旭山記念公園野鳥情報、2023(令和5)年12月9日土曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
2023年12月の野鳥観察会は9日と24日ともに定員に達し受付を終了しました。
ご了承ください。
今週のトピックス
ウソ
先週に引き続き園内で日に何度か声が聞かれていますが、やや遠くから移動中の声が聞こえてくることが多く、近くで見られたとの観察情報は少ないです。
ただし声を聞く機会は割と多いです。
ウソの中に亜種アカウソと思われる個体がおり、写真がそれです。
ウソは10年以上前は比較的普通に見られていましたが、ここ10年で少なくなっており、今年はどうなるか要注目です。
中島公園でも見られており、中央図書館付近でも見たとの情報がありました。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今日は8時30分頃「巨木の谷」、12時頃「カラマツ林」に現れました。
昨日12月8日金曜日は、9時前に「学びの森」周辺に2回、9時半前に「つり橋」周辺、10時前に「西の沢」、14時に「レストハウス」周辺と、こちらが確認しただけでも5回の観察情報がありました。
このようにシマエナガは日に何度か出ていますが、通過が早く、見つけてから追いかけても追いつかないことがあります(今日の1回目がそうでした)。
傾向としては、「巨木の谷」から「つり橋」周辺と「学びの森」周辺での観察情報が多いです。
数は10羽以上いることもありますが、5~8羽くらいの群れで見ることが多いです。
森の家掲示板の「シマエナガ出没マップ」は、明日10日の午後にそれまでの10日間の情報をまとめたものを掲出する予定です。
夏鳥情報
モズ
今週も確かな観察情報はなく、この先観察情報がなければ来週からここでは取り上げません(また来春)。
結局これで今年は10月中旬以降確かな観察情報はなかったということになりました。
冬の鳥情報
ツグミ
園内ではほとんど見られなくなりました。
この先増えることはあまり期待できなそうで、ツグミがあまり見られない冬になるかもしれません。
ヒレンジャク
今週は先週よりも観察頻度が低くなり、時々見られるていどになってきました。
昨年は12月中旬によく見られていたのですが、今年は数が少ないまま冬が進んでゆくかもしれません。
キレンジャク
今週は確かな観察情報はありませんでした。
昨年12月には群れで頻繁に見られたのですが、しかし旭山でキレンジャクはなぜか以前から多くはなく、今年の方がむしろ例年通りといった感じではあります。
イスカ
今日も園内で「キッ キッキッキッ」という鳴き声を聞きましたが、やはり低い位置にはあまり降りて来ないのは変わりません。
ウソ
(前述)
シメ
「噴水広場」周辺から展望台周辺で時々見られますが、森の家の周りで見られることはほとんどないです。
マヒワ
今週は園内で鳴き声を聞いたとの情報はありましたが、近くで見られたという情報はありませんでした。
ベニヒワ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
アトリ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
キクイタダキ
12月3日、「友愛の小径」近くの松にやって来てしばらくその木で採餌し、低い位置に来て撮影できたとの情報がありました。
見られる頻度はまだ高くないですが、常緑の松の木で「ツーチーチッチー」というか細い声を聞いたら、しばらくその木の下で待っていると見えるところに出て来ることがあります。
キバシリ
今週も「遊具広場」や「巨木の谷」での観察情報がありました。
ミソサザイ
「つり橋」周辺や「西の沢」など、園内の笹が茂る斜面で時々「チャッ チャッ」という声が聞かれていますが、動きが早く、見える場所に出ても一瞬で飛んで逃げてしまい、撮影は難しいです。
カケス(亜種ミヤマカケス)
今週もよく見られていますが、今日も野鳥観察会の時間内には出ませんでした。
「学びの森」周辺、「つり橋」周辺と「ミュンヘンの森」から森の家周辺で出会うことがよくあります。
コガラ
今週も観察情報はありませんでした。
オオワシ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
オジロワシ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
留鳥情報
クマゲラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでしたが、「藻岩山登山口」付近から声が聞こえてきた日はありました。
いつもいうようにクマゲラは動きが読めず、明日園内に来る可能性も低からずあります。
オオアカゲラ
今週も園内での観察情報があり、比較的よく見られているといっていい状態です。
アカゲラ
園内各所で見られる機会は多いです。
コゲラ
園内各所で観察機会は多く、「ギー キーッキッキ」という声がよく聞かれ、近くで姿を見られる機会も多いです。
ヤマゲラ
今週は観察情報は少なかったですが、見られる時は毎日見られます。
フクロウ
今週は鳴き声が聞こえてくることはなく、観察情報もありませんでした。
オオタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
ハイタカ
今週は園内で観察情報がありましたが、情報をいただいた方によれば、シマエナガを観察していた時にシマエナガが警戒する甲高い声を出したので見るとハイタカが近くにいた、とのことでした。
ノスリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
トビ
今週は園内での観察情報がありました。
ハヤブサ
今週も園内での観察情報はありませんでした。
カワラヒワ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、やはり今冬は旭山周辺では越冬していないようです。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内各所で観察機会は多く、「テュッ テュッテュッ」という地鳴きを聞くことも多いです。
今日現在「初鳴き」はまだ聞かれていませんが、もうそろそろのはずです。
シジュウカラ
園内各所で観察機会は多いです。
ハシブトガラ
園内でよく見られています。
ハシブトガラも今日現在まだ「初鳴き」は聞かれていません。
今日の観察会でも「手乗り」個体が現れました。
ヤマガラ
森の家の周りをはじめ園内一円でよく見られています。
ヒガラ
今週は観察情報が少なく、「噴水広場」付近の常緑の松に行けばほぼ必ずいるということはなかったです。
ハクセキレイ
今週は「ちびっこ広場」方面から鳴き声が聞こえてきましたが、園外の住宅街にいたのかもしれません。
スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で見られることがあります。
ヒヨドリ
今週も園内各所でよく見られています。
ハシボソガラス
雪が積もって見られなくなったと書きましたが、昨日、今日と2、3羽が「噴水広場」周辺で見られ、やはり近くには常にいるようです。
ハシブトガラス
園内でよく見られています。
本日、旭山野鳥観察会を行いましたが、9時を過ぎてから雨が強くなり、早めに切り上げました。
観察できた野鳥は以下の11種です(五十音順)。
イスカ、ウソ、コゲラ、ゴジュウカラ、シジュウカラ、
シマエナガ、ハシブトガラ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒヨドリ、
ヤマガラ
シマエナガは「巨木の谷」で見られました。
しかし天候のせいか、見られた種も少なかったです。
今週のエゾリス
旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。
次回は2023年12月15日金曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。