旭山記念公園野鳥情報、2024(令和6)年1月26日金曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
今週のトピックス
ヤマガラ
1月22日、ヤマガラの今冬初めての囀り=「初鳴き」を記録しました。
昨冬は1月6日、今冬はそれより3週間弱遅い「初鳴き」でした。
ヤマガラの囀りは「チーリーツー」と3拍子であることが特徴です。
まだ時々聞かれる程度で、盛んに囀りしているというほどではありません。
ヒガラ
1月24日、ヒガラの今冬初めての囀り=「初鳴き」を記録しました。
昨冬は2022年12月7日、今冬はひと月以上遅い「初鳴き」となりました。
ヒガラは針葉樹のてっぺん付近で囀りします。
今冬はカラ類の「初鳴き」が遅いです。
なお、シジュウカラは他の3種のカラ類より遅く、例年2月以降に囀り始めます。
ベニヒワ
先週あたりから園内でも見られるようになっており、数は5、6羽までですが、頻繁に見られるというくらいにはなってきました。
また、ベニヒワが食べたであろうシラカンバの種子の殻などの食べ跡も園内あちこちで見られるようになりました(下写真下)。
シラカンバを食べているのであれば、この先もまだ見られる可能性は高そうですが、木の高い位置にいることが多いです。
また、他の公園でよく食べていたメマツヨイグサの種子は旭山ではごく少ないです。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も出現頻度は低いです。
こちらで分かっている確かな記録を3つほど挙げます。
1月22日月曜、日の出直後の7時過ぎ、学びの森奥の隣の敷地との境辺りで7、8羽。
1月25日木曜、9時半頃、「カラマツ林」でカラ類混群の中に4、5羽。
1月26日金曜、11時頃、つり橋左岸「森の階段」付近でカラ類混群の中に4、5羽。
例年であればそろそろ見られる機会が多くなってくる頃ですが、今年はどうでしょうか。
冬の鳥情報
ツグミ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、今の時期は札幌市内近郊どこに行ってもほとんどいないという話も耳にします。
今冬はハチジョウツグミの観察情報はいまのところ入ってきていません。
ヒレンジャク
本日8時過ぎから9時頃にかけて、20羽前後の群れが何度か第1駐車場周辺で観察されました。
そこにキレンジャクが混じっていたかどうかは、具に観察することができなかったので不明です。
また、森の家周辺のヤドリギ(アカミヤドリギ)にもしばしば来ています。
ヒレンジャクは例年1月下旬には見られなくなるのですが、今年はまだ見られており、動きが少し遅いです。
キレンジャク
1月22日、日の出前の6時15分頃、「学びの森」付近の針葉樹から15羽前後のキレンジャクの群れが一斉に飛び出してゆくのを見ました。
その日はそこを塒としていたものと思われますが、キレンジャクだけの群れの観察情報は園内では久しぶりです。
イスカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ウソ
日に何度か「フィッ フィッ」という柔らかい鳴き声を聞きます。
亜種アカウソの観察情報もあります。
シメ
ここ数日5、6羽で飛ぶ姿が時々見られており、森の家の近くにも来ていますが、やはり警戒心が強く、近くで見られる機会は少ないです。
マヒワ
この1週間は確かな観察情報はありませんでした。
ベニヒワ
(前述)
アトリ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
キクイタダキ
園内でときどき観察されるようになってきましたが、まだ「ときどき」くらいです。
キバシリ
今日も前述のシマエナガが見られたカラ類混群の中に混じっており、その2時間ほど前にも「シリシリシリー」というか細い鳴き声を「ポートランドの森」で聞きました。
ミソサザイ
今日は「風の丘U字坂」で1羽を確認しましたが、観察頻度は高くはないです。
カケス(亜種ミヤマカケス)
「学びの森」付近、「ミュンヘンの森」から森の家南側等で見られる機会は少なくないですが、9時以降は活動が落ち着くのかあまり見られなくなり、昼過ぎてまた少し見られるようになる傾向にあります。
コガラ
今週も観察情報はありませんでした。
オオワシ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
オジロワシ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
留鳥情報
クマゲラ
1月24日、「ミュンヘンの森」から「ポートランドの森」付近から「キョーン」という鳴き声が聞こえてきましたが、その前に藻岩山登山口方面から鳴き声が聞こえてきていて、その個体が「プルプル」と鳴きながら飛んで来ました。
園内で近くで確認されたのは久しぶりですが、今後もしばしば見られるものと思われます。
オオアカゲラ
ほぼ毎日園内で見られています。
アカゲラ
園内各所で見られる機会は多いです。
コゲラ
園内各所で観察機会は多く、「ギー キーッキッキ」という声がよく聞かれ、近くで姿を見られる機会も多いです。
ヤマゲラ
園内でしばしば見られていますが、今回情報をお寄せ下さった方も、鳴き声を発せずに木をつついていたのをたまたま見つけたとのことで、結構見逃している可能性もあります。
「ピョッピョッピョッピョッ」という大きな声は今はほとんど聞かれておらず、頻繁に鳴くのはもう少し先のことになると思われます。
フクロウ
今週も鳴き声が聞こえてくることはなく、観察情報もありませんでした。
オオタカ
今週は園内で観察情報がありました。
ハイタカ
今週は園内での観察情報がありました。
ノスリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
トビ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ハヤブサ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
カワラヒワ
「噴水広場」周辺でたまに声を聞くことがありますが、近くの住宅街では毎日見られています。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内各所で観察機会は多いです。
シジュウカラ
園内各所で観察機会は多いです。
ハシブトガラ
園内でよく見られており、囀りを聞く機会も増えてきました。
ヤマガラ
森の家の周りをはじめ園内一円で比較的よく見られています。
ヒガラ
年末年始辺りは一時的にあまり見られなくなっていましたが、また園内で比較的よく見られるようになっています。
ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で見られることがあります。
ヒヨドリ
今週も園内各所で見られていますが、数は2、3羽と少ないです。
ハシボソガラス
園内にいつもいるというわけではなく、ときどき飛んで来ています。
ハシブトガラス
園内でよく見られています。
旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。
次回は、2024年2月2日金曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております