旭山記念公園野鳥情報、2024(令和6)年1月5日金曜日。
本年もよろしくお願いします。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
今週のトピックス
ミソサザイ
園内の笹がある斜面で時々声が聞かれ、声の動きを追っていると姿が見られることもあります。
笹の中を鳴きながら移動しますが、見えやすい場所にはなかなか出て来ず、撮影できるかどうかはタイミングによります。
園内を1時間歩いても声が聞かれない日もあれば、何か所かで聞かれる日もあります。
ヒレンジャク、キレンジャク
本日1月5日、園内でキレンジャクが混じったヒレンジャク30羽前後の群れが飛んでいるのが何度か観察されました。
ヒレンジャクは例年1月中旬まで見られますが、今冬は12月下旬になって数が少なくなり、もういなくなるかと思われましたが今日はまだ見ることができ、しかも数は先週より増えていました。
一方でキレンジャク、旭山ではキレンジャクだけの群れは12月中旬以降観察されておらず、ヒレンジャクの群れに1羽から数羽混じっており、旭山ではいつも通りといったところです。
どちらもこの先いつまで旭山で見られるか注目です。
次の写真、上ヒレンジャク、下キレンジャクです。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
シマエナガ、今週は先月中旬に比べて観察情報が少なく、森の家の周りでは見られない日もありました。
例年であれば1月から2月は観察頻度が高くなる時期であり、このまま観察頻度が低いままでいくとは考えにくく、この先注視してゆきます。
冬の鳥情報
ツグミ
本日1羽が公園上空を飛んでいましたが、低い位置には降りて来なかったです。
12月中旬からこちら観察頻度は低く、見られるとしても今日のような感じが多いです。
ヒレンジャク
(前述)
キレンジャク
(前述)
ちなみに、ヒレンジャクは「ヒー」、キレンジャクは「チリリリー」と鳴くので慣れれば声で分かります。
イスカ
園内で「キッ キッキッキッ」という鳴き声を聞くことも少なくなりましたが、まだいることはいるようです。
ウソ
「フィッ」という柔らかい声を出しながら飛んでおり、時々撮影可能なくらい低い位置にも来ますが、近くで見られる機会はそれほど多くはないです。
2023年12月30日には亜種アカウソがまだいることを確認しました。
シメ
「噴水広場」周辺から展望台周辺で時々見られ、たまに森の家周辺でも見られますが、相変わらず低い位置にはめったに来ないです。
マヒワ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
ベニヒワ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
アトリ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
キクイタダキ
この1週間さらには12月下旬から観察情報がなく、ほとんど見られない状態になっています。
年により3月になるまではほとんど見られない年もあり、この先どうなるのか要注目です。
キバシリ
今週も観察情報はあり、時々見られています。
ミソサザイ
観察情報があった場所は、「つり橋」周辺、「ミュンヘンの森裏の道」、「西の沢」、「遊具広場の森」などです。
カケス(亜種ミヤマカケス)
今週もよく見られていますが、日の出から2時間くらいまではよく見られ、その後落ち着く傾向は同じです(それ以降に見られないというわけではありません)。
コガラ
今週も観察情報はありませんでした。
オオワシ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
オジロワシ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
留鳥情報
クマゲラ
今週も園内での確かな観察情報はなく、藻岩山方面から鳴き声が聞こえてくることもほとんどありませんでした。
いつも言いますが、明日来るかもしれないし、この先どうなるか分かりません。
オオアカゲラ
ほぼ毎日園内で見られており、♂、♀ともに観察情報があります。
アカゲラ
園内各所で見られる機会は比較的多いです。
コゲラ
園内各所で観察機会は多く、「ギー キーッキッキ」という声がよく聞かれ、近くで姿を見られる機会も多いです。
ヤマゲラ
先月前半に比べると観察頻度は落ちていて、1日朝から午後まで見られなかったり声が聞かれなかったりという日はあります。。
フクロウ
今週も鳴き声が聞こえてくることはなく、観察情報もありませんでした。
オオタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
ハイタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
ノスリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
トビ
今週も観察情報がありました。
ハヤブサ
今週も園内での観察情報はありませんでした。
カワラヒワ
「噴水広場」周辺でたまに声を聞くことがありますが、近くの住宅街では毎日見られています。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内各所で観察機会は多く、「テュッ テュッテュッ」という地鳴きを聞くことも多いです。
しかし今年はまだ「初鳴き」を聞いておらず、この時期にというのはかなり遅いです。
シジュウカラ
園内各所で観察機会は多いです。
ハシブトガラ
園内でよく見られていますが、今冬はハシブトガラ含めカラ類の観察頻度が低いように感じています(なぜかは不明ですが)。
ヤマガラ
森の家の周りをはじめ園内一円で比較的よく見られていますが、ヤマガラも今冬はまだ「初鳴き」を記録していません。
ヒガラ
姿は見られていますが、ヒガラも今冬はまだ「初鳴き」を記録していません。
ハクセキレイ
今週も園内「学びの森」付近で観察情報がありました。
スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で見られることがあります。
ヒヨドリ
今週も園内各所でよく見られています。
ハシボソガラス
今週もやはり旭山ではあまり見られておらず、一方で近隣の住宅街では普通に見られているといった状況です。
ハシブトガラス
園内でよく見られています。
2024(令和6)年の初日の出
今年は久しぶりにしっかりと初日の出を拝むことができました。
雲の向こうにうっすらと太陽が見えたり、日の出時刻に水平線に雲がかかっていてその上に太陽が昇ったところで見られた、といったことはありましたが、これだけしっかりと初日の出が見られたのは10年振りでした。
写真は、日の出時刻7時6分の1分後7時7分、藻岩山平和の塔の南東側から昇ってくる初日の出の様子です。
写真を見ると、厳密にいえば太陽は地平線の雲の上から出てはいますが、それでもきれいに拝むことができ、展望台周辺のあちこちから歓声が上がっていました。
しかも今年は太陽の上に雲が広がり、朝焼けもとてもきれいで、日の出前から楽しめました。
初日の出を拝みに来た人は400人以上になり、例年以上に盛り上がっていました。
旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。
次回は、2024年1月12日金曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。