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旭山記念公園野鳥情報2023年10月6日(金曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2023(令和5)年10月6日金曜日。

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

2023年10月の野鳥観察会は、14日(土曜日)と22日(日曜日)どちらも募集定員に達しましたため、受付終了とさせていただきました。
ご了承ください。

 

 

 

今週のトピックス
ツグミ
10月2日月曜日、ツグミをこの秋初めて確認しました。
昨年2022年は渡来が遅く、11月1日初認で、こちらの記録では最も遅い渡来日でした。
冬鳥は夏鳥とは違って旭山での初認日にはばらつきがありますが、ツグミは最も早かった初認日が9月30日で、今年は早い方です。
また、ツグミは、最初に見られてから少しずつやって来るようで、多く見られるようになるのはまだ少し先のことと思われます。

 

マヒワ
10月4日水曜日、園内でこの秋初めて観察されました。
マヒワは概ね10月上旬から中旬に初めて見られますが、最初の頃は数羽でひっそりと行動しており、あまり目立ちません。
2020-21年の秋には200羽以上が冬の間滞在していましたが、翌冬以降は数が少なく、今年はどうなるでしょうか。

 

クマゲラ
10月2日、クマゲラが園内で同時に3羽いるのが確認されました。
「巨木の谷」でまず1羽が「キョーン」と鳴き、間髪入れずその近くから別の1羽が鳴き、その3~5秒後につり橋下流方面からまた別の1羽の声が聞こえてきました。
姿は目視できませんでしたが、少なくとも1羽は声がしっかりと出ていない感じで、幼鳥ではないかと思われます。
なお、その日は、3羽同時に確認した1時間ほど前に円山からクマゲラの鳴き声が聞こえてきましたが、同じ個体かどうかは分かりません。

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
同じく10月2日、カケス(亜種ミヤマカケス)が「学びの森」から「ちびっこ広場」にかけての辺りに6羽いました。
カケスは山から降りてきた後少しの間数羽から10羽前後で行動し、冬になると2、3羽で行動するようになります。
またカケスはこの秋はほぼ毎日見られており、旭山で来春まで冬を通して見られるようになる可能性が高くなってきました。

カケス2023年10月6日亜種ミヤマカケス

 

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も日によって観察情報があったりなかったりでした。
9月前半に比べると観察機会は少ないですが、見られる時もあります。
一昨日10月4日は日没が迫る17時頃に森の家の周りに数羽が来ました。

 

 

 

夏鳥情報
キビタキ
そろそろ南に渡っていなくなる頃ですが、10月3日にはまだ園内にいたとの観察情報がありました。

 

コサメビタキ
こちらも10月3日にはまだ園内での観察情報がありましたが、そろそろ南に渡っていなくなる頃です。

 

オオルリ
9月28日を最後に、翌9月29日以降確かな観察情報は入っていません。
こちらもそろそろ南に渡っていなくなる頃ですが、3種とももう少し様子をみます。

 

クロツグミ
今週も「風の丘」あずまや付近、「オオムラサキの谷」や「つり橋」付近などで「キュロキュロ」という地鳴きが時々聞かれることがありました。

 

アカハラ
今秋は確かな観察情報はありませんでしたが、まだ残っている可能性はあります。

 

トラツグミ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

イカル
9月25日に学びの森で幼鳥混じりの数羽が見られたと先週書きましたが、翌日以降はまたそれ以前のように上空から声が聞こえてきたり、木の高い位置にいることが分かるくらいで、近くで見られたとの観察情報はありませんでした。
イカルは例年11月まで見られますが、今年はどうなるでしょうか。

 

アオジ
今週も「ちびっこ広場」や「遊具広場」周辺でたまに「チッ」という声が聞かれるくらいで、観察機会は少ないです。
アオジは例年10月下旬まで見られますが、今年はどうなるでしょうか。

 

ホオジロ
今週も3、4羽で毎日のように観察されており、主に「展望台ユニバーサル園路」から「新桜並木」にかけての辺りで観察されていました。
ホオジロはそろそろ旭山では見られなくなる頃です。

ホオジロ♂2023年10月6日

 

ウグイス
今週も「遊具広場の森」で一度だけ「ジッ ジッ」と地鳴きを聞きましたが、やはりまだ頻繁に地鳴きを聞くまでには至っていません。
ウグイスは例年10月後半になると観察機会が増えますが、今年はどうでしょうか。

 

ヤブサメ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
ヤブサメは過去に旭山において10月に観察されたことはなく、もう南に渡っていなくなった可能性がありますが、来週まで確かな観察情報がなければここでは取り上げません(また来年)。

 

センダイムシクイ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
もう南に渡っていなくなった可能性がありますが、来週まで確かな観察情報がなければここでは取り上げません(また来年)。

 

メジロ
園内一円でよく見られており、囀りもときどき聞かれています。
このところインスタグラムでツリバナの赤い実に寄って来るメジロの写真を上げている方が多いですが、旭山記念公園では、今年はツリバナの実はほとんどありません。

 

キセキレイ
今週は園内での観察情報がありました。
キセキレイは例年10月中に見られなくなりますが、もう少し見られるかもしれません。

 

モズ
今週は「ミュンヘンの森」周辺で「モズの高鳴き」が毎日のように聞かれていました。
「モズの高鳴き」は6、7年ほど前まで旭山記念公園ではめったに聞かれることはなかったのですが、近年毎年聞かれるようになりました。
また、モズは夏までの繁殖期には「ちびっこ広場」周辺でよく見られ、それ以外の場所ではあまり見られないのですが、秋の「高鳴き」は「西側エリア」でよく聞かれています。

 

ヤマシギ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、結局5月以降は観察情報がありませんでした。
この先確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。

 

アオバト
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ただ、円山で11月上旬の観察情報があるので、こちらはまだ少し様子をみます。

 

キジバト
ときどき姿が見られていますが、頻度は低くなってきており、今週は鳴き声を聞くことはありませんでした。

 

ツツドリ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
もう南に渡っていなくなった可能性があり、来週まで確かな観察情報がなければここでは取り上げません(また来年)。

 

チゴハヤブサ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
そろそろ見られなくなる頃ですが、もう少し様子をみます。

 

 

 

 

旅鳥情報
マミチャジナイ
今週も園内での観察情報があり、「学びの森」付近もしくは「つり橋」周辺そして「風の丘」周辺での情報がありました。

 

 

 

 

冬の鳥情報
シメ
まだ時々見られる程度ですが、例年冬にはほぼ毎日見られるようになります。

 

キクイタダキ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
(前述)

カケス2023年10月6日ミヤマカケス飛翔

 

コガラ
今週も観察情報はありませんでしたが、そろそろ出るようになるかもしれません。

 

 

 

 

留鳥情報
クマゲラ
前述のとおりですが、この冬は観察機会が多くなるかもしれません。

 

オオアカゲラ
今週も園内での観察情報がありました。

オオアカゲラ♂2023年10月6日

 

アカゲラ
園内各所で見られる機会は多いです。

 

コゲラ
園内各所で観察機会は多く、「ギー キーッキッキ」という声はきわめてよく聞かれています。

コゲラ2023年10月6日

 

ヤマゲラ
今週は観察情報がありませんでしたが、この先「ピョッピョッピョッピョッ」という大きな声で鳴くようになるまでは観察機会は少ないかもしれません。

 

フクロウ
今週も園内での観察情報はありませんでした。

 

オオタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ハイタカ
今週は園内での観察情報はありませんでしたが、オオタカともども、秋から初冬にかけて観察機会が増える時期があるので、注意深く見てゆきます。

 

ノスリ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

トビ
今週は園内での観察情報がありました。

 

ハヤブサ
今週も園内での観察情報はありませんでした。

 

カワラヒワ
9月後半になって園内での観察情報が途絶えていましたが、10月2日、久しぶりに「噴水広場」付近で観察されました。
10月4日には「巨木の谷」にもいましたが、この先どうなるのか要注目です。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内各所で観察機会は多く、「テュッ テュッテュッ」という地鳴きを聞くことも多いです。

 

シジュウカラ
園内各所で観察機会は多いです。

シジュウカラ2023年10月6日

 

ハシブトガラ
園内各所で観察機会は多いです。
10月4日には「アーチ橋」付近で6羽が連れ立って飛んでいました。

 

ヤマガラ
「ピクニックテラス」近くのイチイの木の実を食べに来ています。
また、森の家の周りをはじめ園内一円でよく見られています。

 

ヒガラ
今週は囀りを聞くことはなかったですが、観察機会は多いです。

 

ハクセキレイ
「噴水広場」周辺で今週は毎日のように見られていましたが、ハクセキレイも秋に園内での観察機会が増えます。

ハクセキレイ2023年10月6日

 

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で見られることがあります。

 

ヒヨドリ
今週も園内各所でよく見られています。

ヒヨドリ2023年10月6日

 

ハシボソガラス
展望台から「噴水広場」そして「学びの森」付近に常に数羽いますが、10月4日には10羽いました。

 

ハシブトガラス
園内でよく見られていますが、レストハウス周辺や展望台では人が持っている食べ物を奪おうとする個体がいるので、くれぐれもご注意ください。

 

 

 

今週の野鳥以外の生き物情報
ネバリノギク
キク科の外来種で、森の家南側斜面などに咲いています。

ネバリノギク2023年10月6日

 

ニホンカナヘビ
小さな「かなちょろ」、カナヘビ幼体をよく見るようになりました。

ニホンカナヘビ幼体2023年10月6日かなちょろ

 

 

 

10月1日より、旭山紅葉情報を随時上げています。
来週までは週に2、3回、紅葉が本格化した頃にはほぼ毎日上げる予定です。

 

 

 

旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。

旭山記念公園各所名称マップ

 

 

 

次回は2023年10月13日金曜日に上げる予定です。

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。