旭山記念公園野鳥情報2024年4月14日（日曜日）
旭山記念公園野鳥情報、2024（令和6）年4月14日日曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
●4月の野鳥観察会は、3回とも募集定員に達しましたため、受付終了とさせていただきました。
あしからずご了承ください。
●ネイチャーカフェ「私選野鳥観察地案内」
4月21日（日曜日） 13時～15時 森の家にて
講師が選んだ札幌市内、札幌周辺、その他道内各地の野鳥観察地を中心に講師がご案内します。
これから野鳥観察を始める方や、もっと観察地の情報を知りたい方にもおすすめです。
こちら本日よりご参加受付しております。
皆様のご参加をお待ちしております。
■旭山記念公園では、シマエナガの巣の情報についてのご質問にはお答えしておりません。
スタッフ等が巣を探すこともしていません。
巣を探さないよう、そしてもし偶然シマエナガの巣を見つけてしまった場合、すぐにその場を立ち去り、以降そこには近寄らないようお願いします。
他の野鳥も巣の情報は公開していません（人に影響をおよぼす可能性のあるハシブトガラスは除く）
夏鳥到来情報2024年4月14日
5.ウグイス
2024年4月7日、ウグイスが今年初めて園内で確認されました。
昨年の旭山での初認日は4月11日、昨年より4日早く確認されました。
ウグイスは到来直後は囀りが下手であることはもはやよく知られたところですが、この春も、昨日になってようやくまともに「ホーホケキョ」と囀ることが出来る個体が現れたくらいで、本格化するまであと数日かかるものと思われます。
6.アオジ
2024年4月10日、アオジが今年初めて園内で確認されました。
昨年の旭山での初認日は4月15日、こちらも昨年より4日早く確認されました。
アオジは今日まではまだ「チッ チッ」と地鳴きは聞くことがありますが、囀りはまだ聞いていません。
7.ルリビタキ
2024年4月10日、ルリビタキが今年初めて園内で確認されました。
昨年の旭山での初認日は4月14日、昨年より3日早く確認されました。
ルリビタキ昨日13日は「風の丘」から「巨木の谷」の間に頻繁に出ていて、ギャラリーも一時20人を数えるほどでした。
しかし今日は一転してその場所にはほとんど出てきていないようです。
ルリビタキは例年4月末から5月上旬まで旭山に滞在あるいは通過していて、まだこの先も見られるものと思われます。
8.ベニマシコ
2024年4月11日、ベニマシコが今年初めて園内で確認されました。
昨年の旭山での初認日は3月23日、昨年より19日も遅いですが、昨年が早すぎたもので、今年は平年並みといったところです。
ベニマシコは例年旭山には10日から半月ほど滞在し、5月上旬まで見られた年もありましたが、滞在期間の長さは年によりかなりばらつきがあります。
旭山では「噴水広場周辺」、「友愛の小径」、「巨木の谷」付近で見られます。
9.ビンズイ
2024年4月11日、ビンズイが今年初めて園内で確認されました。
昨年の旭山での初認日は4月27日、昨年より16日早く確認されました。
10.クロツグミ
2024年4月11日、クロツグミが今年初めて園内で確認されました。
昨年の旭山での初認日は4月14日、昨年より3日早く確認されました。
11.クロジ
2024年4月12日、クロジが今年初めて園内で確認されました。
昨年は旭山での確かな観察情報はなかったですが、2022年は4月20日初認と記録されています。
クロジはひと春のうちに何度か通過していることが考えられ、過去には5月10日の記録もあります。
写真はその4月12日初認時のもので、「チッ チッ」とアオジより強く鋭い声で地鳴きしていました。
12.キセキレイ
2024年4月13日、キセキレイが今年初めて園内で確認されました。
昨年の旭山での初認日は4月14日、昨年より1日早く確認されました。
野鳥観察会の間に「巨木の谷」で観察されたもので、キセキレイはだいたい第2駐車場付近で見られ、時々「巨木の谷」や「学びの森」付近にも来ることがあります。
13.メジロ
2024年4月13日、メジロが今年初めて園内で確認されました。
昨年の旭山での初認日は4月21日、昨年より8日早く確認されました。
昨日は森の家の周りで高らかに囀りしていて、写真のようにバッコヤナギの花にも寄って来ていました。
2024年夏鳥到来情報まとめ（カッコ内は2023年との比較）
1.ヤマシギ 3月30日（7日遅）
2.ホオジロ 3月31日（4日遅）
3.キジバト 3月31日（同日）
4.モズ 3月31日（同日）
5.ウグイス 4月7日（4日早）
6.アオジ 4月10日（4日早）
7.ルリビタキ 4月10日（3日早）
8.ベニマシコ 4月11日（19日遅）
9.ビンズイ 4月11日（16日早）
10.クロツグミ 4月11日（3日早）
11.クロジ 4月12日
12.キセキレイ 4月13日（1日早）
13.メジロ 4月13日（8日早）
今週はレギュラーメンバーの夏鳥がたくさん来ましたが、ベニマシコ以外は昨年より早く来ています。
今週のトピックス
ジョウビタキ
2024年4月11日、ジョウビタキが今年初めて園内で確認されました。
その数日前から市内別の場所で出ていたという情報がありましたが、旭山にも来ました。
翌12日は観察情報がありましたが、13日以降は確かな観察情報は入ってきていません。
アトリ
本日、「友愛の小径」付近で数羽を確認、昨日は「学びの森」周辺で20羽以上の群れの観察情報があり、展望台上空を20羽弱で通り過ぎる群れも観察。
さらに4月12日にも展望台上空を20羽前後の群れが飛んで行くのを見ました。
アトリはここ数年旭山ではほとんど見られていませんでしたが、今年はちょくちょく観察されており、この先もまだ見られるかもしれません。
アトリは5月上旬まで見られる年もあります。
キクイタダキ
一昨日まで少なかったですが、昨日4月13日突然大量に入って来たようです。
昨日の野鳥観察会の際にも、園内4、5か所で「ツッツー」という小さな鳴き声が複数聞こえ、つり橋下の双子沢川ではまだ残っている雪面に降りて採餌する姿も見られました。
今日もまだその状況が続いています。
キクイタダキは例年4月になるとたくさん入って来て数日間滞在しており、その間は広葉樹に寄り付いたり、ヤナギ類の花を食べに来たりしていて観察しやすくなります。
旭山ではそれらヤナギ類を見下ろしたり目線の高さで見られる場所がいくつかあります。
囀りもそろそろ聞かれる頃です。
今週のシマエナガ
エナガ（亜種シマエナガ）
今週も日に何度か園内で観察されていますが、じっくりと観察できる機会はめっきり少なくなりました。
巣材集めも始まっているようですが、シマエナガを見かけても追いかけてゆかないようお願いします。
前述の通りシマエナガに限らず野鳥の巣についての情報は発信しておりません。
夏鳥情報
ホオジロ
展望台周辺で雄が囀りをしている姿を見ますが、朝10時以降はあまり囀らなくなります（展望台に人が増えることも影響している？）
今日は9時頃に学びの森のヨーロッパトウヒのてっぺんで囀りしていました。
すっかり雪が解け切った「テラス状階段」に来て地面に降りて採餌していることもあります。
モズ
本日、つり橋下流から「キチッ キチッ」と声が聞こえ姿を探していたところ、高いポプラにまず雄が飛んで来て、すぐに雌が同じ木に来ました（写真）。
その間に、それとは別の場所からもう1羽の鳴き声が聞こえてきました。
モズは噴水広場からちびっこ広場にかけての辺りで見られることが多いですが、「森の家階段」から道路沿い、第2駐車場の辺りでもときどき見られます。
ヤマシギ
遊具広場で時々見られていますが、森の家の裏での情報は今年はほとんどありません。
キジバト
森の家の周りでときどき鳴き声が聞かれますが、例年よく来る「ピクニックテラス」付近で今年はあまり観察されていません。
ウグイス
（前述）
アオジ
（前述）
ルリビタキ
（前述）
ベニマシコ
（前述）
ビンズイ
（前述）
クロツグミ
（前述）
キセキレイ
（前述）
メジロ
（前述）
冬の鳥情報
ツグミ
今週は園内でちらほらと観察情報があり、今日も鳴き声が聞こえましたが、数は多くはないです。
ハチジョウツグミ
今冬まったく観察情報がありませんでしたが、ツグミ同様もう少し様子をみます。
ヒレンジャク
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、まだ様子をみます。
キレンジャク
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、まだ様子をみます。
イスカ
4月10日水曜日、数羽が「ミュンヘンの森」上空を通過、12日にも数羽が見られ、観察されたのはこれで2週連続ですが、木にとまることなく通り過ぎており、じっくりと観察はできませんでした。
イスカは例年春先に何度か通過し観察されるため、この先も様子をみてゆきます。
ウソ
一昨日4月12日には園内で何度か声を聞きましたが、昨日今日の確かな観察情報はありません。
この先まだ見られるものと思われます。
シメ
昨日は園内で3羽を確認しました。
シメは例年5月中旬まで見られますが、この先に見られる数は少ないです。
マヒワ
今週は観察情報がありましたが、やはり少ないです。
ベニヒワ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、この先観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません（また秋に）。
アトリ
（前述）
キクイタダキ
（前述）
キバシリ
今週も観察情報はありましたが少なくなっており、もう園内では見られなくなりそうです。
ミソサザイ
一昨日2羽が森の家周辺で観察され、まだ園内で見られていますが、観察機会は少なくなってきました。
ミソサザイは5月上旬まで見られる年もありますが、今年はどうでしょうか。
カケス（亜種ミヤマカケス）
4月12日金曜日には「噴水広場」付近で3羽、昨日も「友愛の小径」付近で観察情報がありましたが、今日は確かな観察情報はありませんでした。
もう山に戻ったのでしょうか、もう少し様子をみます。
コガラ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
留鳥情報
クマゲラ
今週も園内でほぼ毎日観察されています。
オオアカゲラ
しばしば見られています。
アカゲラ
園内各所で観察機会は少なくないです。
ドラミングもまだ聞かれています。
コゲラ
園内各所で観察機会は多く、「ギーキーキッキッキッ」という声もよく聞かれています。
ヤマゲラ
「学びの森」の地面の雪が解けると、地面に降りて採餌する姿がちょくちょく見られるようになります。
その他、園内での観察情報が増えつつあり、「ピョッピョッピョッピョッ」という声も聞こえてくることがあります。
フクロウ
今週も鳴き声が聞こえてくることはなく、観察情報もありませんでした。
オオタカ
昨日の野鳥観察会の際に、森の家上空を飛ぶタカが観察されましたが、高い空を単独で飛んでいて大きさの比較ができず、オオタカかハイタカかの判断はできませんでした。
ハイタカ
今日、公園上空を飛ぶ姿が観察されましたが、ハシブトガラスがモビングでそばを飛んでおり、それとの大きさで判断しました。
ノスリ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、ノスリは春になると観察機会が増え、今後に注目です。
トビ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
ハヤブサ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
カワラヒワ
「ギュイーンチリチリ」という囀りを聞く機会が増えてきており、「コロコロコロ」と飛びながら鳴く声もよく聞かれています。
「学びの森」周辺に多いです。
ゴジュウカラ（亜種シロハラゴジュウカラ）
園内各所で観察機会は多く、「フィーフィー」という囀りも聞かれ、「テュッテュッ」という声で鳴き交わすことも多いです。
地面に降りていることもあり、すぐ近くで見られる機会も多いです。
シジュウカラ
園内各所で観察機会は多く、囀りも頻繁に聞かれるようになりました。
ハシブトガラ
園内でよく見られていますが、囀りを聞く機会は若干少なくなってきました。
「チチョービチチョービ」という変わった声で鳴いていることもあります。
ヤマガラ
森の家の周りをはじめ園内一円でよく見られており、「チーリーツー」という三拍子の囀りを聞く機会が増えてきました。
ヒガラ
こちらも囀りを聞く機会が増えてきました。
ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で見られることがあります。
ヒヨドリ
今週も園内各所で見られています。
ハシボソガラス
第1駐車場と噴水広場付近でほぼいつでも見られるくらいになってきました。
ハシブトガラス
園内でよく見られています。
旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」（かぎかっこ）でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。
春の植物3題
エルタテハ
春を感じる生き物のひとつ、エルタテハ。
成虫で越冬し、雪が解けると飛び回るようになります。
森の家の周りで今年はたくさん飛んでいるのが見られます。
ナニワズ開花
先週は開花目前でしたが、いよいよ開花しました。
キタコブシ開花
気温が上がった4月12日午後、森の家の前にあるキタコブシがまず3輪開花、昨日次々と開花しました。
次の写真、上は一昨日、下は今朝撮影したものです。
次回は、2024年4月20日土曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。