– 札幌のまちなみを見渡せる、自然豊かな公園 –

旭山記念公園野鳥情報2021年11月5日(金曜日)

旭山記念公園野鳥情報、2021(令和3)年11月5日 金曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

◆旭山記念公園は部分開放中
10月21日(木曜日)より部分開放しており、西側エリアと学びの森周辺は閉鎖となっています。

なお、トイレと栗の木デッキ付近の間のユニバーサル園路は現在擁壁工事中のため、トイレ側のとりつき部分に工事の柵を設置しており、一部通りにくくなっておりますので、通行にはご注意ください。

 

 

 

◎今週のトピックス
ノスリ、オオタカ
10月31日土曜日、森の家上空でノスリ4羽の「鷹柱」が見られました。
はじめ1羽が南から飛んで来て森の家の西側で上昇気流に乗って旋回上昇しはじめ、もう1羽もすぐに続き、さらに2羽が藻岩山を越えて集まり、4羽で10分以上旋回上昇して西に流れて見失いました。
最初は高さ30mほど、1枚目の写真がノートリミングで撮れるほど低くて近かったのですが、次第に上昇してゆきました。

ノスリ2021年11月6日

 

ノスリがまだ低い位置にいる時にオオタカ1羽が東から飛んで来てノスリ最初の2羽と絡むように飛びながら上昇しましたが、ノスリほど高くは上がらず100mほど上がってから西へ水平飛行して見失いました。
写真2枚目はその時のオオタカです。

オオタカ2021年11月6日

 

オオタカはさらに本日11月6日土曜日、森の家東側からハシブトガラスに追われるように(モビング)高さ100mほどのところを飛んで来て、時にもつれ合いながら2羽で西に進んで行って見失いました。
写真3枚目が今朝のオオタカとハシブトガラスです(写真はトリミングしておりかつ不鮮明です、あしからずご了承ください)。

オオタカ2021年11月6日ハシブトガラス

オオタカはこのところほぼ毎日一度は見られています。

 

 

ミソサザイ
「ジッ ジッジッジッ」という鳴き声とともに笹薮の地面近くを動き回るミソサザイが今週から見られるようになりました。
森の家脇の物置の周辺によく出ますが、午前中が多いです。

 

ヒレンジャク
今週も旭山ではまだ確かな観察情報はありませんでした。
ヒレンジャクが全く見られなかった年はないのですが、今年はどうでしょうか。

 

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週もほぼ毎日森の家の周りで観察されています。
ただし、最近は森の家西の沢より東側つまり森の家側に来ることは少なく、その沢伝いに北から北西に流れて旭山都市環境林に行くという流れが多いようです。
また、10羽以上の群れよりは数羽がシマエナガのみもしくはカラ類混群に入っている方が多く見られます。
シマエナガの動きを(すべてではないですが)半月ごとにマップにまとめて掲示板に貼り出しています、ご参考までに。

シマエナガ2021年11月6日

 

 

◎夏の鳥情報
イカル
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、過去に11月に見られた年もあるのでもう少し様子を見ます。

 

ホオジロ
この1週間も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、来週までに情報がなければこの先ここでは取り上げません(また来年)

 

アオジ
11月1日以降園内での確かな観察情報はありません。来週までに情報がなければこの先ここでは取り上げません(また来年)。

 

ウグイス
10月31日まで園内で見られていましたが、11月に入ってから確かな観察情報はありません。
ただ、ミソサザイの地鳴きと声が似ており、ちょうど入れ替わった可能性もある一方、声で誤認している可能性もあります。
ウグイスについてはもう少し様子を見ます。

 

メジロ
この1週間も確かな観察情報はありません。来週までに情報がなければこの先ここでは取り上げません(また来年)。

 

ベニマシコ
昨日まだ園内で声が聞こえてきましたが、そろそろ南に渡っていなくなる頃です。

 

モズ
今週は確かな観察情報はありません。。

 

キジバト
今週も確かな観察情報はありませんでした。来週までに情報がなければこの先ここでは取り上げません(また来年)。

 

 

 

◎旅鳥、冬の鳥情報(記載されていない種については観察情報があり次第順次載せていきます)
キクイタダキ
今週は先週ほどミュンヘンの森には来なくなっており、見られない日もありました。
キクイタダキは例年厳冬期になるとよく見られるようになりますが、この先しばらくは時々見られる程度かもしれません。

 

ベニヒワ
この1週間は確かな観察情報はありませんでした。
ベニヒワは10月から12月上旬にかけて時々見られた後見られなくなる年もあり、一方で昨冬のように冬の間ずっと見られることもありますが、今年はどうなるでしょうか。

 

マヒワ
今年はまだ数が少なく、数羽が時々飛んでいるのを確認できる程度です。
マヒワは見られない年はないですが、少ないと数羽のまま春を迎える年もあります。

 

シメ
今週はちらほらと園内での観察情報がありましたが、それでもまだ例年より少ないです。

 

ツグミ
今週は観察情報が幾つかありましたがまだ多くはなく、ツグミも今年は来るのが遅いようです。

 

マミチャジナイ
今週も確かな観察情報はありませんでした。

 

シロハラ
こちらも今週も確かな観察情報はありませんでした。

 

カケス
噴水広場付記からちびっこ広場方面とミュンヘンの森周辺で観察情報が増えて来ており、そろそろ低地に降りて来て居つく可能性があります。
この先どうなるか要注目です。

 

キバシリ
園内西側エリアでときどき見られています。
写真はミュンヘンの森に来た時のもので、低い位置でじっくりと観察できました。

キバシリ2021年11月6日

 

オジロワシ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

 

 

◎留鳥その他情報
クマゲラ
今週も藻岩山から都市環境林にかけての辺りで声を聞くことはあり、ときどき園内西側の現在は立入禁止になっているエリアから声が聞こえてくることがあります。
ただ、すぐ近くで観察・撮影できたという情報はありませんでした。

 

オオアカゲラ
都市環境林から森の家にかけての辺りで見られる機会は少なくありません。

 

アカゲラ
森の家の周りでよく見られていますが、時期のせいかあまり鳴かなくなっており、木をつつく音に気づかない場合は見過ごしてしまうこともあります。

 

コゲラ
園内でよく見られ、「ギーィキッキッキッ」という声を聞くことも多いです。

 

ヤマゲラ
森の家から西側の都市環境林から時々「ピョッピョッピョッ」という声が聞こえてきますが、近くで見たという情報は今のところ入っていません。

 

フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。

 

ハイタカ
今週は園内での観察情報はありませんでしたが、例年11月12月はよく見られており、来ていないとは限りません。

 

トビ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ハヤブサ
今週も観察情報はありませんでした。

 

ゴジュウカラ
森の家の周りによく来ています。

ゴジュウカラ2021年11月6日

 

シジュウカラ
観察機会は多く、地面の近くに降りていることもよくあります。

シジュウカラ雄2021年11月6日

 

ハシブトガラ
園内でよく見られています。

ハシブトガラ2021年11月6日

 

ヤマガラ
今週も噴水広場下のトイレの横にあるイチイによく種子を食べに来ており、待っていると撮影できます。

 

ヒガラ
森の家の周りと噴水広場周辺の針葉樹で見られています。

ヒガラ2021年11月6日

 

カワラヒワ
今日もまだ園内で確認できました。
カワラヒワは過去に何度か越冬した年がありましたが、基本的に旭山では冬には見られなくなります。
今年はどうでしょうか。

 

ハクセキレイ
噴水広場周辺でときどき見られており、今日は2羽いました。

 

ヒヨドリ
先週は20羽以上の群れが見られましたが、ここ数日は3~5羽程度だけになりました。

 

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られますが、それ以外の場所ではめったに見ることはありません。

 

ハシボソガラス
数羽が開放エリアで見られています。

 

ハシブトガラス
園内で多く見られています。

 

 

◎旭山野鳥観察会について
11月の野鳥観察会は、13日(土曜日)と28日(日曜日)の2回いずれも定員に達しましたため、受け付けを締め切らせていただきました。
参加をご検討されておられました皆様は、また来月のご案内をお待ちください。

 

 

 

◎書籍の紹介 「板目・柾目・木口がわかる木の図鑑 日本の有用種101」 西川栄明 小泉章夫(監修) 創元社 3740円(税込)
こんな本が欲しかったという1冊を紹介します。
日本で利用されている101種類の樹木の材を写真で見比べる図鑑で、その木(材)がどのように使われているかも解説されており、樹木が好きな人には楽しく読めて勉強にもなるありがたい1冊です。
森の家でも閲覧できるようになりますので、ご興味がある方は森の家までお訪ねください。

板目・柾目・木口がわかる木の図鑑1

板目・柾目・木口がわかる木の図鑑2

 

 

 

次回は2021年は11月12日(金曜日)もしくは13日(土曜日)に上げる予定です。

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。