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旭山記念公園野鳥情報2024年3月9日(土曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2024(令和6)年3月9日土曜日。

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

●3月24日(日曜日)開催の旭山野鳥観察会は、募集定員に達しましたため、受付終了となっております。
あしからずご了承ください。

 

 

■旭山記念公園では、シマエナガの巣についての情報にはお答えしておりません。
スタッフ等が巣を探すこともしていません。
巣を探さないよう、そしてもし偶然シマエナガの巣を見つけてしまった場合、すぐにその場を立ち去り、以降そこには近寄らないようお願いします。

他の野鳥も巣の情報は公開していません(人に危害を加える可能性のあるハシブトガラスは除く)

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今月に入って観察頻度が高くなっていますが、数は2羽から5羽で、それ以上の群れに会うことはあまりないです。
本日の旭山野鳥観察会では、遊具広場で20分ほどじっくりと観察できました。
また3月6日水曜日には、朝8時過ぎに「寺田京子句碑」周辺、11時過ぎに「噴水広場」付近で観察されており、今回の2枚はいずれも後者の時に撮影された写真です。
イタヤカエデの樹液ですが、先月下旬から平年より寒い日が続いているせいか、旭山では出ている木が少ないようで、シマエナガに限らずイタヤカエデの樹液を飲みに来る野鳥の姿を見ることはまだ少ないです。
そのため、「カラマツ林」西側の「イタヤカエデ斜面」には時々来ている程度で、集まっているというほどではありません。
この先樹液が多く出るようになれば、また状況は変わるかもしれません。
なお、この先営巣に入る時期ですが、前述の通りシマエナガに限らず巣についての情報は発信しておりません。

シマエナガ2024年3月9日1

シマエナガ2024年3月9日2

 

 

今週のトピックス
キクイタダキ
本日の野鳥観察会でも「作業員詰所」周辺の「トドマツ林」で観察されましたが、観察情報が増えてきており、その辺りを含めた「ピクニックテラス」周辺で見られています。
一方で「西側エリア」の「ミュンヘンの森」「風の丘U字坂」などでの観察情報はまだほとんどありません。

 

ウソ
先週は確かな観察情報はなかったと書きましたが、一転して今週はちらほらと観察情報が出てきました。
今日も園内「西側エリア」での情報があり、3月6日水曜日には学びの森付近で2羽が観察されました。
また、今朝は「中央トイレ」横のエゾヤマザクラの木の下に、ウソが食べたと思われる冬芽の食べかすが散乱していて、確かに来ているようで、この先要注目です。

 

カワラヒワ
本日の野鳥観察会では「ピクニックテラス」付近にいた時に近くに「コロコロコロー」と鳴きながら飛んで来た1羽が観察されました。
カワラヒワは旭山では3月に入るとよく見られるようになりますが、今年もその季節になったようです。

 

 

 

冬の鳥情報
ツグミ
今週も確かな観察情報はなかったですが、春に向かってそろそろまた見られるようになるのではないかと思われます。

今冬はハチジョウツグミの観察情報は入ってきていません。

 

ヒレンジャク
3月7日木曜日に園内で数羽が観察されましたが、旭山で3月にヒレンジャクが見られたことは今までほとんどなく、やはり例年とは違う動きをしています。

 

キレンジャク
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、この先まだ見られる可能性は低からずありそうです。

 

イスカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ウソ
(前述)

 

シメ
園内ではときどき見られる程度で少ないですが、ちびっこ広場から円山側の辺りでは一日を通してよく見られており、旭山に来ることが少ない、ということなのだと考えられます。

 

マヒワ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、この先要注目です。

 

ベニヒワ
3月6日に1羽だけで飛んでいるのが観察されましたが、たまに出る、くらいのもので観察情報は少ないです。

 

アトリ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

キクイタダキ
(前述)

キクイタダキ2024年3月9日

 

キバシリ
園内で時々見られており、今日も観察会の際に「遊具広場」と「トドマツ林」付近にいたのを確認しました。

 

ミソサザイ
本日の観察会の際につり橋付近で声を聞きましたが、観察情報は少ないです。

ミソサザイ2024年3月9日

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
先週から観察情報がほとんど、というよりまったくなくなっていますが、もう山に帰ったのか、一時的なものか、もう少し観察が必要です。
山に帰ったのだとすれば例年よりひと月ほど早い動きですが、一方で過去に冬の間ほとんど出なかったのが、3月に数日だけ見られたということもありました。

 

コガラ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

オオワシ
今週も確かな観察情報はありませんでした。

 

オジロワシ
今週も確かな観察情報はありませんでした。

 

 

 

 

留鳥情報
クマゲラ
本日の観察会の際に、「噴水広場下斜面」付近から「キョキョキョキョキョキョー」という声が聞こえたので探すと、そこから飛び立って頭の真上を羽ばたきながら南西方向に飛んで行くのが見えました。
今週は園内での観察情報がちらほらとあり、藻岩山から大きなドラミング音が聞こえてきたり、藻岩山や旭山都市環境林から声が聞こえてきたりと、出会う可能性が少し高くなってきており、今後も期待です。

 

オオアカゲラ
しばしば見られていますが、じゃっかん観察頻度が落ちているように感じています。

 

アカゲラ
園内各所で観察機会は少なくないです。

アカゲラ2024年3月9日

 

コゲラ
園内各所で観察機会は多く、「ギーキーキッキッキッ」という声もよく聞かれています。
本日の野鳥観察会でも数か所で頻繁に声を聞いたのですが、近くで観察する機会はなかったです。

 

ヤマゲラ
観察頻度は相変わらず低く、「ピョッピョッピョッピョッ」という大きな声もほとんど聞かれていません。
例年だとそろそろ観察機会が増えてきてもいい頃ではありますが、どうなるでしょうか。

 

フクロウ
今週も鳴き声が聞こえてくることはなく、観察情報もありませんでした。

 

オオタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ハイタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ノスリ
今週も確かな観察情報はありませんでした。

 

トビ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ハヤブサ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

カワラヒワ
(前述)

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内各所で観察機会は多く、「フィーフィー」という囀りを聞くことも多くなり、また「テュッテュッ」という声で鳴き交わすことも多いです。

ゴジュウカラ2024年3月9日

 

シジュウカラ
園内各所で観察機会は多いですが、今週もまだ「初鳴き」を聞いておらず、さてどうしたものか。

シジュウカラ2024年3月9日

 

ハシブトガラ
園内でよく見られ、囀りも盛んになってきており、今日は少し離れた位置で2羽が鳴き合っていました。

 

ヤマガラ
森の家の周りをはじめ園内一円で比較的よく見られていますが、囀りは今週もまだ時々聞かれる程度で本格化していません。

 

ヒガラ
園内の常緑針葉樹や森の家付近のカラマツで見られており、囀りも聞く機会が多くなってきました。

 

ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で見られることがあります。

 

ヒヨドリ
今週も園内各所で見られています。
写真はイタヤカエデの樹液を飲みに来たところで、この木は見ると幹の傷(枝折れ跡)から樹液が染み出ていました。

ヒヨドリ2024年3月9日

 

ハシボソガラス
第1駐車場とその周辺で見られています。

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。

 

 

 

今週のエゾリス
2024年3月8日撮影

エゾリス2024年3月9日

 

 

 

旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。

旭山記念公園各所名称マップ

 

 

 

次回は、2024年3月16日土曜日に上げる予定です。

 

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。