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旭山記念公園野鳥情報2022年5月27日(金曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2022(令和4)年5月27日 金曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

 

 

◎6月の野鳥観察会について
6月11日(土曜日)、26日(日曜日)に予定しております野鳥観察会は、5月28日(土曜日)10時より、電話及び窓口にて受付を開始します。
なお、野鳥観察会は状況の変化により中止となることもありますので、予めご承知おきください。

 

 

 

◎夏鳥渡来情報
オオムシクイ
2022年5月27日、園内で今年初めて観察されました。
昨年と同じ1日、一昨年より1日遅い記録です。
ちなみに、オオムシクイは渡来日がほぼ一定していて、今年も含めたここ10年でいちばん早かったのが5月23日、遅かったのが5月30日でした。
オオムシクイは6月中旬まで滞在していますが、よく茂った広葉樹の大木にいることが多く、葉の陰になって姿はなかなか見られません。
ただ、「チェキッ、ジジロジジロ」という鳴き声はよく聞かれ、よく茂った広葉樹の大木があれば街中の公園にも来ることがあり、意外と身近な鳥です。

 

 

2022年 夏鳥初認日
3月18日 キジバト
3月23日 イカル
3月29日 ヤマシギ
3月31日 モズ
4月4日 ホオジロ
4月5日 ベニマシコ
4月5日 キセキレイ
4月6日 トラツグミ
4月7日 ルリビタキ
4月10日 ウグイス
4月11日 アオジ
4月13日 ノビタキ
4月16日 ヤブサメ
4月18日 クロツグミ
4月18日 メジロ
4月19日 アカハラ
4月20日 ニュウナイスズメ
4月20日 クロジ
4月23日 ビンズイ
4月24日 センダイムシクイ
4月24日 コマドリ
4月25日 エゾムシクイ
4月25日 オオルリ
4月25日 チゴハヤブサ
4月26日 カヤクグリ
4月29日 ノゴマ
4月29日 コルリ
5月3日 キビタキ
5月3日 ツツドリ
5月5日 コサメビタキ
5月18日 アオバト
5月20日 サメビタキ
5月27日 オオムシクイ

 

今年はまだ旭山でハリオアマツバメを確認していませんが、渡って来ていないのではなく旭山には来ていないだけかもしれません。
いずれにせよ、観察できた際には記録します。

それを除けば、ついにオオムシクイで夏鳥がすべて来たことになります。
3月下旬から2カ月ほど、夏鳥の渡来を楽しみにしてきましたが、その季節も終わりました。

※お詫びと訂正
オオムシクイは先週まで「旅鳥」の方で紹介していましたが、道内でも繁殖しているので「夏鳥」扱いにすることにしました。

 

 

 

◎春の旅鳥渡来情報
今週あらたに確認された旅鳥はいませんでした。

2022年 春の旅鳥初認日
4月4日 ジョウビタキ
4月5日 カシラダカ
4月5日 マミチャジナイ
4月10日 オオマシコ
4月11日 シロハラ
5月14日 ムギマキ

 

 

 

 

◎今週のトピックス
アリスイ
5月21日、アリスイの声が森の家近くから聞こえてきました。
アリスイは旭山では繁殖しておらず、5月に何度か見られるだけですが、もしかして近くで繁殖しているかもしれません。

 

センダイムシクイ
5月25日水曜日、巨木の谷で2羽のセンダイムシクイが絡み合いながら地面に落ちるという光景を目にしました。
2羽ともすぐに木の枝に戻って来て、そのうち1羽は囀りをしていたので雄と思われますが、もう1羽が雌雄確認できず、雄同士の喧嘩だったのかどうかは確認できませんでした。

 

アオジ
今年は例年より園内での個体数が少ないように感じていると先週書きましたが、やはりそう感じられ、アオジの囀りはあまり聞かれておらず、地鳴きも少なく、姿もあまり見られていません。
情報として付記すると、先週のウトナイ湖は「アオジ天国」で散策路を歩く間ずっとアオジが見られており、少ないのは旭山だけかもしれません。

 

 

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も餌を運ぶ姿が見られていました。

シマエナガ2022年5月27日

 

 

 

◎夏鳥情報
オオルリ
今週も囀りを聞く機会は少なくないです。
森の家周辺、栗の木デッキから巨木の谷にかけて、風の丘西の沢、第1駐車場入口に向かう道沿いなどが主な観察ポイントで、時々近くで見ることもできますが、タイミングによっては見られないことも結構あります。
また、5月25日には森の家南側斜面の木で1羽が囀りしていましたが、その個体が近くに飛んで行ったと思ったらそこに別の雄の個体がいて、すぐに2羽は分かれ、それぞれ囀りを始めました。
争いをしていたと思われます。

オオルリ雄2022年5月27日

 

キビタキ
今週も囀り地鳴きともに声を聞く機会が多いですが、キビタキは園内1周すると5~8か所で囀りを聞く、それくらいに感じられます。

キビタキ雄2022年5月27日

 

コサメビタキ
今週も観察情報は多くはありませんでした。

 

コルリ
今週は囀りを聞く機会がだいぶ減り、園内ではあまり聞かれなくなっていますが、この先どうなるかはまだ様子見です。

 

クロツグミ
囀りを聞く機会が少なくなってきましたが、例年6月下旬になると再び囀りがよく聞かれるようになります。
「キュロキュロ」という地鳴きが笹薮から聞こえてくることはありますが、姿は見つけにくいです。
たまたま出てきたところを観察・撮影したという情報も少なくなってきました。

 

アカハラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでしたが、これも例年通りの動きではあります。

 

トラツグミ
今週も鳴き声を聞くことはなかったですが、例年7月頃まで鳴き声を聞くことが時々あります。

 

ウグイス
5月22日と24日の野鳥観察会では囀り地鳴き含め確認できず、24日、25日、26日も確認できませんでした。
もしかして何らかの理由でいなくなったのかも、と思っていたところ今日27日は園内数か所で(普通に)囀りを聞きました。
何かの動きがあったのかもしれないですが、ひとまずいなくなったわけではなさそうなのはよかったところです。

 

ヤブサメ
囀りや「キュッ」という地鳴きはまだ多く聞かれていますが、笹から出た姿を観察する機会は少なくなってきました。

 

エゾムシクイ
5月19日以降確かな観察情報がなく、この先1週間で見られなければ来週からここでは取り上げません(また秋に)。
エゾムシクイ、今年は例年より長く滞在していました。
また、昨年8月に幌見峠で鳴き声を聞いており、意外と近くで繁殖している可能性も考えられます。

 

ホオジロ
展望台周辺と学びの森周辺で見る機会が多く、展望台周辺の地面に降りて採餌する姿も見られますが、囀りを聞く機会は減ってきました。

 

イカル
今週も日に何度か公園内で観察されていますが、3羽いたとの情報が多かったです。
もう少し経って6月中旬になり桜の実が熟すと頻繁に食べに来る可能性があります。

 

メジロ
見られる頻度が落ちてきました。

 

ニュウナイスズメ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、もう少し様子を見ます。

 

モズ
今週は観察情報が少なかったですが、まだ園内で時々見られています。

 

キセキレイ
今週も第2駐車場付近から道路沿いで時々見られています。

 

アオバト
まだ時々やや遠くから声が聞こえてくる程度ですが、桜の実が熟すまでは近くで見る機会はあまりないかもしれません。

 

キジバト
園内で時々鳴き声を聞いたり姿を見たりしています。

 

ツツドリ
藻岩山方面から鳴き声が聞こえてきますが、園内で近くで見たという情報はありませんでした。
赤色型も今年は確認されていません。

 

ヤマシギ
元来夜行性で、夜のディスプレイフライトは見られると思われますが(今年はまだ確認していませんが例年なら)、昼間の観察情報はほとんどなくなりました。

 

チゴハヤブサ
今週も園内での観察情報があり、今年も近くで繁殖する可能性があります。

 

 

 

◎冬の鳥・旅鳥情報
ムギマキ
5月19日以降確かな観察情報がなく、この先1週間で見られなければ来週からここでは取り上げません(また秋に)。

 

マミチャジナイ
5月19日以降確かな観察情報がなく、この先1週間で見られなければ来週からここでは取り上げません(また秋に)。

 

イスカ
5月21日に観察されたと先週追記しましたが、22日以降確かな観察情報がなく、この先1週間で見られなければ来週からここでは取り上げません(また秋に)。

 

 

 

◎留鳥その他情報
クマゲラ
今週は園内での観察情報がありました。

 

オオアカゲラ
今週も園内での観察情報がありました。

 

アカゲラ
園内で見られていますが観察頻度は落ちています。

 

コゲラ
観察機会は少ないですが、登山道入口下辺りと双子沢川辺りでは時々鳴き声が聞こえています。

 

ヤマゲラ
園内でまだ見られており、近くで観察できたという情報もまだありますが、もうそろそろあまり見られなくなると思われます。

 

フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。

 

オオタカ
今週も観察情報がありました。

 

ハイタカ
今週も観察情報がありました。

 

ノスリ
今週は観察情報はありませんでした。

 

トビ
今週も観察情報がありました。

 

ハヤブサ
今週も観察情報はありませんでした。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
例年通り観察頻度が落ちていますが、つり橋下流辺りではときどき見られています。

 

シジュウカラ
今週もよく見られていますが、囀りを聞く機会はさらに少なくなってきました。

シジュウカラ2022年5月27日

 

ハシブトガラ
囀りを聞く機会はほとんどなくなり、観察頻度も若干落ちてきました。

 

ヤマガラ
園内でよく見られており、森の家の横によく来ますが、囀りを聞く機会はほとんどなくなりました。

 

ヒガラ
ヒガラはまだ囀りを聞く機会が比較的多く、主にカラマツで観察機会は少なくないです。

 

コガラ
先週、園内で餌渡しが見られたと書きましたが、それ以降確かな観察情報はありません。
コガラは今後様子をみるために、出なくてもここで取り上げてゆきます。

 

カワラヒワ
引き続き学びの森周辺で囀りを聞く機会が多く、姿もよく見られていますが、第2駐車場付近からもよく声が聞こえてきます。

 

ハクセキレイ
今週も園内での観察情報がありました。

 

ヒヨドリ
園内での観察機会は少なくないです。

 

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られます。

 

ハシボソガラス
噴水広場から学びの森にかけての辺りと、展望台から第1駐車場にかけての辺りでよく見られています。

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。

ハシブトガラス2022年5月27日

 

 

 

 

◎キアゲハ
今年はキアゲハが多く見られており、地上近くにいることも多く、撮影機会にも恵まれます。
一方でナミアゲハは今年はほとんど見られていませんが、元々旭山ではナミアゲハは少ないです。
チョウでは他に先週ヤマキマダラヒカゲ、今週トラフシジミを今年初めて確認しました。

キアゲハ2022年5月27日

 

 

 

次回は2022年6月3日金曜日に上げる予定です。

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。