– 札幌のまちなみを見渡せる、自然豊かな公園 –

旭山記念公園野鳥情報2023年10月21日(土曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2023(令和5)年10月21日(土曜日)。

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

2023年11月の野鳥観察会は、11日(土曜日)と26日(日曜日)開催予定です。
参加お申し込み受け付けは、10月28日(土曜日)10時から、電話もしくは森の家窓口にて開始となります。
皆様のご参加をお待ちしております!

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週もほぼ毎日観察情報がありました。
今日は8時20分過ぎに「カラマツ林」から「ポートランドの森」周辺に現れ、6、7羽の群れで「ミュンヘンの森」を通過して南西に飛んで行きました。
写真は今朝撮影したものです(紅葉情報の記事で使った写真も同じく)。
またそのほぼ2時間後の10時15分過ぎに再び「ミュンヘンの森」付近に現れ、すぐに南西に飛んで行きました。
どちらも周りに他のカラ類もいましたが、混群になっているときもあればなっていないときもあります。

シマエナガ2023年10月21日

 

 

 

 

今週のトピックス
イスカ
先週金曜日10月13日にこの秋初めて「キェッ キェッキェッ」という鳴き声を聞き、以降ほぼ毎日声が聞かれています。
旭山では時々高い木の上の方にとまっているのが見られますが、低い位置に降りて来ることはあまりなく、撮影は難しい状況です。
札幌市内でも前田森林公園や中島公園など見られる場所が増えてきており、インスタグラムに上がっているイスカの写真を見ることが多くなってきました。
今秋は全道的にもイスカが多いようで、次の写真(上♂下♀)は道内別の場所で撮影したものですが、この時は地面に落ちたクロマツの松ぼっくりを食べていました。
松ぼっくりが多くなっている松林があれば、あまり規模が大きくない公園や緑地にも来る可能性があります。
ツグミが早く来て数が多いことも鑑みると、大陸で餌が少ないため、冬鳥が早く、数も多く渡って来ていることが考えられます。

イスカ♂2023年10月21日旭山以外で撮影

イスカ♀2023年10月21日旭山以外で撮影

 

ベニマシコ
10月19日、この秋初めて園内で「ピッ ピッポッ」という声を聞きました。
今日も森の家の周りで鳴いていました。
ベニマシコは旭山では春と秋の移動時期だけに短期間見られますが、どちらも長いと3週間くらい滞在していることがあります。

 

ウソ
10月15日、野鳥観察会の際に園内で声が聞かれ、この秋初めて確認されました。
ウソ、旭山では秋に山から降りて来るか北から渡って来て越冬し、翌年5月初旬まで見られますが近年数が少なくなっています。

 

マミチャジナイ
今週前半まではつり橋付近のホオノキの種子を食べによく来ていましたが、3日ほど前からほとんど来なくなりました。
ただし園内ではまだ「シーッ」という声がよく聞かれ、姿を見る機会も少なくありません。
マミチャジナイもイスカやツグミ同様、大陸に食糧が少ないために早くかつ多く渡って来ているのかもしれません。

マミチャジナイ2023年10月21日

 

レンジャク
本日、レンジャク50羽ほどの群れを見たとの情報がありましたが、ヒレンジャクかキレンジャクかまでは分からなかったとのことで、参考としてここで取り上げます。
レンジャクの動きには注視してゆきます。

 

 

 

夏鳥情報
キビタキ
10月14日以降確かな観察情報はないですが、もう少し様子をみます。

 

コサメビタキ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、来週まで確かな観察情報がなければここでは取り上げません(また来年)。

 

オオルリ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、来週まで確かな観察情報がなければここでは取り上げません(また来年)。

 

クロツグミ
マミチャジナイ同様「つり橋」付近のホオノキにはほとんど来なくなりましたが、「キュロキュロ」という声は聞かれており、南にはまだ渡って行っていないようです。
ただし、例年通りであれば、そろそろ南に渡って見られなくなる頃です。

 

アカハラ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、まだ残っている可能性はあります。

 

トラツグミ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
トラツグミもそろそろ南に渡って見られなくなる頃ではあります。

 

イカル
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、中島公園ではまだ見られているとの情報がありました。
11月まで残って囀りが聞かれる年もあるので、まだ様子をみてゆきます。

 

ベニマシコ
(前述)

 

アオジ
「遊具広場」周辺や「ちびっこ広場」周辺で時々見られており、「八重桜並木」に来ていたこともありました。
アオジは例年10月下旬まで見られますが、まだ様子をみてゆきます。

アオジ2023年10月21日

 

ホオジロ
この1週間は確かな観察情報はありませんでした。
ホオジロはそろそろ旭山では見られなくなる頃ですが、もう少し様子をみます。

 

ウグイス
園内でたびたび声が聞かれるようになっており、「遊具広場」「ちびっこ広場」など笹が多い場所で声を聞く機会が増えてきました。
「ジッ ジッ」という声が聞こえたら、その声がする方向の笹薮を見ていると笹が揺れ動くことがあり、そこから動きを追ってゆくと笹の切れ目などで見られることがあります。
ウグイスはここ数年11月上旬まで見られていますが、今年はどうか、様子をみてゆきます。

 

メジロ
今日は観察情報がなく、今週は観察情報が少なくなってきており、そろそろ南に渡って見られなくなる頃です。

 

キセキレイ
今週は園内での観察情報はありませんでしたが、来週まで確かな観察情報がなければここでは取り上げません(また来年)。

 

モズ
今週も「ミュンヘンの森」周辺から「藻岩山登山道入口」付近で「モズの高鳴き」が聞かれていますが、先週のようにほぼ毎日ではなくなってきました。

モズ2023年10月21日

 

アオバト
10月15日、「ミュンヘンの森」に向かって飛んで来るアオバト1羽を観察しましたが、旭山では今まで10月中旬以降の観察記録はなく、これが初めてということになります。
円山公園で11月上旬に見たことがあるので、アオバトについてはもう少し様子をみます。

 

キジバト
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、例年であれば10月いっぱいから11月上旬くらいまで見られるので、もう少し様子をみます。

 

 

 

旅鳥情報
マミチャジナイ
(前述)

 

 

冬の鳥情報
ツグミ
「キーキッキッ」という声はよく聞かれており、時々撮影できる低い位置に降りて来ることもあります。
数は一時期ほど多くはないと感じていますが、多かったのは通過だったのかもしれません。

ツグミ2023年10月21日

 

ウソ
(前述)

 

シメ
今日は何度か「シーッ」という声を園内で聞きましたが、数は多くはないです。

 

マヒワ
飛びながら鳴く声を聞く機会も今週は少なく、木に降りて来ることもほぼなく、やはり今のところ観察は難しいです。

 

キクイタダキ
「カラマツ林」「風の丘U字坂」などでの観察情報がありましたが、まだ見られる頻度は高くはないです。

 

キバシリ
観察情報はありましたが、こちらも見られる頻度は高くないです。

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
今週も園内での観察機会は多く、30分園内を歩くと必ず1回は声を聞くくらいになっており、「学びの森」周辺など場所によっては見られる機会も多いです。

カケス2023年10月21日亜種ミヤマカケス

 

コガラ
今週も観察情報はありませんでしたが、いつ見られてもおかしくないです。

 

 

 

 

 

留鳥情報
クマゲラ
今日は「遊具広場」での観察情報があり、この1週間も園内で見られた日がありました。

 

オオアカゲラ
今週も園内での観察情報がありましたが、森の家周辺から「山紅葉坂」で♀が見られることが多く、次の写真もそうですが、その辺りによく来ているものと思われます。
♂の個体の観察情報もありました。

オオアカゲラ♀2023年10月21日

 

アカゲラ
園内各所で見られる機会は多いです。

アカゲラ2023年10月21日

 

コゲラ
園内各所で観察機会は多く、「ギー キーッキッキ」という声がよく聞かれ、姿を見る機会も多いです。

 

ヤマゲラ
10月14日の野鳥観察会の際には「展望台木立」周辺で「ピョッピョッピョッピョッ」という大きな鳴き声が聞こえ、近くの木にとまっている姿を観察することができました。
「学びの森」「遊具広場」「藻岩山登山口下」での観察情報が多かったです。
その大きな鳴き声を聞く機会も増えてきましたが、基本的にはアカゲラと違ってあまり鳴かず、鳴いても「ピョッ」という体の割にはか細い声で気づきにくいことがあります。

 

フクロウ
10月19日17時過ぎ、森の家南側、住宅街の向こうの藻岩山斜面から鳴き声が聞こえてきました。
旭山の近くに来ることはごく少ないけれど、やはり藻岩山にはいるようです。

 

オオタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ハイタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ノスリ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

トビ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ハヤブサ
今週も園内での観察情報はありませんでした。

 

カワラヒワ
今週も園内で時々「キリコロキリー」という声が聞かれていますが、撮影できるほど近くで見られることはほとんどないです。
カワラヒワは年により園内で真冬にも見られたり見られなかったりですが、今冬はどうなるでしょうか。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内各所で観察機会は多く、「テュッ テュッテュッ」という地鳴きを聞くことも多いです。

 

シジュウカラ
園内各所で観察機会は多いです。
最近、森の家の壁でホバリングしながら虫か何かを捕ろうとしているシジュウカラをよく見かけます。

シジュウカラ2023年10月21日

 

ハシブトガラ
園内各所で観察機会は多いですが、誰かが餌付けをしているようで、人を見ると近くに寄って来る個体が1羽いて、手を差し出すととまろうとすることもあります。
写真がそれ、撮影者に寄って来ました(手は差し出してはいません)

ハシブトガラ2023年10月21日手乗り

 

ヤマガラ
「ピクニックテラス」近くのイチイにはもう来なくなり、今年のイチイの実を食べる時期は終わったようです。
森の家の周りをはじめ園内一円でよく見られています。

 

ヒガラ
観察機会は多く、園内を歩いているとどこかの松に必ずいるという感じで見られています。

 

ハクセキレイ
今週も「噴水広場」周辺で観察されましたが、観察機会はさらに少なくなりました。

 

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で見られることがあります。

 

ヒヨドリ
今週も園内各所でよく見られていますが、今日は50羽前後が列を成して南の方に飛んで行く姿が見られ、もしかしてこれから渡りをするのかもしれません。

ヒヨドリ2023年10月21日

 

 

ハシボソガラス
展望台から「噴水広場」そして「学びの森」付近に常に数羽います。
写真は、夏前に芝刈りをしてからまた伸びてきて返り咲いたセイヨウタンポポと「ボソ」です。

ハシボソガラス2023年10月21日セイヨウタンポポと

 

ハシブトガラス
園内でよく見られていますが、レストハウス周辺や展望台では人が持っている食べ物を奪おうとする個体がいるので、くれぐれもご注意ください。

 

 

 

今週のエゾリス

エゾリス2023年10月21日

 

 

 

旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。

旭山記念公園各所名称マップ

 

 

 

次回は2023年10月27日金曜日に上げる予定です。

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。