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旭山記念公園野鳥情報2023年10月27日(金曜日)

旭山記念公園野鳥情報、2023(令和5)年10月27日金曜日。

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

2023年11月の野鳥観察会は、11日(土曜日)と26日(日曜日)開催予定です。
参加お申し込み受け付けは、10月28日(土曜日)10時から、電話もしくは森の家窓口にて開始となります。
皆様のご参加をお待ちしております!

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週もほぼ毎日観察情報がありました。
10月22日の野鳥観察会では、「ピクニックテラストイレ」付近で観察していた際に、「学びの森」方向から飛んで来て目の前の木々にとまり、頭上を飛んで南側に移動しましたが、20羽前後の大きな群れでした。
また、今回の写真は10月26日木曜日にレストハウス近くの「四季の散歩道」にて撮影されたものです。
カラ類混群に混じっているときもあれば、エナガだけで数羽から10羽以上の群れとなって行動しているときもあります。

シマエナガ2023年10月26日

 

 

 

今週のトピックス
カシラダカ
10月26日木曜日、園内でカシラダカがこの秋初めて確認されました。
カシラダカは旭山では春と秋の通過時にそれぞれ1日から数日見られるだけですが、稀に、秋に半月ほどとどまっていることがあります。
この先まだ見られる可能性はあり、注視してゆきます。

 

ノスリ
10月22日日曜日、野鳥観察会の際にノスリの鷹柱が見られました。
「ピクニックテラス」周辺で観察していると、東側=街側から飛んで来るノスリがまず1羽見え、それから続々と現れ、正確には分からないですが10~20羽くらいが鷹柱となって西に向けて通過してゆきました。
写真はその時の一部で、5羽写っています。
渡りのために集まって移動していたものと考えられますが、その間ハシブトガラスがモビングしていました。
ノスリの鷹柱は以前にも旭山で見られた年がありましたが、一方で越冬する個体もいて、冬期間でも園内で見られることがあります。

ノスリ2023年10月26日鷹柱

 

イスカ
今週もほぼ毎日「キェッ キェッキェッ」という鳴き声を聞きますが、旭山ではなかなか低い位置には降りて来ず、撮影は難しいです。
円山公園では低い位置で見られることもあり、中島公園にも来ています。
イスカがこれだけ多く見られるのは過去20年なかったことで、今年は大チャンスといえます。

 

 

 

夏鳥情報
キビタキ
10月14日以降確かな観察情報はないですが、来週まで確かな観察情報がなければここでは取り上げません(また来年)。

 

クロツグミ
今週は確かな観察情報はなく、そろそろ南に渡って見られなくなる頃、もう少し様子をみます。

 

アカハラ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、クロツグミ同様もう少し様子をみます。

 

トラツグミ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、こちらももう少し様子をみます。

 

イカル
10月26日木曜日、円山南麓で「キッキッ」と鳴きながら飛ぶ姿が観察され、まだ辺りにはいるようですが、旭山での観察情報は今週はありませんでした。

 

ベニマシコ
今日も園内で「ピッ ポッ」という鳴き声が聞かれ、まだ留まっているようです。

 

アオジ
今週はまだ園内で鳴き声を聞くことがありましたが、そろそろ南に渡って見られなくなる頃ではあります。

 

ホオジロ
10月26日に♂♀ともに園内で観察されましたが、その前1週間は確かな観察情報がなく、渡りで移動してきたものかもしれません。
ホオジロはそろそろ旭山では見られなくなる頃ですが、もう少し様子をみます。

ホオジロ♀2023年10月27日

 

ウグイス
先週は園内で声を聞く機会が増えてきたと書きましたが、今週は時々声を聞くくらいになりました。
ウグイスは秋には観察・撮影機会が増えるのですが、今年はこのまま終わるかもしれません。
もう少し様子をみます。

 

メジロ
今週は観察情報がなかったですが、10月23日月曜日に円山公園でイチイの実に数羽で来ているのを観察しました。
まだ南に渡ってはいないけれど、旭山記念公園では見られなくなっているのかもしれません。

 

モズ
今週も「ミュンヘンの森」周辺から「藻岩山登山道入口」付近や「ちびっこ広場」周辺で「モズの高鳴き」が聞かれています。
10月22日野鳥観察会の日は、観察会が始まる前に森の家の南側の木で「高鳴き」するモズをフィールドスコープでゆっくりと観察することができました。

 

アオバト
今週は園内での確かな観察情報はありませんでしたが、まだいる可能性があり、もう少し様子をみます。

 

キジバト
今週は飛んでいる姿が観察されましたが、そろそろ南に渡って見られなくなる頃です。

 

 

 

旅鳥情報
マミチャジナイ
「つり橋」付近のホオノキの種子は食べ尽くしたようでそこには来なくなりましたが、園内ではまだちらほらと観察されています。
マミチャジナイ、旭山では11月中旬まで見られることがあり、稀に真冬に残っているものもありますが、もう少し様子をみます。

マミチャジナイ2023年10月27日

 

カシラダカ
(前述)

 

 

 

冬の鳥情報
ツグミ
「キーキッキッ」という声はよく聞かれており、時々撮影できる低い位置に降りて来ることもあります。
今週も20羽前後の群れが観察されており、渡りはまだ続いているものと思われます。

ツグミ2023年10月27日

 

イスカ
(前述)

 

ウソ
園内での観察情報(ほとんど声のみ)はいくつかありますが、観察機会は少ないです。

 

シメ
園内では相変わらず数は多くないですが、円山南麓では比較的よく見られています。

 

マヒワ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、マヒワはまだ旭山に限らず市内近郊でもあまり観察されていないようです。

 

キクイタダキ
10月24日に「ミュンヘンの森」で3、4羽が見られましたが、その時は低い木に来ていたので粘っていれば撮影できた可能性があります。
いつも見られるわけではないですが、観察機会は少しずつ増えてきてはいます。

 

キバシリ
観察情報はありましたが、やはりまだ見られる頻度は高くないです。

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
今週も園内での観察機会は多く、30分園内を歩くと必ず1回は声を聞くくらいになっており、「学びの森」周辺のみならず「つり橋」周辺や森の家周辺でもしばしば見られています。

 

コガラ
今週も観察情報はありませんでした。

 

 

 

留鳥情報
クマゲラ
今週も園内での観察情報がありましたが、園内には来たり来なかったりです。

 

オオアカゲラ
今週も園内での観察情報がありました。

 

アカゲラ
園内各所で見られる機会は多いです。

アカゲラ2023年10月27日

 

コゲラ
園内各所で観察機会は多く、「ギー キーッキッキ」という声がよく聞かれ、近くで姿を見られる機会も多いです。

コゲラ2023年10月27日

 

ヤマゲラ
10月22日の野鳥観察会では、「ピクニックテラス」付近のカラマツ林のそばで観察している際に1羽が飛んで来てカラマツにとまりましたが、姿を探すことはできず(すぐ近くなのに)。
しかし2分ほどでカラマツ林で「ピョッピョッピョッピョッ」と鳴き、その鳴き声の音量の大きさを間近で聞いて実感することができました。
そのヤマゲラは鳴いた後すぐに「遊具広場」方面に飛んで行き見えなくなりました。
見られない日もありますが、主に「学びの森」周辺で観察されており、「藻岩山登山道入口」付近でも鳴き声が聞こえてくることがあります。

 

フクロウ
10月21日も17時過ぎに藻岩山方面から鳴き声が聞こえてきましたが、17日の時よりは近くで鳴いていたようで、音が前回より大きかったです。

 

オオタカ
10月25日、2羽のオオタカが園内上空に現れ、ハシブトガラスにモビングされていました。
しかしこの秋は観察情報が少ないです。

 

ハイタカ
今週は園内での観察情報はありませんでしたが、ハイタカ同様、この秋は観察情報が少ないです。

 

ノスリ
(前述)

 

トビ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ハヤブサ
今週も園内での観察情報はありませんでした。

 

カワラヒワ
今週も園内で時々「キリコロキリー」という声が聞かれていますが、撮影できるほど近くで見られることはほとんどないです。
なお、亜種オオカワラヒワかどうかは、近くで観察できていないので分かりません。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内各所で観察機会は多く、「テュッ テュッテュッ」という地鳴きを聞くことも多いです。

 

シジュウカラ
園内各所で観察機会は多いです。

 

ハシブトガラ
園内でよく見られています。
「手乗り」個体はまだ見られているようです。

ハシブトガラ2023年10月27日

 

ヤマガラ
森の家の周りをはじめ園内一円でよく見られています。

 

ヒガラ
観察機会は多いですが、10月22日の野鳥観察会では折悪しく観察会の時間中には見られませんでした(ヒガラが出ないのは珍しいことではあります)。

 

ハクセキレイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で見られることがあります。

 

ヒヨドリ
今週も園内各所でよく見られています。

 

ハシボソガラス
展望台から「噴水広場」そして「学びの森」付近に常に数羽います。
ハシボソガラスはよく「段状テラス」の芝生を歩いており、この時期には紅葉を背景に撮ることができます。

ハシボソガラス2023年10月27日

 

 

ハシブトガラス
園内でよく見られていますが、レストハウス周辺や展望台では人が持っている食べ物を奪おうとする個体がいるので、くれぐれもご注意ください。

 

 

 

 

旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。

旭山記念公園各所名称マップ

 

 

 

次回は2023年11月3日金曜日に上げる予定です。

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。