旭山記念公園野鳥情報、2023(令和5)年12月22日金曜日、冬至。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
2024年1月の旭山野鳥観察会は、1月13日(土曜日)、28日(日曜日)いずれも8時開始10時頃までにて開催予定です。
お申込みは、12月23日(土曜日)10時より、電話及び窓口直接にて受け付け開始(先着順)となります。
皆様のご参加をお待ちしております。
なお、23日は他のイベントも募集開始となりますため、電話がつながりにくい時間帯もあることが予想されます。
つながらない場合は、時間をおいてかけ直してみてください。
よろしくお願いします。
今週のトピックス
ウソ
園内で声が聞かれることが多く、時々近くで見られる機会もあります。
数はせいぜい数羽で、3羽だったとの情報が多く、1羽だけのこともあります。
今日は「中央トイレ」横のエゾヤマザクラの木に来ていましたが、このところ、そこも含めた「つり橋斜面」から「森のユニバーサル園路」と「栗の木坂」の間の林で見られる機会が多いです。
タイミングが良ければ近くで撮れることもあり、今冬はウソに注目です。
また今週は中央図書館横の公園で10羽の群れが見られたとの情報もありました。
ツグミ
12月17日日曜日に園内「噴水広場」付近で1羽の鳴き声を1度だけ聞きましたが、その前後に園内での観察情報はありませんでした。
市内でも中央図書館横の公園や西区での観察情報がありますが数は1羽かせいぜい数羽です。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
シマエナガ、日に何度か見られる日と見られない日があり、今日は朝から昼までの間に確かな観察情報はありませんでした。
一方で12月18日月曜日には園内数か所で計8回の観察情報があり、「遊具広場の森」では30分ほど同じ場所に滞留していました。
下の2枚目の写真は、笹薮の中に降りて餌を探していたときの1枚です。
出る日には森の家周辺でも見られます。
森の家掲示板の「シマエナガ出没マップ」は現在、12月12日から18日までの出現状況を掲出しています。
冬の鳥情報
ツグミ
(前述)
ヒレンジャク
まだ時々見られていますが観察頻度は低く、数も10羽いない群ればかりです。
森の家の南側にあるヤドリギにも時々来ています。
キレンジャク
旭山では今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
西区山手通で100羽以上が見られているとのことでり、また市内各所からも観察情報がありますが、山手通以外の場所では一度に見られる数はそれほど多くはないようです。
ちなみに、ヒレンジャクは「ヒー」、キレンジャクは「チリリリー」と鳴くので慣れれば声で分かります。
イスカ
今日は園内で「キッ キッキッキッ」という鳴き声が聞こえ、上空を見ると♀1羽が飛んでいましたが、低い位置で見ることはほとんどありません。
市内ではまだ見られている場所もあるとの情報です。
ウソ
(前述)
シメ
「噴水広場」周辺から展望台周辺で時々見られ、たまに森の家周辺でも見られますが、見つけてもすぐに飛んで逃げてしまうことが多いです。
マヒワ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ベニヒワ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
アトリ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
キクイタダキ
今週も「カラマツ林」周辺での観察情報がありましたが、見られる頻度はやはりまだ高くないです。
常緑の松の木で「ツーチーチッチー」というか細い声を聞いたら、しばらくその木の下で待っていると見えるところに出て来ることがあります。
キバシリ
今週も「遊具広場」や「巨木の谷」での観察情報がありました。
写真は「風の丘U字坂」のニセアカシアに飛んで来て採餌しているときの1枚です。
ミソサザイ
「つり橋」周辺や「西の沢」など、園内の笹が茂る斜面で時々「チャッ チャッ」という声が聞かれていますが、笹から出てこないことが多く撮影はやや難しいです。
カケス(亜種ミヤマカケス)
今週もよく見られていますが、意外と(?)あの「ジェーイ」という声を出さずに静かに採餌していることが多く、気づかないこともあります。
日の出から2時間以内にはよく見られますが、その後落ち着く傾向があります。
コガラ
今週も観察情報はありませんでした。
オオワシ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
オジロワシ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
留鳥情報
クマゲラ
今週は園内での確かな観察情報はなく、藻岩山方面からときおり鳴き声が聞こえてくるだけでした。
いつも言いますが、明日来るかもしれないし、この先どうなるか分かりません。
オオアカゲラ
ほぼ毎日園内で見られており、♂、♀ともに観察情報があります。
オオアカゲラはシラカンバによく来る傾向にあります。
アカゲラ
園内各所で見られる機会は多いです。
コゲラ
園内各所で観察機会は多く、「ギー キーッキッキ」という声がよく聞かれ、近くで姿を見られる機会も多いです。
ヤマゲラ
毎日ではないですが園内でしばしば見られています。
フクロウ
今週は鳴き声が聞こえてくることはなく、観察情報もありませんでした。
オオタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
ハイタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
ノスリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
トビ
今週は園内での観察情報がありましたが、低く飛んでハシブトガラスにモビングされていました(写真は追われた後の1枚)。
ハヤブサ
今週も園内での観察情報はありませんでした。
カワラヒワ
園内での観察情報はなかったですが、円山南麓住宅街ではよく見られており、近くにはいるけれど旭山にはほとんど来ていないということのようです。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内各所で観察機会は多く、「テュッ テュッテュッ」という地鳴きを聞くことも多いです。
今週もまだ「初鳴き」は聞かれていませんが、もうそろそろのはずです。
シジュウカラ
園内各所で観察機会は多いですが、ミズナラ(写真)やその他のまだ木に残っている葉に寄って虫か何かを食べている光景をよく目にします。
ハシブトガラ
園内でよく見られていますが、「手乗り」個体はまだときどき姿を見せているとの情報です。
ヤマガラ
森の家の周りをはじめ園内一円でよく見られています。
写真は至近距離で撮れたものですが、やはりヤマガラはユニークな顔をしています。
ヒガラ
今週は先週よりは観察機会は多く、ほぼ例年通りな感じにはなっています。
ヒガラも早いと12月中に「初鳴き」を記録しますが、こちらも今冬はまだ聞いていません。
ハクセキレイ
今週も園内「学びの森」付近で観察情報がありましたが、時々来ているようです。
市街地や住宅街で見かけることがよくあります。
スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で見られることがあります。
ヒヨドリ
今週も園内各所でよく見られています。
ハシボソガラス
今週もやはり旭山ではあまり見られておらず、一方で近隣の住宅街では普通に見られているといった状況です。
ハシブトガラス
園内でよく見られています。
今週のエゾリス
エゾリスは「学びの森」周辺と「つり橋」周辺で見ることが多いですが、ここ数年見かけることが少なかった「エゾリスの森」でもまた比較的よく見られるようになってきました。
旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。
本年の旭山野鳥情報は今回で終わりとなります。
本年もお読みいただきありがとうございました。
次回は新年、2024年1月5日金曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。