旭山記念公園野鳥情報、2023(令和5)年12月1日金曜日、師走。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
2023年12月の野鳥観察会は、9日(土曜日)が定員になり募集終了となりましたが、
24日(日曜日)は空きがありお申し込み受付中です。
ご参加お待ちしております!
今週のトピックス
キバシリ
園内でキバシリの観察情報が増えてきました。
「遊具広場の森」での観察情報が多く、他「ミュンヘンの森」「巨木の谷」などでの観察情報もありますが、常緑の松にいるところをよく見かけます。
キバシリは「シリリリリー」と柔らかい声で鳴き、その声で気づくことがありますが、ゴジュウカラもいるカラ類混群に入っていることが今のところ多いです。
この冬は観察機会は少なくないかもしれません(昨冬はごくごく少なかった)。
キバシリは木の幹や太い枝にとまり、下から少しずつらせん状に上りながら探餌(たんじ)し、ある程度上に行くと少し離れた別の木の下の方に飛び移ってまたらせん状に上っていきます。
警戒心はやや薄い方で、そばに寄ると逃げますが、少し離れたところで様子を見ているとじっくりと観察することができます。
ウソ
園内で日に何度か声を聞き、近くで見られたとの観察情報もありますが、ウソの「フィッ」という声は細い割によく通り、どこから聞こえてくるのかすぐには分からないことがあります。
ただ、昨冬より声を聞く機会は多いと感じており、近くで見られる機会もあるのではないかと思われます。
ハシボソガラス
先週までは展望台テラス状階段付近と第1駐車場にいつもいるという感じでしたが、雪が積もってから園内であまり見られなくなりました。
地面で採餌することが多い野鳥ですが、そのことが関係しているのかもしれません。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今日は9時20分頃「双子沢川」に現れ、東に進み、「新ユニバーサル園路」を横切って「記念樹の森」方面に10羽以上の群れで飛んで行きました。
その20分後の9時40分、同じ「双子沢川」に現れ、右岸側を下流に進んで「つり橋」方面に飛んで行きました。
後者は5、6羽でしたが、前者の群れから分かれて別行動をとったのか、別の群れが20分後にそこに来たのかは不明です。
昨日も一昨日も9時半前後に「栗の木デッキ」周辺で見られていますが偶然かどうかは分かりません。
このところ毎日のように森の家から「巨木の谷」にかけての辺りで午前中に1度か2度は見られています。
11月24日から今日までの情報を「シマエナガ出没マップ」にまとめ、森の家外の掲示板に貼り出していますので、ご来園の際にはご参考までに。
なお、中島公園でも見られているとの情報がありました。
夏鳥情報
メジロ
今週も園内での観察情報はありませんでしたが、来週までに観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また来春)。
ただし、メジロは冬にも残っている個体がいて毎年のように情報が入って来ているので、園内で確認できればまたここで取り上げます。
モズ
今週も確かな観察情報はなく、まだ様子をみますが、今年は11月以降の観察情報がなく、もういなくなっているかもしれません。
冬の鳥情報
ツグミ
数がさらに減り、ほぼ必ずどこかにいるという状況ではなくなっていて、例年の真冬並みの少なさにもはやなっています。
ヒレンジャク
今週は頻繁に見られており、11月26日の野鳥観察会の日は、観察会終了とほぼ同時に「ヒー」という声が聞こえ、20羽前後で森の家の南側に飛んで来てしばし観察していました。
今日も午前中に2度ほど園内で確認しましたが、撮影しやすい低い場所にはなかなか降りて来ず、森の家の前に来た時も近づくとすぐに飛んで逃げてしまいます。
それでも観察機会は増え、30羽前後の群れで見られることが多いです。
キレンジャク
前述の11月26日の群れの中に1羽だけキレンジャクが混じっており、その後もヒレンジャクの群れの中から「チリチリリー」という声が聞こえ、1羽か2羽か、少ない数がヒレンジャクの群れに混じっているようです。
キレンジャクだけの群れ、キレンジャクが大半の群れについては今週は確かな観察情報はありませんでした。
イスカ
今日も園内で「キッ キッキッキッ」という鳴き声と口笛を吹くような鳴き声が聞かれており、日に何度か鳴き声は聞きますが、やはり低い位置にはあまり降りて来ません。
ウソ
(前述)
シメ
11月26日の野鳥観察会では6、7羽の群れが観察され、久しぶりにまとまった数で見られましたが、園内での観察頻度はまだ少ないです。
マヒワ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
ベニヒワ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
アトリ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
キクイタダキ
今週は「エゾリスの森」「カラマツ林」「つり橋」周辺で観察情報がありましたが、観察頻度は高くはないです。
キバシリ
(前述)
ミソサザイ
園内の笹が茂る斜面での観察情報が増えてきました。
具体的な場所として森の家周辺から「木の橋」にかけての「西の沢」、「カラマツ林」、「つり橋」周辺、「ミュンヘンの森」裏の道、「遊具広場の森」などが挙げられます。
「チャッ チャッチャッ」という声が笹薮から聞こえてきたら、その声を追っていくと近くで見られることもありますが、一瞬で逃げるので撮影はなかなか難しいです。
カケス(亜種ミヤマカケス)
今週もよく見られていますが、人を見て行動しているのか、11月26日の野鳥観察会ではなぜかその時間内には周りに出ませんでした。
写真は「つり橋」左岸側のヨーロッパトウヒにいたところを撮ったものです。
コガラ
今週も観察情報はありませんでした。
オオワシ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
オジロワシ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
留鳥情報
クマゲラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでしたが、「藻岩山登山口」付近から声が聞こえてきた日はありました。
いつもいうようにクマゲラは動きが読めず、明日園内に来る可能性も低からずありますが、藻岩山方面からはほぼ毎日声が聞こえてきます。
オオアカゲラ
今週も園内での観察情報がありました。
アカゲラ
園内各所で見られる機会は多いです。
コゲラ
園内各所で観察機会は多く、「ギー キーッキッキ」という声がよく聞かれ、近くで姿を見られる機会も多いです。
カラ類混群に入っていることも多い、というかこのところ基本はカラ類混群に入って行動しているようです。
ヤマゲラ
観察情報は比較的多いですが、「森の家坂」のポプラの木にとまることがなぜかよくあります(以前からです)。
今朝は「藻岩山登山口」方面から「ピョッピョッピョッ」という大きな鳴き声が聞こえてきましたが、他「学びの森」周辺での観察情報もあります。
フクロウ
今週は鳴き声が聞こえてくることはなく、観察情報もありませんでした。
オオタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
ハイタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
ノスリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
トビ
今週は園内での観察情報がありませんでした。
ハヤブサ
今週も園内での観察情報はありませんでした。
カワラヒワ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、この冬は旭山周辺では越冬しないのかもしれません。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内各所で観察機会は多く、「テュッ テュッテュッ」という地鳴きを聞くことも多いです。
ゴジュウカラは12月に入ると囀りを始めるようになりますが、今日現在「初鳴き」はまだ記録していません。
なお、今回の写真はキバシリと同じ時に「ミュンヘンの森」で撮影したものです。
シジュウカラ
園内各所で観察機会は多いです。
ハシブトガラ
園内でよく見られています。
ハシブトガラも12月に入ると囀りを始めますが、今日現在まだ「初鳴き」は記録していません。
誰かが餌付けをしている「手乗り」個体がいて、今回の写真、今週も撮れましたが、11月26日の野鳥観察会でも現れて場を盛り上げてくれました。

ヤマガラ
森の家の周りをはじめ園内一円でよく見られています。
ヤマガラとシジュウカラは地面に降りて探餌している姿をよく見ます。

ヒガラ
森の家裏のカラマツによく来ており、他の園内常緑の松にも来ており、観察機会は比較的多いです。
ハクセキレイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で見られることがあります。
ヒヨドリ
今週も園内各所でよく見られています。
ハシボソガラス
前述の通りですが、この先どうなるのか注視してゆきます。
ハシブトガラス
園内でよく見られています。
今週のエゾリス
このところこの話題ばかりですが、この個体はまだまだ耳毛が長くないですね。
旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。
次回は2023年12月9日土曜日に上げる予定です(金曜日ではありません)。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。