内での観察情報がありましたが少なく、まだときどきやって来るくらいのものです。
10月24日にはヒガラの群れに1羽が混じっているのが観察されました。

キバシリ
今週は先週までとは違って観察情報が少なかったですが、一時的なものかそういう流れなのかはまだ分かりません。

ツグミ
今週は大きな群れは見られなかったですが、数羽が園内で見られるようになり、「学びの森」付近では地面に降りて採餌する姿も見られ、少しずつ身近な存在になってきました。

カケス（亜種ミヤマカケス）
園内上空をひらひらふわふわと飛ぶ姿が頻繁に見られています。
本日の野鳥観察会でも4か所で見られ、比較的近くでじっくりと観察する機会もありました。
園内で見られる数はどうやら3～5羽に落ち着いてたようです。

※参考：市内でヒレンジャク、アトリの観察情報がありました。

留鳥情報
クマゲラ
今週も園内で近くで見られたとの情報があり、10月25日には「寺田京子句碑」の辺りから「学びの森」上空を飛ぶ姿が見られました。
近くで見られるかどうかはやはりその日その時次第ですが、「プルプルプル」という飛翔時の鳴き声と、「キョーン」という木にとまったときの鳴き声を気にかけていれば、見られる機会もあることでしょう。

オオアカゲラ（亜種エゾオオアカゲラ）
今週も園内や旭山都市環境林で見られていますが、やはり雄の観察情報ばかりで雌は少ないです。

アカゲラ（亜種エゾアカゲラ）
観察機会は多いです。

コゲラ（亜種エゾコゲラ）
観察機会は多く、カラ類混群と一緒にいることもあります。

ヤマゲラ
今週も近くで見たとの情報は今週もなかったですが、主に「藻岩山登山口」方面から「ピョッピョッピョッピョッピョッピョッ」という鳴き声が聞こえる日が週に何日かあり、園内で近くで見られる可能性もあります。

オオタカ
10月25日に園内上空を飛ぶ姿が観察され、ときどき来ているようです。

ハイタカ
今週は園内での観察情報はありましたが、オオタカと混同されている可能性もあります。

ノスリ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

トビ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

ハヤブサ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

フクロウ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

オオセグロカモメ
今週は園内および近隣上空での確かな観察情報はなかったです。

カワラヒワ
園内では週に何度か観察される程度です。
カワラヒワは旭山記念公園では年によっては冬にいなくなりますが、今年はどうなのか要注目です。

ゴジュウカラ（亜種シロハラゴジュウカラ）
園内一円でよく見られており、「テュッテュッテュッ」という地鳴きもよく聞かれています。
地面に降りて採餌する姿を見ることもよくあります。

シジュウカラ
園内一円でよく見られています。

ハシブトガラ
園内一円でよく見られています。

ヤマガラ
園内一円でよく見られており、シジュウカラ科4種の中ではもっとも接する機会が多いように感じています。
「作業員詰所」前のトイレ横にあるイチイの木の実を食べに来ています。

ヒガラ
今週も園内で10羽前後の群れが見られており、囀りも聞かれました。
ヒガラは秋には群れで行動しますが、この動きがいつまで見られるか要注目です。

ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

スズメ
道路沿いで見る機会があります。

ヒヨドリ
園内一円でよく見られています。
10月24日には30羽前後の群れが見られましたが、今週は大きな群れはそれくらいで、数羽で見られる通常の状態に戻ってきました。

ハシボソガラス
「展望台芝生斜面」や「テラス状階段」そして「第1駐車場」でよく見られています。
「噴水広場周辺」ではオニグルミの実を落として割る様子が観察できます。

ハシブトガラス
園内で多く見られています。

旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」（かぎかっこ）でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。

エゾリス
耳毛「完了」までもう少しかな。

次回は、2025年11月3日月曜日に上げる予定です。

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。