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旭山記念公園野鳥情報2024年4月27日(土曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2024(令和6)年4月27日土曜日。

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

●5月の野鳥観察会は、まだ定員に達しておらず、現在ご参加受付中です。
日程は以下の通りです。

1
5月3日(金) 初心者野鳥観察会 8時~10時
5月4日(土) 初心者野鳥観察会 8時~10時
5月10日(金) 初心者野鳥観察会 8時~10時

2
5月11日(土) 定例野鳥観察会 8時~10時
5月26日(日) 定例野鳥観察会 8時~10時

3
5月14日(火) 平日野鳥観察会 9時~11時
5月15日(水) 平日野鳥観察会 9時~11時

4
5月19日(日) 早朝野鳥観察会 6時15分~8時15分
5月26日(日) 夕方野鳥観察会 16時30分~18時30分

おひとり様につき1、2、3、4から各1回ずつご参加いただけます。
なお、1のみ参加費300円(資料付)、他は200円です。

皆様のご参加をお待ちしております。

 

 

 

■旭山記念公園では、シマエナガの巣の情報についてのご質問にはお答えしておりません。
スタッフ等が巣を探すこともしていません。
巣を探さないよう、そしてもし偶然シマエナガの巣を見つけてしまった場合、すぐにその場を立ち去り、以降そこには近寄らないようお願いします。

他の野鳥も巣の情報は公開していません(人に影響をおよぼす可能性のあるハシブトガラスは除く)

 

 

夏鳥到来情報2024年4月27日

17.オオルリ
2024年4月25日、オオルリが今年初めて園内で確認されました。
昨年の旭山での初認日は4月29日、昨年より4日早く確認されました。
オオルリが出やすい場所は、「木の橋」から「藻岩山登山口」周辺、「巨木の谷」から「つり橋」周辺と「遊具広場」周辺です。
まだ時々見られるという状態ですが、オオルリは渡来後半月ほどは比較的警戒心が薄く、観察機会が多くなる傾向にあり、今後要注目です。

 

18.センダイムシクイ
2024年4月26日、センダイムシクイが今年初めて園内で確認されました。
昨年の旭山での初認日は4月26日、昨年より1日早く確認されました。
囀りはまだ時々聞かれる程度で、ウグイス同様まだぎこちない鳴き方をしています。

 

19.キビタキ
2024年4月27日、キビタキが今年初めて園内で確認されました。
昨年の旭山での初認日は4月30日、昨年より3日早く確認されました。
キビタキは時期になると園内各所の林で比較的よく見られます。
キビタキもオオルリ同様渡来直後は警戒心が比較的薄く、近くで観察・撮影できる機会に恵まれることが多いです。

 

 

2024年夏鳥到来情報まとめ(カッコ内は2023年との比較)
1.ヤマシギ 3月30日(7日遅)
2.ホオジロ 3月31日(4日遅)
3.キジバト 3月31日(同日)
4.モズ 3月31日(同日)
5.ウグイス 4月7日(4日早)
6.アオジ 4月10日(4日早)
7.ルリビタキ 4月10日(3日早)
8.ベニマシコ 4月11日(19日遅)
9.ビンズイ 4月11日(16日早)
10.クロツグミ 4月11日(3日早)
11.クロジ 4月12日
12.キセキレイ 4月13日(1日早)
13.メジロ 4月13日(8日早)
14.ヤブサメ 4月14日(10日早)
15.ノビタキ 4月17日(3日早)
16.アカハラ 4月17日(2日早)
17.オオルリ 4月25日(4日早)
18.センダイムシクイ 4月26日(1日早)
19.キビタキ 4月27日(3日早)

 

オオルリ、キビタキが来てそろそろ夏鳥渡来も佳境に入ってきたところです。

旭山周辺で反証する主な夏鳥で今年まだ確認されていないのは、イカル、チゴハヤブサ、コルリ、ツツドリ、コサメビタキ、アオバトといったところです。

 

 

 

今週のトピックス
メジロ
旭山記念公園の桜も一昨日から昨日にかけて満開となり、メジロが桜に寄って来る「サクジロー」を見る機会も多くなってきました。
この時期咲いているヤナギやシラカンバの花にも寄って来ますが、ヤナギやシラカンバの花には同じ緑色系のキクイタダキやマヒワも来ていて、一見するとどの鳥か分からないということもあります。

メジロ2024年4月27日エゾヤマザクラ「サクジロー」

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
昨日4月26日にまだ園内にいましたが、過去の記録を見ると4月25日がもっとも遅くまで見られた記録で、今年は記録更新ということになりました。
今日は確かな観察情報はなく、明日以降もう少し様子をみます。

 

ヒガラ
4月22日月曜日、ヒガラが10羽前後集まって群れで行動していました。
先週シジュウカラが集まっていたと書きましたが、同じような状況でした。
ヒガラは今、園内でメジロの次に囀りを聞く機会が多い野鳥ですが、大きな群れはもうばらけたようで昨日今日は10羽前後の群れには遭遇していません。

 

ヤマゲラ
このところ毎日園内どこかで見られており、「ピョッピョッピョッピョッ」という鳴き声を聞くこともしばしばあります。
ヤマゲラは例年4月から5月中旬に観察機会が多くなりますが、今年もそうなってきました。

 

 

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も日に何度か園内で観察されており、時々同じ辺りに長い間とどまっていることもあります。
前述の通りシマエナガに限らず野鳥の巣についての情報は発信しておりません。

シマエナガ2024年4月27日森の家前広場にて

 

 

 

夏鳥情報
ホオジロ
展望台周辺や学びの森周辺で雄が囀りをしている姿を見ますが、「展望台木立」の木にとまって囀りしていることがよくあります。
またその辺りで「ツリツリッ」という地鳴きを聞くこともあります。

 

アオジ
園内では囀りはまだあまり聞かれていませんが、今週に入って見る機会が多くなってきました。
思えば昨年はアオジを見る機会が非常に少なかった、と今になって気づきましたが、今年は今のところ普通によく見られています。

アオジ♂2024年4月27日レストハウス下木段

 

ウグイス
園内数か所で囀りしていますが、ウグイスも園内で囀りしている場所が昨年より多いように感じられます。

 

ヤブサメ
「シリシリシリ」という囀りを聞く機会が増えてきています。
ヤブサメは5月中旬頃までは、笹薮の際などに出て来たり低い木にとまったりと、ちょくちょく姿が見られます。

 

センダイムシクイ
(前述)

 

オオルリ
(前述)

 

キビタキ
(前述)

 

ルリビタキ
4月24日水曜日に複数を同時に見られたとの情報がありましたが、それまでの2日間とそれ以降今日までは、見られることはあるけど少ない、というくらいの観察頻度になっています。
ルリビタキ、旭山では5月初旬まで見られる年もありますが、今年はどうでしょうか。

ルリビタキ2024年4月27日西の坂

 

クロツグミ
藻岩山登山道に入った先から今朝囀りが聞こえてきましたが、毎年その辺りで囀りしています。
園内他の場所や旭山都市環境林からはまだ囀りはあまり聞こえてきていません。

 

アカハラ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

メジロ
(前述)

 

ベニマシコ
4月24日水曜日に園内での確かな観察情報がありましたが、翌25日以降は観察情報は入っていません。
ベニマシコは旭山では5月上旬まで見られる年もあるので、もう少し様子をみます。

 

キセキレイ
第2駐車場付近から日に何度か声が聞こえ、時々巨木の谷から森の家にかけてのあたりからも声が聞こえてきます。

 

ビンズイ
今週は観察情報がありしたが少なく、あまり見られていません。

 

モズ
「ちびっこ広場」から「学びの森」そして「噴水広場」の辺りで時々見られています。

 

ヤマシギ
今週も確かな観察情報は入っていませんが、もう昼間には見られなくなるものと思われます。
ただ、それは夜行性のためで、いなくなるわけではなく、日没後に「ディスプレイフライト」をしている姿が見られます。

 

キジバト
森の家の周りでときどき鳴き声が聞かれ、飛んでいる姿も見られています。

 

 

 

 

冬の鳥情報
ツグミ
今週は園内での確かな観察情報はなく、そろそろ見られなくなる頃ですが、もう少し様子をみます。

 

ハチジョウツグミ
今冬まったく観察情報がありませんでしたが、もう少し様子をみます。

 

ヒレンジャク
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、ヒレンジャクはGW前後にほぼ毎年来ているので、今年も見られる可能性があります。

 

キレンジャク
今週は確かな観察情報はありませんでした。
キレンジャクはヒレンジャクとは違い、旭山では春先も年により見られたり見られなかったりで、今年もどうなるか分かりません。

 

イスカ
4月21日日曜日、園内で観察されましたが、22日以降は確かな観察情報は入っていません。
イスカは旭山では5月上旬まで見られる年もあるので、もう少し様子をみます。

 

ウソ
今日も園内で声が聞かれており、桜の花に寄って来たという情報もありましたが、近くで見られる機会はなかなかめぐってこないです。
ウソも旭山では5月上旬まで見られる年もあるので、もう少し様子をみます。

 

シメ
園内で時々見られる程度です。

 

マヒワ
4月21日日曜日には園内数か所で数羽の群れが見られましたが、翌22日以降は2~7羽の小群が散発的に見られるだけになり、さらに今日は観察情報はありませんでした。
マヒワは過去に5月下旬にも見られた年があり、5月中旬までは見られるのですが、今年は春になって大群が来たりなど動きが通常とは違うので、そうなるか分からない、要注目です。

マヒワ2024年4月27日シラカンバの花を食べる

 

 

ベニヒワ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、この先見られなければ、来週からここでは取り上げません(また秋に)。
ベニヒワは他のアトリ科の鳥と違い、通常4月中旬までには見られなくなります。

 

アトリ
今週に入って確かな観察情報はなくなり、それまで見られていた群れが抜けた可能性があります。
ただ、アトリは5月上旬まで見られる年もあるので、もう少し様子をみます。

 

キクイタダキ
ここ数日もヤナギの木に数羽で寄って来ていて観察機会は比較的多いですが、先週ほどたくさんはいないように感じられます。

キクイタダキ2024年4月27日

 

キバシリ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、この先見られなければ来週からここでは取り上げません(また秋に)。

 

ミソサザイ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、ミソサザイは旭山では5月上旬まで見られる年もあるので、もう少し様子をみます。

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
(前述)

 

コガラ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、まだ見られる可能性はあります。

 

 

 

 

留鳥情報
クマゲラ
今週も園内でしばしば観察されており、間近で見られたという情報もいくつもありました。

 

オオアカゲラ
しばしば見られています。
オオアカゲラは7、8年ほど前までは5月中旬になると見られなくなり、夏にまた戻ってきていましたが、今では夏でもときどき見られるようになっています。

 

アカゲラ
園内各所で観察機会は少なくないです。
オス同士の「ケンカ」や雄が雌を追いかけて飛び回るといった光景は見られなくなりました。

 

コゲラ
園内各所で引き続き観察機会は多く、「ギーキーキッキッキッ」という声もよく聞かれています。

コゲラ2024円4月27日

 

ヤマゲラ
(前述)

 

フクロウ
今週も鳴き声が聞こえてくることはなく、観察情報もありませんでした。

 

オオタカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ハイタカ
園内でしばしば観察されています。

 

ノスリ
本日、園内での観察情報がありましたが、上空を滑翔していたとのことです。
ノスリはかつて旭山では夏鳥で、春と秋に比較的観察機会が多く、夏の間はときどきで、冬には見られなかったのですが、6、7年前から冬でも見られるようになっていました。
しかし、2023-24の冬は冬の間に観察情報がなく、冬期間は近くにはいなかったことが推察されます。

 

トビ
今週は園内での観察情報がありました。

 

ハヤブサ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

カワラヒワ
「ギュイーンチリチリ」という囀りを聞く機会が増えてきており、「コロコロコロ」と飛びながら鳴く声もよく聞かれています。
「学びの森」周辺に多いですが、森の家周辺でも声を聞くことは多いです。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内各所で観察機会は多いですが、「フィーフィー」という囀りを聞く機会は少なくなってきました。
「テュッテュッ」という地鳴きを聞く機会は少なくなく、地面に降りていることもあり、すぐ近くで見られることもあります。

 

シジュウカラ
22日月曜日までは数が多い群れが見られていましたが、ここ数日で元通りの数と動きに戻りました。

シジュウカラ♀2024年4月27日エゾヤマザクラ

 

ハシブトガラ
園内でよく見られていますが、囀りを聞く機会は少なくなってきました。
「ビビビー」や「チチョービチチョービ」など、一瞬何の鳥か分からない声で鳴いていることもあります。

ハシブトガラ2024年4月27日キタコブシ

 

ヤマガラ
森の家の周りをはじめ園内一円でよく見られていますが、こちらも「チーリーツー」という三拍子の囀りを聞く機会は少なくなってきました。

 

ヒガラ
(前述)

 

ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で見られることがあります。

 

ヒヨドリ
今週も園内各所で見られています。

ヒヨドリ2024年4月27日

 

ハシボソガラス
「噴水広場」から「テラス状階段」の辺りでよく見られます。
本日から噴水が稼働となりましたが、噴水に水を貯めている9時半頃、ハシボソガラスが水遊びに来ることがよくあります。

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。

ハシブトガラス2024年4月27日つがいか

 

 

 

旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。

旭山記念公園各所名称マップ

 

 

春の生き物4題
ビロウドツリアブ
春によく見られるアブの仲間の昆虫です(ハチではありません)。
ホバリングをすることが多く、長いと2、3秒ホバリングしながら空中停止しているので、このような飛んでいる写真を比較的容易に撮影できます。
ただ、小さいので、寄れるレンズを使うことになります。

ビロウドツリアブ2024年4月27日春の昆虫ホバリングする

 

エゾマイマイ
マイマイ=かたつむりも見られる機会が増えてきました。
写真は園内で最も多く見られるエゾマイマイ、落ちたキタコブシの花びらを食べていました。

エゾマイマイ2024年4月27日キタコブシの花びらを食べる

 

キタコブシの花を・・・
マクロ撮影した写真です。
キタコブシは高い位置に咲くことが多いので、このように大きくじっくりとみる機会はあまり多くないと思います。

キタコブシ2024年4月27日花マクロ撮影大アップ

 

トドマツ雄花
「展望台松林」のトドマツの1本に今年はたくさんの雄花がついていました。
目線の高さで見られる、これもなかなか見ないショットです。

トドマツ雄花2024年4月27日展望台松林

 

 

 

次回は、2024年5月4日土曜日に上げる予定です。

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。

 

 

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