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旭山記念公園野鳥情報2022年4月30日(土曜日)

旭山記念公園野鳥情報、2022(令和4)年4月30日 土曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

◎5月開催の野鳥観察会のうち、以下についてはまだ参加受付中です

初心者野鳥観察会
5月22日(日曜日)
8時から10時頃まで
(※5月3日は定員となりましたため締め切りました)

 

定例野鳥観察会
5月14日(土曜日)
5月29日(日曜日)
8時から10時頃まで

 

早朝野鳥観察会
5月5日(木曜日・祝日)
6時15分から8時頃まで

 

いずれも現在受付しております。
お電話もしくは窓口にてお申し込みください。

 

また、5月10日、24日(いずれも火曜日)の野鳥観察会はいずれも定員となりましたため締め切りました。ご了承ください。

 

 

 

◎夏鳥渡来情報
センダイムシクイ
2022年4月24日、園内で今年初めて観察されました。
昨年より2日早く、一昨年より7日早い記録となりました。
センダイムシクイの「チヨチヨビー」という鳴き声は現在園内の森の至る所で聞くことができます。

 

コマドリ
2022年4月24日、園内で今年初めて観察されました。
昨年より7日早く、一昨年より5日早く観察されました。
コマドリは今日は園内で声を聞いたとの情報がありましたが、旭山ではあと数日見られる可能性があります。

 

エゾムシクイ
2022年4月25日、園内で今年初めて観察されました。
昨年より10日早く、一昨年より8日早い記録です。
「ヒーツーチー」という金属的な高い音の囀りが沢沿いで時々聞かれていますが、例年だとこの先1週間は滞在していて声を聞く機会も多くなります。

 

オオルリ
2022年4月25日、園内で今年初めて観察されました。
昨年より2日遅く、一昨年より3日早い記録となりました。
オオルリは渡来してから1週間から10日ほどは比較的近くで見る機会がありますが、今年は観察情報はまだ少なく、これから期待です。

 

チゴハヤブサ
2022年4月25日、園内で今年初めて観察されました。
チゴハヤブサは3年前から旭山で見られる機会が多くなりましたが、それ以前は夏の間にたまに飛んで来る程度であり、昨年までは記録をとっていませんでした。

 

ビンズイ
2022年4月29日、園内で今年初めて観察されました。
昨年より8日遅く、一昨年より5日早い記録となりました。
セキレイ科のビンズイは尾を振りながら地面を歩いて採餌し、人が近づくと低く飛んで近くに逃げ、周りから数羽が連れ立って飛び上がる、とい行動がよく見られます。
ビンズイは春は数日から1週間程度旭山で見られますが、長く見られる年もあります。

 

ノゴマ
2022年4月29日、園内で今年初めて観察されました。
昨年より5日早く、一昨年より4日早い記録となりました。
今日も観察情報がありましたが、ノゴマは旭山周辺では繁殖せず(草原、高原や河川敷で繁殖)、1日から数日見られます。

 

 

2022年 夏鳥初認日
キジバト 3月18日
イカル 3月23日
ヤマシギ 3月29日
モズ 3月31日
ホオジロ 4月4日
ベニマシコ 4月5日
キセキレイ 4月5日
トラツグミ 4月6日
ルリビタキ 4月7日
ウグイス 4月10日
アオジ 4月11日
ノビタキ 4月13日
ヤブサメ 4月16日
クロツグミ 4月18日
メジロ 4月18日
アカハラ 4月19日
ニュウナイスズメ 4月20日
クロジ 4月20日
センダイムシクイ 4月24日
コマドリ 4月24日
エゾムシクイ 4月25日
オオルリ 4月25日
チゴハヤブサ 4月25日
ビンズイ 4月29日
ノゴマ 4月29日

 

 

【2022年5月3日 追加情報】

カヤクグリ
2022年4月26日、旭山でカヤクグリの観察情報がありましたので、追加情報として上げました。
カヤクグリは高山帯で繁殖する鳥ですが、春と秋の移動の時期に平地でも見られることがあります。

 

 

 

◎春の旅鳥渡来情報
今週新たに確認された旅鳥はいませんでした。

 

 

2022年 春の旅鳥初認日
4月4日 ジョウビタキ
4月5日 カシラダカ
4月5日 マミチャジナイ
4月10日 オオマシコ
4月11日 シロハラ

 

 

 

 

◎今週のトピックス
ルリビタキ
昨日、今日と園内で多く観察されており、今が旭山で見られるピークではないかと思われます。
記録によれば昨年も4月26日に数が増えたとありますが、例年であればこの後数が少なくなり、5月5日頃まで見られます。

ルリビタキ雌2022年4月30日

 

ヤブサメ
毎年のことですが、今の時期は笹から出て開けた場所で採餌することがあり、撮影にはいい時期です。
写真は今日森の家の横で撮影したものです。

ヤブサメ2022年4月30日

 

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週は先週よりも観察頻度が落ちてきています。
また、声を出さずに餌をとっていたり、カラ類の群れの脇にいたりといった感じで、その上木々の葉も伸びてきて探しにくくなっています。
雌は抱卵に入る時期でもあり、これからはあまり見られなくなる可能性が高そうです。

 

 

 

◎夏鳥情報
ホオジロ
展望台周辺と学びの森周辺で見る機会が多く、囀りが聞かれることもまだまだ多いです。

 

アオジ
囀りを聞く機会が増えてきました。
森の家周辺でも姿を見る機会が多いです。

アオジ2022年4月30日

 

ウグイス
森の家の周りでも「ホーホケキョ」とよく鳴いていますが、木の上から声が聞こえた際には探して見ると姿を見ることができます。

 

クロツグミ
未明から囀りしており、9時頃までは囀りを聞くことがありますが、昼にいちどやみ、また夕方近くになって囀りを始めます。
今週は地面や低い位置に降りて来て撮影できたという情報が多く寄せられました。

クロツグミ雄2022年4月30日

 

アカハラ
園内での観察情報はありますが、ときどきやや遠くから囀りが聞こえてくる程度で多くはありません。

 

トラツグミ
今週も朝に囀りが聞かれた日があり、また園内で低い位置にいた個体を撮影したとの情報も複数ありました。

 

ベニマシコ
今週もまだ園内での観察情報がありましたが、そろそろ見られなくなると思われます。

 

イカル
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

モズ
噴水広場周辺からちびっこ広場にかけての辺りでの観察情報が多いですが、今日はつり橋から風の丘周辺で盛んに鳴く雄が見られました。

 

キジバト
今週も園内で鳴き声を聞くこと多かったです。

 

ヤマシギ
今週もまだ観察情報はありましたが、例年5月にはもうほとんど目にする機会がなくなります。
夜のディスプレイフライトは6月中旬頃まで見られます。

 

 

 

 

◎冬の鳥・旅鳥情報
ヒレンジャク
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、もう1週間様子を見ます。

 

キレンジャク
ヒレンジャク同様で、もう1週間様子を見ます。

 

ツグミ
まだ見られていますが数が少なくなっており、1週間前と今日でも今日の方が観察機会が少なく、そろそろ見られなくなると思われます。

 

ハチジョウツグミ
今週もまた噴水広場周辺で観察情報がありましたが、ツグミ同様そろそろ見られなくなると思われます。

 

マミチャジナイ
今週は確かな観察情報はありまでんでしたが、例年であれば5月上旬まで見られており、この先もう少し様子を見ます。

 

シロハラ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、シロハラはマミチャジナイより少なく、過去に5月中の記録もごく少ないため、そろそろ見られなくなると思われます。

 

ジョウビタキ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

カシラダカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

アトリ
今週は観察情報が少なく、もう北に移動していなくなった可能性があります。
例年5月上旬まで見られており、もう少し様子を見ます。

 

イスカ
一昨日は上空を飛ぶ姿が見られましたが、今日は確かな観察情報がなく、こちらもそろそろ見られなくなるかもしれません。
イスカも5月上旬まで見られる年がありますが、今年はどうでしょうか。

 

ウソ
ここ3日ほど園内での確かな観察情報はなく、こちらも移動した可能性があります。
ウソも5月上旬まで見られる年があるのですが、今年はどうでしょうか。

 

オオマシコ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

マヒワ
先週、4月23日に数が増えて100羽以上で見られることもあると書きましたが、4月26日あたりから数が減り、今日は数羽の群れが見られただけでした。
マヒワは5月中旬から下旬まで見られる年があり、今年もまだ見られるとは思います。

マヒワ雄2022年4月30日

 

シメ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、もう少し様子を見ます。

 

キクイタダキ
先週は多く見られましたが、ここ3日ほどはほとんど見られておらず、移動していなくなった可能性があります。
キクイタダキは旭山では夏の間は見られないですが、もう少し様子を見ます。

 

ミソサザイ
今週も観察情報はありましたが、さらに頻度が落ちました。
ミソサザイも旭山では夏の間は見られないですが、もう少し様子を見ます。

 

コガラ
今週はコガラと思われる鳥の観察情報はありませんでした。

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
今週は確かな観察情報はありませんでした。
この先1週間で観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また秋に)。

 

 

 

 

◎留鳥その他情報
クマゲラ
今週も園内での観察情報がありましたが、やはり園内での観察機会は少ないです。

 

オオアカゲラ
今週も園内での観察情報がありましたが、観察頻度が落ちてきました。

 

アカゲラ
園内でよく見られています。

アカゲラ2022年4月30日

 

コゲラ
観察機会が少なくなりつつありますが、コゲラは例年5月中旬から6月中旬までおよそひと月の間観察頻度ががくんと減ります。

 

ヤマゲラ
今週も園内での観察情報があり、鳴き声もまだよく聞かれていますが、そろそろ観察頻度が落ちて来るものと思われます。

 

フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。

 

オオタカ
今週も観察情報がありました。

 

ハイタカ
今週も観察情報がありました。

 

ノスリ
今週も観察情報がありました。

 

トビ
今週も観察情報がありました。

 

ハヤブサ
今週も観察情報はありませんでした。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
まだ囀りを聞くことはあり、観察機会は多いです。

 

シジュウカラ
今週もよく見られており、囀りを聞く機会も多いです。

シジュウカラ雌2022年4月30日

 

ハシブトガラ
園内での観察機会は多いですが、囀りを聞く機会は少し減った感があります。

 

ヤマガラ
園内でよく見られており、森の家の周りで見る開会が多いです。

ヤマガラ2022年4月30日

 

ヒガラ
園内で観察機会が多く、囀りを聞く機会も多いですが、3羽以上を同時に見ることはほとんどなくなりました。

 

カワラヒワ
引き続き学びの森周辺で囀りを聞く機会が多いですが、ひところよりは頻度が落ちてきました。

 

ハクセキレイ
今週も園内での観察情報がありました。

 

ヒヨドリ
今は桜やヤナギ、イタヤカエデなど様々な花に寄って来ています。

ヒヨドリ2022年4月30日

 

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られます。

 

ハシボソガラス
展望台から第1駐車場にかけての辺りでよく見られていますが、今週は西側エリアで見る機会もありました。
写真は栗の木デッキ近くで鳴く姿です。

ハシボソガラス2022年4月30日

 

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。
なお、今年も園内で営巣していますが、巣の場所が確定した際にはその下に注意喚起の看板を掲げますのでくれぐれもご注意ください(特に巣立ちの6月頃)。

ハシブトガラス2022年4月30日

 

 

 

◎今週の夏鳥予想
今週は、キビタキ、コルリ、ツツドリ、早いとアオバトが来る可能性があります。
ムギマキも来るかもしれません。

 

 

 

 

次回は2022年5月6日金曜日に上げる予定です。

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。