– 札幌のまちなみを見渡せる、自然豊かな公園 –

旭山記念公園野鳥情報2022年5月20日(金曜日)

旭山記念公園野鳥情報、2022(令和4)年5月20日 金曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

◎ヒグマ出没情報に関して
2022年5月17日21時過ぎ、旭山記念公園内でヒグマを見たとの通報があり、翌18日は朝から公園を一時閉鎖し、札幌市の調査が入りました。
調査の結果、ヒグマの痕跡は発見されず、公園は通常通り開放となりました。
しかし、藻岩山一帯はヒグマ生息域でもあり、旭山記念公園にも採餌に訪れる可能性があるため、公園の利用にあたってはくれぐれもご注意ください。
特に早朝にはよりいっそうの注意警戒が必要です。

また、園内では本日より、ヒグマ除け対策として昨年同様ラジオを流しております。
どうかご理解とご協力のほどよろしくお願いします。

 

 

◎5月の野鳥観察会について
5月22日(日曜日)、24日(火曜日)、29日(日曜日)に予定しております野鳥観察会は、ヒグマ対策として安全に留意しながら予定通り行います。
ただし、今後状況の変化があれば中止となることもありますので、予めご承知おきください。

 

 

 

◎夏鳥渡来情報
アオバト
2022年5月18日、園内で今年初めて観察されました。
昨年より1日遅く、一昨年より13日遅い記録です。
アオバトは9月まで見られますが、エゾヤマザクラの実がなる6月中旬には桜の木に寄りついて観察しやすくなります。

 

サメビタキ
2022年5月20日、園内で今年初めて観察されました。
サメビタキは旭山では繁殖しておらず、春と秋の移動の際に短期間見られるだけで、確実な観察記録がない年もあり、参考程度で取り上げています。

 

 

2022年 夏鳥初認日
3月18日 キジバト
3月23日 イカル
3月29日 ヤマシギ
3月31日 モズ
4月4日 ホオジロ
4月5日 ベニマシコ
4月5日 キセキレイ
4月6日 トラツグミ
4月7日 ルリビタキ
4月10日 ウグイス
4月11日 アオジ
4月13日 ノビタキ
4月16日 ヤブサメ
4月18日 クロツグミ
4月18日 メジロ
4月19日 アカハラ
4月20日 ニュウナイスズメ
4月20日 クロジ
4月23日 ビンズイ
4月24日 センダイムシクイ
4月24日 コマドリ
4月25日 エゾムシクイ
4月25日 オオルリ
4月25日 チゴハヤブサ
4月26日 カヤクグリ
4月29日 ノゴマ
4月29日 コルリ
5月3日 キビタキ
5月3日 ツツドリ
5月5日 コサメビタキ
5月18日 アオバト
5月20日 サメビタキ

 

今年はまだ旭山でハリオアマツバメを確認していません。

 

 

 

◎春の旅鳥渡来情報
今週あらたに確認された旅鳥はいませんでした。

2022年 春の旅鳥初認日
4月4日 ジョウビタキ
4月5日 カシラダカ
4月5日 マミチャジナイ
4月10日 オオマシコ
4月11日 シロハラ
5月14日 ムギマキ

 

この後いよいよオオムシクイが来て、今年の夏鳥・旅鳥の渡来も終わりになります。
毎年この時期には一抹の寂しさに襲われます。

 

 

 

 

◎今週のトピックス
イカル
このところ飛びながら鳴いている声を聞くことが多く、ときどき木にとまっている様子も観察できます。
イカルは例年5月中旬から6月の間はこのような感じで観察機会が多くなりますが、低い位置にはなかなか降りて来ません。

イカル2022年5月20日

 

 

コガラ
園内で雄が雌に求愛給餌していると思われる場面が観察されました。
コガラは旭山での繁殖は確認されていませんが、ハシブトガラと酷似していて見落とされている可能性もあり、過去には5月に求愛行動が観察されたこともあり、今後要注目です。

コガラ2022年5月20日

 

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
どうやら巣で雛がかえったようで、餌を運ぶ姿が見られるようになってきました。
観察頻度は落ち、撮影は難しくなってきましたが、無事に雛が育つことを願いましょう。

シマエナガ2022年5月20日

 

 

 

◎夏鳥情報
オオルリ
今年はオオルリの観察機会が多いと書いてきましたが、今週も引き続きよく見られています。
森の家周辺、栗の木デッキから巨木の谷にかけて、風の丘西の沢、第1駐車場入口に向かう道沿いなどが主な観察ポイントで、時々近くで見ることもできます。

オオルリ雄2022年5月20日

 

 

キビタキ
今週も囀り地鳴きともに声を聞く機会が多いです。
雄同士バチバチいいながらの喧嘩もまだ見られています。
雌の観察情報もありました。

 

コサメビタキ
今週もまだ観察情報は多くはありません。

 

ルリビタキ
5月12日を最後に旭山での確かな観察情報がなく、どうやらもう山に移動したようです。
この先1週間で見られなければ来週からここでは取り上げません(また秋に)。

 

コルリ
今週も風の丘西の沢で囀りを聞くことが多く、その他つり橋付近でも時々囀りしています。

 

クロツグミ
囀りはまだ朝と夕方に聞かれていますが、聞く機会は少なくなってきました。
近くで見たという情報もまだちらほらとあります。

 

アカハラ
園内で場所・時間とも散見されているといった感じは続いていますが、例年この先6月に入るとほとんど見られなくなります。

 

トラツグミ
今週も鳴き声を聞くことはなかったですが、例年7月頃まで鳴き声を聞くことが時々あります。

 

ウグイス
今週も園内で囀りを聞くことが多かったですが、昨年一昨年とよく鳴いていた遊具広場上で今年は鳴いていないのはなぜだか気になるところです。

 

ヤブサメ
囀りを聞くことが多く、「キュッ」という地鳴きも笹薮から聞こえてきますが、笹から出た姿を観察する機会は少なくなってきました。

ヤブサメ2022年5月20日

 

 

センダイムシクイ
今週も鳴き声(囀り)を聞くことがとても多かったですが、木々の葉がのびて大きくなってきたので、そろそろ見つけるのが難しくなってきます。

センダイムシクイ2022年5月20日

 

エゾムシクイ
5月18日にはまだ園内で鳴き声を聞き、例年より遅くまで滞在していますが、そろそろ繁殖地に移動していなくなる頃です。

 

ホオジロ
展望台周辺と学びの森周辺で見る機会が多く、展望台周辺の地面に降りて採餌する姿も見られ、囀りも聞く機会が多いです。

 

アオジ
囀りを聞く機会はまだ多いですと書きましたが、今年は例年より園内での個体数が少ないように感じています(なぜかは分かりません)。

 

クロジ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
この先1週間で見られなければ来週からここでは取り上げません(また秋に)。

 

ニュウナイスズメ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、やはり旭山で繁殖することはなさそうです。
こちらはもう少し様子を見ます。

 

モズ
今週は観察情報が少なかったですが、まだ園内で時々見られています。

 

キセキレイ
今週も第2駐車場付近から道路沿いで時々見られています。

 

ビンズイ
5月15日に観察情報があり、翌日以降は確かな観察情報はありませんでしたが、この先1週間で見られなければ来週からここでは取り上げません(また秋に)。

 

キジバト
園内で時々鳴き声を聞いたり姿を見たりしています。

 

ヤマシギ
元来夜行性で、夜のディスプレイフライトは見られますが、昼間の観察情報はほとんどなくなりました。
ヤマシギを観察するのは、4月上旬から20日過ぎくらいまでの渡来直後以外は難しいです。

 

チゴハヤブサ
本日噴水広場上空で鳴き声を上げハシブトガラスと絡み合いながら飛ぶ1羽が見られました。
時々旭山にも来ているようです。
写真は左がチゴハヤブサ、右がハシブトガラス。

チゴハヤブサ2022年5月20日

 

 

 

◎冬の鳥・旅鳥情報
ツグミ
5月12日以降確かな観察情報がなく、この先1週間で見られなければ来週からここでは取り上げません(また秋に)。

 

ハチジョウツグミ
ツグミ同様です。

 

マミチャジナイ
5月18日に園内での観察情報があり、そろそろ北に移動して見られなくなる頃ですが、もう少し様子を見ます。

 

イスカ
5月12日以降確かな観察情報がなく、この先1週間で見られなければ来週からここでは取り上げません(また秋に)。

【2022年5月22日 追加情報】
5月21日土曜日、5~7羽の群れが旭山記念公園内で観察されたため、引き続き様子を見てゆきます。

 

マヒワ
5月11日以降確かな観察情報がなく、この先1週間で見られなければ来週からここでは取り上げません(また秋に)。

 

シメ
5月12日以降確かな観察情報がなく、この先1週間で見られなければ来週からここでは取り上げません(また秋に)。

 

 

 

◎留鳥その他情報
クマゲラ
今週は園内での観察情報がありました。

 

オオアカゲラ
今週も園内での観察情報がありました。

 

アカゲラ
園内で見られていますが観察頻度は落ちています。

 

コゲラ
観察機会は少ないです。

 

ヤマゲラ
園内でまだ見られており、近くで観察できたという情報もまだありますが、ヤマゲラは6月以降はほとんど鳴かなくなり、時々見られる程度になります。

ヤマゲラ雌2022年5月20日

 

フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。

 

オオタカ
今週も観察情報がありました。

 

ハイタカ
今週も観察情報がありました。

 

ノスリ
今週も観察情報がありました。

 

トビ
今週も観察情報がありました。

 

ハヤブサ
今週も観察情報はありませんでした。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
囀りを聞くことはほとんどなくなり、例年であればそろそろ観察頻度が落ちてほとんど見られない日もあるくらいになりますが、今年はどうでしょうか。

 

シジュウカラ
今週もよく見られていますが、囀りを聞く機会は少なくなってきました。

 

ハシブトガラ
園内での観察機会は多いですが、囀りを聞く機会はほとんどなくなりました。

 

ヤマガラ
園内でよく見られており、森の家の横によく来ますが、囀りを聞く機会はほとんどなくなりました。

 

ヒガラ
ヒガラだけはまだ囀りを聞く機会が比較的多いです。

 

カワラヒワ
引き続き学びの森周辺で囀りを聞く機会が多く、姿もよく見られていますが、高い位置が多く写真撮影には条件が良くないかもしれません。

 

ハクセキレイ
今週も園内での観察情報がありました。

 

ヒヨドリ
園内での観察機会は少なくないです。

ヒヨドリ2022年5月20日

 

 

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られます。

 

ハシボソガラス
噴水広場から学びの森にかけての辺りと、展望台から第1駐車場にかけての辺りでよく見られています。

ハシボソガラス2022年5月20日

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。

 

 

 

◎エゾハルゼミ
5月17日、エゾハルゼミの鳴き声が今年初めて旭山で聞かれました=初鳴き。
5月中旬の初鳴きは例年通りです。
エゾハルゼミが鳴くと、野鳥観察に際してその大きな声で野鳥に気づきにくくなり、観察条件が良いとはいえなくなります。
エゾハルゼミは気温が16℃になると鳴き始めると言われており、エゾハルゼミが鳴く7月上旬までの時期は特に野鳥観察は早朝に行うのがよいでしょう(朝から気温が16℃以上の日もありますが)。

 

 

 

次回は2022年5月27日金曜日に上げる予定です。

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。