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旭山記念公園野鳥情報2023年10月13日(金曜日)

旭山記念公園野鳥情報、2023(令和5)年10月13日金曜日。

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

2023年10月の野鳥観察会は、14日(土曜日)と22日(日曜日)どちらも募集定員に達しましたため、受付終了とさせていただきました。
ご了承ください。

 

 

 

今週のトピックス
キバシリ
2023年10月12日木曜日、園内でこの秋初めてキバシリが観察されました。
キバシリは10月に山から降りて来て冬を過ごし、4月前半に山に戻ります。
しかし昨冬は2022年のうちには観察されず、2023年1月31日にようやく初認となっていました。
今年はカケス(亜種ミヤマカケス)が早めに降りて来るなど、山の食糧が少ないのかもしれません。

キバシリ2023年10月13日

 

 

キクイタダキ
10月11日水曜日、「ミュンヘンの森」でキクイタダキ4羽が観察されました。
「ツッ」「チーチチッ」と小さな声を出し、道沿いの低いヨーロッパトウヒを移動しながら採餌していました。
キクイタダキ、今年は夏の間にも観察され、1羽だったり家族3羽か4羽だったりでしたが、冬が近づき、またキクイタダキに会えるようになりそうです。

 

ツグミ
10月7日土曜日、ツグミ20羽前後かそれ以上の群れが何度も上空を通過してゆきました。
今年は10月2日の初認日から毎日観察されており、「キュッキー」という声を聞くことが多いですが、低い位置で見られることはまだほとんどありません。
冬鳥のツグミも早くかつ多く渡って来ているということは、繁殖地のユーラシア大陸でも今年は餌が少ないのかもしれません。
この先注視してゆきます。

 

トラツグミ
昨日10月12日、つり橋付近でトラツグミが見られたとの情報がありました。
その時はトラツグミ、マミチャジナイとクロツグミがホオノキの種子を食べに代わる代わる寄って来ていたとのことです。
トラツグミは以前も書いたように、10年以上前までは秋にちょくちょく見られていたのですが、近年めっきり見られなくなっていました(春から夏にも少なかった)。
トラツグミはデータが少ないのでいつまでいるか見当がつかないですが、まだ見られる可能性はあります。
ちなみに、次の写真2枚はホオノキの実で、上が地面に落ちたもの、下が木になっている状態のものですが、この中に赤い実が収められており、ハシブトガラス、アカゲラ、コゲラ、ヒヨドリなどが種子を食べ、そして今回ツグミ類も食べることが分かりました。

ホオノキ2023年9月8日種子が入った実

ホオノキ2023年10月13日実が木になっている状態

 

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
先週は9月前半に比べると観察機会は少ないと書きましたが、この1週間はまた観察機会が増えてきました。
10月11日には数羽が学びの森で見られ、また熊出没情報に伴う調査で一時閉鎖になっていた10日には、「第1駐車場」付近や森の家の周りなどで3回観察されました。
カラ類混群に入って活動しているものもおり、その場合2羽で見られますが、カラ類の声が聞こえて混群だなと思ったら探してみるとシマエナガがいることもあります。
写真は10月11日に撮影したものです。

シマエナガ2023年10月13日1

シマエナガ2023年10月13日2

 

 

 

夏鳥情報
キビタキ
今日まだ♀1羽が園内「巨木の谷」付近で観察されましたが、もうそろそろ南に渡っていなくなる頃、もう少し様子をみます。

 

コサメビタキ
こちらもは10月3日以来確かな観察情報はないですが、もう少し様子をみます。

 

オオルリ
9月28日が最後の確かな観察情報でしたが、こちらもそろそろ南に渡っていなくなる頃、もう少し様子をみます。

 

クロツグミ
トラツグミのところで触れたように「つり橋」付近にホオノキの種子を食べに来ており、他「風の丘」や森の家周辺などで時々「キュロキュロ」という地鳴きが聞かれ、姿が見られることもあります。
クロツグミは夕方になると活動が活発になるらしく、日の出前後に声をよく聞きますが、その頃は姿を目視しにくいしそもそも暗いしで、撮影は難しいと思われます。

 

アカハラ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、まだ残っている可能性はあります。

 

トラツグミ
(前述)

 

イカル
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、イカルは秋は動きが読めず、まだ見られるかもう見られないか、まだなんともいえません。
ただ、11月まで残って囀りが聞かれる年もあるので、まだ様子をみてゆきます。

 

アオジ
先週よりは観察機会が若干増えたように感じており、「ちびっこ広場」斜面や「八重桜並木」そして「遊具広場」周辺での観察情報がありました。
アオジは例年10月下旬まで見られますが、今年はどうなるでしょうか。

 

ホオジロ
この1週間は昨日まで観察情報はなかったですが、今日は「展望台ユニバーサル園路」付近に1羽か2羽がいました。
ホオジロはそろそろ旭山では見られなくなる頃です。

 

ウグイス
この1週間で観察機会が増え、「ちびっこ広場」で「ジッ ジッ」という地鳴きを聞くことが多く、また森の家周辺でも地鳴きを聞くようになってきており、例年通り10月に観察機会が増えてきました。

 

メジロ
園内一円でよく見られていますが、囀りはほとんど聞かれなくなりました。

 

キセキレイ
今週は園内での観察情報はありませんでしたが、もう少し様子をみます。

 

モズ
今週も「ミュンヘンの森」周辺から「藻岩山登山道入口」付近で「モズの高鳴き」がほぼ毎日聞かれています。
今日は朝8時過ぎから10時過ぎくらいまで何度かその辺りから鳴き声が聞こえてきましたが、木の高い位置にいることが多く、姿を見たり撮影したりするのはなかなか大変です。

 

アオバト
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、来週まで確かな観察情報がなければここでは取り上げません(また来年)。

 

キジバト
ときどき姿が見られていますが、今週も鳴き声を聞くことはありませんでした。
キジバトはこちらでは夏鳥で、10月いっぱいから11月上旬くらいまで見られますが、今年はどうでしょうか。

 

チゴハヤブサ
今週も確かな観察情報はなく、これでまるまる2週間情報がありません。
もう南に渡った可能性が高いですが、この先1週間で見られなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。

 

 

 

 

旅鳥情報
マミチャジナイ
こちらもトラツグミのところで触れたように、「つり橋」周辺のホオノキの種子を食べに来ており、園内他の場所でもちょくちょく見られていますが、人を見るとすぐに飛んで逃げるので、採餌の時以外は撮影は少々難しいです。

 

 

 

 

冬の鳥情報
ツグミ
(前述)

シメ
まだ時々見られる程度ですが、観察機会は増えてきているように感じられ、円山南麓ではよく見られています。
しかし警戒心が強過ぎるのは今冬も相変わらずです。

 

マヒワ
日に何度か声を聞き飛んでいる姿も見られますが、低い位置に降りて来ることはほぼなく、今のところ観察は難しいです。

 

キクイタダキ
(前述)

 

キバシリ
(前述)

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
カケスは今年もはやすっかりレギュラーメンバーとなっており、園内で観察機会は多いです。
3羽、4羽でいることもあり、1羽だけのこともあり、「学びの森」から「第1駐車場」周辺、「遊具広場」そして森の家の周りなど、見られる場所も多いです。
カケスがいると森が賑やかになります。

カケス2023年10月13日1

 

 

コガラ
今週も観察情報はありませんでしたが、そろそろ出るようになるかもしれません。

 

 

 

 

 

留鳥情報
クマゲラ
昨日10月12日、♂♀同時に園内で見られたとの情報があり、今日も午後に「カラマツ林」から「巨木の谷」にかけての辺りで同時に2羽の声が聞こえてきました(それ以上は追っていないので詳細不明です)。
今年は今の同じ時期でみると昨年一昨年よりも観察機会が多いですが、このまま冬を迎えて頻繁に見られるようになるか、期待を持ちつつ注視してゆきます。

 

オオアカゲラ
今週も園内での観察情報がありました。

オオアカゲラ♀2023年10月13日

 

 

アカゲラ
園内各所で見られる機会は多いです。

 

コゲラ
園内各所で観察機会は多く、「ギー キーッキッキ」という声はきわめてよく聞かれています。
コゲラは警戒心が薄い、というよりも近寄れる機会が多く、次の写真は5mくらいまで寄ってもすぐには逃げずに撮れた1枚です。

コゲラ2023年10月13日

 

 

ヤマゲラ
今週は「遊具広場」周辺など園内での観察情報がありましたが、「ピョッピョッピョッピョッ」という大きな鳴き声が聞こえてくることもあり、今朝も「藻岩山登山道入口」方面から声が聞こえてきました。

ヤマゲラ2023年10月13日

 

フクロウ
今週も園内での観察情報はありませんでした。

 

オオタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ハイタカ
今週は園内での観察情報がありましたが、オオタカともども、秋から初冬にかけて観察機会が増える時期があるので、注意深く見てゆきます。

 

ノスリ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

トビ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ハヤブサ
今週も園内での観察情報はありませんでした。

 

カワラヒワ
今週も「噴水広場」周辺や「第2駐車場」周辺で時々観察されており、一時期いなくなりましたがまた見られるようになりました。
カワラヒワは年により園内で真冬にも見られたり見られなかったりですが、今冬はどうなるでしょうか。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内各所で観察機会は多く、「テュッ テュッテュッ」という地鳴きを聞くことも多いです。

 

シジュウカラ
園内各所で観察機会は多いです。

 

ハシブトガラ
園内各所で観察機会は多いです。

ハシブトガラ2023年10月13日

 

ヤマガラ
「ピクニックテラス」近くのイチイの木の実はそろそろなくなってきており、頻繁には食べに来なくなりました。
森の家の周りをはじめ園内一円でよく見られています。

 

ヒガラ
観察機会は多く、園内を歩いているとどこかの松に必ずいるという感じで見られています。

ヒガラ2023年10月13日

 

ハクセキレイ
今週も「噴水広場」周辺で観察されましたが、先週のようにほぼ毎日ということもなく、観察機会は少なくなってきました。

 

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で見られることがあります。

 

ヒヨドリ
今週も園内各所でよく見られています。

ヒヨドリ2023年10月13日

 

ハシボソガラス
展望台から「噴水広場」そして「学びの森」付近に常に数羽いますが、夏頃までのように「西側エリア」で見られることは少なくなってきました。

 

ハシブトガラス
園内でよく見られていますが、レストハウス周辺や展望台では人が持っている食べ物を奪おうとする個体がいるので、くれぐれもご注意ください。

 

 

 

10月1日より、旭山紅葉情報を随時上げています。
紅葉が本格化した頃にはほぼ毎日上げる予定です。

今日は、今朝の「展望台一本桜」の写真。
この木は毎年色づきが早いですが、今の段階では赤い葉がある一方でまだ緑色の葉も残っており、グラデーションがとてもきれいです。

展望台一本桜2023年10月13日

 

今の時期、歩いていると甘い香りが漂ってくることがあります。
正体はこのカツラの葉。
「マルトール」という成分が葉に含まれており、葉が黄色くなるにつれその香りが強くなり、辺りに甘い香りが広がってゆきます。
木によって香りが強かったり弱かったりですが、「巨木の谷」にあるカツラは香りがとても強いです。

カツラの葉2023年10月13日

 

 

 

旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。

旭山記念公園各所名称マップ

 

 

 

次回は2023年10月21日土曜日に上げる予定です(金曜日ではありません)。

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。