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旭山記念公園野鳥情報2024年10月14日(月曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2024(令和6)年10月14日月曜日。

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

●10月27日(日曜日)の定例野鳥観察会は募集定員に達したため、受付終了とさせていただきました。

あしからずご了承ください。

 

 

今週のトピックス
ツグミ
10月7日月曜日、ツグミをこの秋初めて確認しました。
昨年は10月2日に初認、5日遅れですが、ツグミの秋の渡来は年により大きく違い、10月下旬になることもあります。
ツグミは旭山ではその年最初に見られた頃は、上空を群れで通過するだけで地上にはほとんど降りてきません。
園内で近くで見られるようになるのは11月に入ってからです。

 

 

ベニマシコ
本日10月14日月曜日、園内でこの秋初めてベニマシコが観察されました。
昨年は10月19日に秋の初認、だいたい10月中旬に旭山に来て半月ほど滞在してから南に渡って行きます。
「ピッ ポッ」という特徴的な鳴き声が「記念樹の森」辺りから聞こえてきました。
園内では第1駐車場周辺、遊具広場、学びの森周辺と森の家の周りなど、森の中ではない場所で見られます。

 

 

クマタカ
10月7日月曜日午後、クマタカが園内に現れました。
「テラス状階段」の上を低く飛んで南から北に横切り、ハシブトガラス数羽が後を追いかけたり周りを囲んだり(モビング)して飛んでいました。
クマタカは年に数回園内で見られますが、これだけ低いところを飛ぶのを見たのは今までほとんどありませんでした。

 

 

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
この1週間もほぼ毎日園内での観察情報がありました。
昨日10月13日は9時半過ぎに「登山道下周回路」付近に出て15分ほど見られていたとの情報がありました。
今週は観察情報があった場所は園内まちまちで、「風の丘」から「吊り橋」にかけてや「友愛の小径」の辺りなどで見られたとのことです。
周りに複数種のカラ類がいるときに混群状態で一緒にいることが多く、ほかのカラ類がいるのが分かったら周りを探せば見つけられることがあります。
今年は観察する方が多いせいか観察情報も多く、これまで継続的に見られていますが、この先どうなるのか要注目です。

シマエナガ2024年10月14日

 

 

夏鳥情報
クロツグミ
今週も「吊り橋周辺」や「記念樹の森」など園内で観察情報がいくつかありました。
姿を目視した情報もありますが、「キュロキュロ」という地鳴きが日没後にも聞かれることがあります。
クロツグミは例年10月上旬から中旬まで旭山に滞在していますが、そろそろ南に渡って見られなくなる頃です。

 

アカハラ
10月8日火曜日に園内での観察情報がありましたが、クロツグミ同様もう少しで南に渡って見られなくなる頃です。

 

トラツグミ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
2000年代には秋にときどき見られていたのですが、ここ10年ほどは秋の観察情報がほとんどありません。
もう少し様子をみます。

 

ホオジロ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
そろそろ南に渡って見られなくなる頃です。

 

アオジ
今週も「ポートランドの森」周辺での観察情報があり、低い木にとまった姿がはっきりと見えたとのことでした。
今日は「森の家階段」付近でも声が聞かれました。
アオジは例年10月いっぱいくらいまで旭山にいますが、今年はどうでしょうか。

 

ウグイス
「森の家南側斜面」や「遊具広場の森」の笹薮から「ヂッ ヂッ」という地鳴きが聞こえ、笹の間に動く姿が見られることもあります。
ウグイスは例年11月初旬に南に渡って見られなくなりますが、今年はどうでしょうか。

 

メジロ
森の家前のタラノキは果実がほとんどなくなっており、メジロや他の鳥もあまり寄り付かなくなりました。
メジロ自体はまだ園内でよく見られていますが、例年10月いっぱいくらいまで見られます。

メジロ2024年10月14日

 

イカル
本日10時前に森の家上空から「キッ キッ」という飛んでいる時の鳴き声が聞こえました。
イカルは年によりまちまちで、11月まで見られる年もあります。

 

ベニマシコ
(前述)

 

キセキレイ
10月7日に「学びの森」付近で飛んでいる姿が観察されましたが、それ以降は観察情報がありません。
キセキレイは例年10月中旬から下旬が南に渡る頃で、そろそろ見られなくなります。

 

モズ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、まだもう少し様子をみます。

 

ヤマシギ
今週も確かな観察情報はなく、もう南に渡って行った可能性は高そうで、この先観察情報がなければ来週からここでは取り上げません(また来年)。
ヤマシギは今年も昼間の観察情報がないまま終わりそうです。

 

キジバト
鳴き声を聞くことが少なくなってきており、飛ぶ姿もあまり見られなくなってきました。
キジバトは例年10月いっぱいから11月上旬まで見られますが、今年はどうでしょうか。

 

アオバト
今週は声も姿も確かな観察情報はなかったですが、この先観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。

 

 

 

 

旅鳥情報
ビンズイ
今週も観察情報があったため、もう少し様子をみます。

 

カシラダカ
旭山でのこの秋の観察情報はまだないですが、今週に入って道内で見られるようになっており、旭山にも出るかもしれません。

 

 

 

 

冬の鳥情報
シメ
園内で時々見られており、「友愛の小径」から「噴水広場」にかけての辺りや「遊具広場」での観察情報が多いです。

 

 

 

留鳥情報
クマゲラ
今週はほぼ毎朝、主に雌の個体に園内に来ているという観察情報がありました。
今日は10時頃に「巨木の谷」で近くで見られたとのこと。
雄の個体の観察情報もありました。
藻岩山方面や旭山都市環境林から声が聞こえてくることもあり、今年はクマゲラに会える機会が多いです。

 

オオアカゲラ
園内でときどき見られています。

オオアカゲラ雌2024年10月14日

 

アカゲラ
園内で見られており、「キョッ」という鳴き声もよく聞かれるようになってきました。

アカゲラ雄2024年10月14日

アカゲラ雌2024年10月14日

 

コゲラ
観察機会は多く、木の幹や枝で採餌している時はゆっくりと見ることができます。

コゲラ2024年10月14日

 

ヤマゲラ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

フクロウ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

オオタカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ハイタカ
今週も観察情報がありましたが、やや高いところを飛んでいたとのことです。
例年12月上旬くらいまではときどき見られます。

 

ノスリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

トビ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ハヤブサ
今週も園内での観察情報はありませんでした。

 

オオセグロカモメ
今週も園内での観察情報はありませんでした。

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
10月14日現在まだ声や姿を確認していません。
山の食糧が豊作で降りて来るのが遅いか来ない、という可能性が高くなってきました。

 

カワラヒワ
10月8日に8羽の群れが見られましたが、渡りの途中かどうかは判断できませんでした。
今日も園内で2羽から5羽が見られており、この秋はまだもう少し見られそうです。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内一円でよく見られており、近くで見られる機会もあります。
「テュッ テュッテュッ」という声を聞くことも多いです。

ゴジュウカラ2024年10月14日

 

シジュウカラ
園内一円でよく見られています。

シジュウカラ2024年10月14日

 

ハシブトガラ
園内一円でよく見られています。

ハシブトガラ2024年10月14日

 

ヤマガラ
園内一円でよく見られており、この時期地面に降りて採餌することも多く、その場合は近くで見られることもあります。

 

ヒガラ
「ツピツーツピツー」という囀りは、聞かれることがある、くらいにさらに頻度が落ちてきました。
姿は針葉樹でよく見られています。

 

ハクセキレイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

スズメ
道路沿いで見る機会があります。

 

ヒヨドリ
今週も園内各所で見られており、声を聞く機会も多く、今日は幼鳥が3羽同じ木にいたという情報もありました。

 

ハシボソガラス
「噴水広場」から「テラス状階段」の辺りと第1駐車場でだいたいいつも見られます。
秋になると、「テラス状階段」横の「芝生斜面」をよく歩いていて、写真のように紅葉をバックに撮ることもできます。

ハシボソガラス2024年10月14日紅葉背景

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。
写真は何かをくわえていますが、ポイ捨てたばこのようです。
食べることはないとは思われますが、そもそもポイ捨てたばこは気持ちがいいものではありません。

ハシブトガラス2024年10月14日

 

 

 

 

旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。

旭山記念公園各所名称マップ

 

 

 

旭山その他の自然情報
エゾリス
園内で見られる機会は多いです。

エゾリス2024年10月14日

 

キンミズヒキの「ひっつき」
キンミズヒキの果実(種子)はいわゆる「ひっつき」、服や犬の毛にくっついて運ばれ、落ちた先で芽が出ます。
旭山にある「ひっつき」では最も多く見られるものです。
キンミズヒキの葉は今の時期きれいに赤く色づいています。

キンミズヒキ2024年10月14日ひっつき

 

ヤマモミジ紅葉
今の時期、ほぼ毎日「旭山記念公園紅葉情報」の記事を上げていますが、本日最後はそのアウトテイク写真で終わります。

ヤマモミジ2024年10月14日紅葉情報アウトテイク写真

紅葉の状況をチェックしたい方は、「旭山記念公園紅葉情報」の記事もご参照ください。

 

 

 

次回は、2024年10月20日日曜日に上げる予定です。

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。