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旭山記念公園野鳥情報2022年10月21日(金曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2022(令和4)年10月21日金曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

◎展望台工事中
旭山記念公園展望台では改修工事が行われており、展望台のやぐらが足場で囲まれ覆われています。
一部立入制限の場所があり、ご迷惑をおかけしますが、ご了承ください。

工事は最長で11月中旬までの予定ですが、早く終わることもあります。
よろしくお願いします。

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週もシマエナガは毎日観察されています。
こちらで把握している今週の出現状況を記しますが、記載した情報がすべてではありません。
なお、特記のないものは「9羽以下」「シマエナガだけの群れ」で見られたものです

10月15日土曜日
●7時台 巨木の谷周辺で何度か
●15時過ぎ 森の家南側

10月16日日曜日
●10時55分頃 森の家南側東から西へ移動

10月17日月曜日
●9時半頃 つり橋下流
●10時55分頃 森の家南側東から西へ移動

10月18日火曜日
8時20分頃 第1駐車場西側の森からミュンヘンの森南側の辺りへ移動

10月19日水曜日
●11時10分頃 カラマツ林から栗の木デッキ周辺に移動

10月20日木曜日
●12時頃 風の丘周辺から西へ移動

10月21日金曜日
●8時5分頃 森の家西側の沢を北から南へ移動、20羽前後の群れ
●10時10分頃 森の家西側を南から北へ移動
●11時20分頃 森の家西側を北から南へ移動

 

森の家周辺での情報が多いですが、これは単に観察者が森の家の周りにいることが多いためです。
木々の葉は落ち始めましたがまだまだ多くついており、かつ低い位置に来ることも少ないので、遠目で見られて小さく撮れるだけということが多いです。
出現状況についてはこの先もしばらくはこのような感じで観察されるものと思われます。

 

 

 

◎今週のトピックス
ミヤマホオジロ
10月19日に園内でミヤマホオジロを見たとの情報がありましたが、20日以降の確実な情報はいまのところありません。
ただ、ミヤマホオジロは11月に見られる年も多いため、この先もう少し様子をみます。

 

カシラダカ
こちらも10月19日に園内で見たとの情報がありました。
カシラダカは旭山では春と秋の通過時に散発的に1,2日見られるだけで、観察機会はそれほど多くはありません。

 

アトリ
やはり10月19日、30羽前後の群れが旭山上空を群れで飛ぶのがたまたま見られましたが、公園内に降りては来ませんでした。
アトリは旭山では例年冬の間散発的に見られ、春先に若干観察機会が増える程度で、それほど多くはありません。

 

シロハラ
こちらも10月19日、旭山都市環境林で数羽が観察されました。
シロハラは4月と10月下旬から11月の移動の時期に見られ、春は数日ですが秋は長いと半月ほど見られます。

 

【2022年10月22日 追加情報】

ベニマシコ
10月20日(木曜日)に園内でベニマシコを今秋初めて観察したとの情報がありました。
ベニマシコは旭山では春と秋に短期間滞在しますが、春も秋もひと月ほど見られる年もあります。

 

 

 

 

夏鳥旅鳥情報
クロツグミ
今日も「キュロキュロ」という地鳴きが聞かれ、まだいるようです。

 

アカハラ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、クロツグミ同様でこの先まだ見られるかもしれません。

 

トラツグミ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
情報はもう少し追ってゆきます。

 

ウグイス
今週も園内各所で「ヂッ ヂッ」という声が聞かれており、声を追って粘っていれば笹の間などで見られることがあります。

 

ホオジロ
10月17日月曜日に展望台の周りでか観察されていましたが、翌火曜日以降の観察情報がいまのところありません。
ホオジロは例年10月いっぱいまで旭山で見られますが、もう少し様子をみます。

 

アオジ
今週も園内で「チッ」という地鳴きを聞く機会が若干多くなっていますが、ウグイス同様声を追って粘っていれば笹薮の間などで見られることがあります。

アオジ2022年10月21日

 

イカル
今週も何度か森の家上空を飛ぶ姿とその際に出す声を聞きましたが、低い位置にはなかなか降りて来ません。

 

メジロ
今日はまだ群れで飛んでいるのを確認しましたが、メジロも例年11月に入るまでには南に渡って見られなくなり、この先注視してゆきます。

 

キセキレイ
今週も西側エリアで時々見られていますが、キセキレイも例年11月までにはいなくなります。

 

ビンズイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
この先1週間確認できなかった場合は、来週からここでは取り上げません(また来年)。

 

モズ
今日も第2駐車場付近から「高鳴き」が聞こえてきましたが、今年の秋は例年より声を聞く機会が多いように感じています。
ただし、撮影できるほど低い位置や近くに来ることはなかなかありません。

 

アオバト
今週は鳴き声も含め園内での確かな観察情報はありませんでした。
この先1週間確認できなかった場合は、来週からここでは取り上げません(また来年)。

 

キジバト
今週も飛ぶ姿は日に何度か見られ、時々木にとまったり地面に降りたりもしていますが、鳴き声を聞くことはほとんどなくなりました。

 

 

 

 

 

◎冬の鳥情報
カケス(亜種ミヤマカケス)
今日は森の家の周りでも何度か見られており、公園周辺の森に定着したようで、この先まだ観察機会は多いものと思われます。
ただ、人を見るとすぐに飛んで行くことが多く、まだ声を出さずに針葉樹に潜んでいて突然鳴かずに飛んだりと、あの「ジェイ」という声が聞こえなくて分かりにくいこともしばしばあります。

 

マヒワ
時々見かけますがまだ多くはありません。

 

シメ
今週は数羽で上空を飛んでいましたが、まだ安定的に数が増えて見やすくなっているとはいえない状況です。
シメは昨冬数が非常に少なかったのですが、今年はどうなるでしょうか。

 

キクイタダキ
針葉樹で接する機会が増えてきましたが、やはり下の方にはなかなか降りて来ないです。

キクイタダキ2022年10月21日

 

コガラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした

 

 

 

 

◎留鳥その他情報
クマゲラ
今週は園内で何度か観察され、森の家の前に来たこともありました。
旭山都市環境林から声が聞こえてくることも多くなり、この先観察頻度が上がるかもしれません。

 

オオアカゲラ
今週も園内での観察情報がありました。

オオアカゲラ雄2022年10月21日

 

アカゲラ
引き続き観察機会が多く、元々旭山ではよく見られる鳥ですが、今年はさらによく見られているように感じられます。

アカゲラ雄2022年10月21日

 

コゲラ
今週もよく見られており、「ギーッ」という独特の鳴き声を聞くことも多く、近くで見られることもよくあります。

コゲラ2022年10月21日

 

 

ヤマゲラ
今週も園内で「ピョッピョッピョッ」という大きな声がときおり聞かれていますが、近くでの観察・撮影機会はまだ少ないです。

 

フクロウ
今週は園内で見たとの情報がありました。

 

オオタカ
今週は確かな観察情報がありました。

 

ハイタカ
今週は確かな観察情報がありました。

 

ノスリ
本日朝、森の家上空で3回ほど滑翔する姿が見られましたが、3羽いたのか同一個体かは分かりませんでした。
写真はハシブトガラスに追われていたときのものです。

ノスリ2022年10月21日

 

トビ
今週は園内での観察情報がありました。

 

ハヤブサ
今週も確かな観察情報はありませんでした。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
観察機会は多いです。

ゴジュウカラ2022年10月21日

 

シジュウカラ
観察機会は多いです。

シジュウカラ2022年10月21日

 

ハシブトガラ
観察機会は多いです。

ハシブトガラ2022年10月21日

 

ヤマガラ
観察機会は多いです。

 

ヒガラ
今日も7羽の群れが見られましたが、カラマツをはじめ針葉樹で観察機会が多くなっています。

ヒガラ2022年10月21日

 

カワラヒワ
今週も10羽前後の群れが見られ、今日もまだ園内で観察されていました。
カワラヒワは真冬でも見られる年がありますが、例年であれば見られなくなり、今年はどうでしょうか。

 

ハクセキレイ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

スズメ
遊具広場やちびっこ広場など道路沿いで見られています。

 

ヒヨドリ
観察機会は多く、数羽で鳴いていることがあります。
ヒヨドリは室蘭などで南への渡りが始まっていますが、旭山のものはこの先移動するのか、周辺に居つくのか、それらが混在しているのか、分かりようがないですがひとまず数の増減には注意してゆきます。

 

ハシボソガラス
第1駐車場から噴水広場にかけての辺りでよく見られています。

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。

 

 

そろそろツグミが見られるようになるかと思いますと先週書きましたが、この1週間はまだ確かな観察情報はありませんでした。

ヒレンジャクも例年であればそろそろ本格的に見られ始める頃です。

マミチャジナイもそろそろのはずです。

 

 

名残り

エゾノコンギク2022年10月21日

エゾノコンギク
まだちらほらと咲いていて、秋に最後まで残る花です。

 

ミカドフキバッタ2022年10月21日

ミカドフキバッタ
秋に最後まで見られる昆虫のひとつ。
今日のように小春日和で気温が上がるとまだ昆虫が見られることがあります。

 

他、アキアカネもまだ気温が高いと飛んでいます。

 

 

次回は2022年10月28日金曜日に上げる予定です。

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。