– 札幌のまちなみを見渡せる、自然豊かな公園 –

旭山記念公園野鳥情報2021年10月29日(金曜日)

旭山記念公園野鳥情報、2021(令和3)年10月29日 金曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

◆旭山記念公園は部分開放中
10月21日(木曜日)より部分開放しており、西側エリアと学びの森周辺は閉鎖となっています。

なお、トイレと栗の木デッキ付近の間のユニバーサル園路は現在擁壁工事中のため、トイレ側のとりつき部分に工事の柵を設置しており、一部通りにくくなっておりますので、通行にはご注意ください。

 

 

 

◎今週のトピックス
マヒワ
2021年10月24日(月曜日)、マヒワをこの秋初めて園内で確認しました。
上空を飛ぶ姿を確認しましたが、低い位置での観察情報はまだありません。
マヒワは昨冬は1月に100羽以上滞在していた時期もありましたが、今年はどうなるか、要注目です。

 

ベニヒワ
やはり10月25日に上空を飛ぶ数羽のベニヒワが観察されました。
ただしこちらもまだ低い位置での観察情報はありません。
ベニヒワ昨年は大当たりで200羽以上いた頃もありましたが、今年はどうなるか、ただし年により晩秋から初冬に見られた後はいなくなることもあって、マヒワ同様要注目です。

 

オジロワシ
2021年10月25日(火曜日)、オジロワシが森の家上空を飛んでいました。
11時頃、東からまっすぐに飛んで来て、旋回などせずそのまま森の家上空100mほどを西に飛び抜けて行きました。
オジロワシは旭山でも冬に時々上空を飛ぶ姿が見られますが、旭山では低い位置に降りて来ることはめったにありません。

 

ヒヨドリ
今週も24日と25日に30羽前後の群れで飛ぶ姿が見られました。

 

ヒレンジャク
市内の別の場所でこの秋初めて観察されたとの情報がありましたが、旭山ではまだ確かな観察情報はありません。
ただ、時期的にも数日内に旭山にも現れると思われ、注意深く様子を見てゆきます。

 

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週もほぼ毎日森の家の周りで観察されています。
今日は公園内で正午までに3回観察されていますが、いずれも数羽でカラ類混群に入っていたもので、シマエナガだけの大きな群れは今日は見られていません。
シマエナガの動きを(すべてではないですが)半月ごとにマップにまとめて掲示板に貼り出しています、ご参考までに。

シマエナガ2021年10月29日

 

 

 

◎夏の鳥情報
クロツグミ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
次週にかけて確かな観察情報がない場合、来週からレギュラーとしてはここでは取り上げません(また来年)。

 

アカハラ
クロツグミ同様です。

 

トラツグミ
クロツグミ同様です。

 

イカル
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、もう少し様子を見ます。

 

ホオジロ
この1週間は園内での確かな観察情報はありませんでしたが、もう少し様子を見ます。

 

アオジ
今日現在まだ園内で見られてますが、そろそろ南に渡っていなくなる頃です。

 

ウグイス
今日現在まだ園内で見られていますが、こちらもそろそろ見られなくなる頃です。

 

メジロ
先週、10月20日から見られなくなったと書きましたが、10月25日月曜日、26日火曜日に園内で観察されました。
そろそろ南に渡っていなくなる頃ですが、まだもう少し様子を見ます。

 

ベニマシコ
今日はまだ観察されていますが、そろそろ南に渡っていなくなる頃です。

 

モズ
10月26日にちびっこ広場で雄1羽が観察されました。
この先も様子を見てゆきます。

 

キジバト
今週も確かな観察情報はありませんでした。
南に渡っていなくなる頃ですが、もう少し様子を見ます。

 

 

 

 

◎旅鳥、冬の鳥情報(記載されていない種については観察情報があり次第順次載せていきます)
キクイタダキ
今週もミュンヘンの森や展望台の松などに現れました。

 

シメ
先週、この秋はまだ見ていないと書きましたが、その後に数羽が園内で観察されるようになってきました。
ただし今年は今のところ数は少ないのは確かです。

 

ツグミ
先週、10月22日にこの秋初めて観察されたと一報を上げましたが、その後は確かな観察情報が途絶えており、それらは先遣隊で、本体はまだこれから来るのかもしれません。

 

マミチャジナイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

シロハラ
こちらも今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

カケス
月曜日に2羽が観察されましたが、それは登山道近くから飛び立ち、藻岩山中腹まで飛んで行って森の中に消えました。
やはりときどき園内にやって来てはいるものの、まだ基本は山に留まっているのではないかと考えられます。
この先どうなるか要注目です。

 

キバシリ
園内西側エリアでときどき見られていますが、今年は市内近郊で例年よりキバシリをよく見るとの情報もあり、付記しておきます。

 

 

 

◎留鳥その他情報
クマゲラ
最近は藻岩山から都市環境林にかけての辺りで声を聞くことはありますが、園内にはほとんど来ていないようで、近くで見たという観察情報もありません。
例年通りであれば、季節が進めば見られるようになるものと思われます。

 

オオアカゲラ
主に雌の個体が見られています。

オオアカゲラ雌2021年10月29日

 

アカゲラ
森の家の周りでよく見られていますが、時期のせいかあまり鳴かなくなっており、木をつつく音に気づかない場合は見過ごしてしまうこともあります。

アカゲラ2021年10月29日

 

コゲラ
園内でよく見られ、「ギーィキッキッキッ」という声を聞くことも多いです。

 

ヤマゲラ
森の家から西側の都市環境林から時々「ピョッピョッピョッ」という声が聞こえてきますが、近くで見たという情報は今のところ入っていません。
例年通りだと冬になってから観察機会が増え、春先に多くなります。

 

フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。

 

オオタカ
園内でときおり観察されており、森の家の上空に来ることもあります。

 

ハイタカ
今週は園内での観察情報がありました。

 

ノスリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

トビ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ハヤブサ
今週も観察情報はありませんでした。

 

ゴジュウカラ
森の家の周りによく来ています。

ゴジュウカラ2021年10月29日

 

シジュウカラ
観察機会は多いですが、地面の近くに降りていることもよくあります。

シジュウカラ2021年10月29日

 

ハシブトガラ
園内でよく見られています。

 

ヤマガラ
イチイの木の実を食べに来ていますが、今は噴水広場下のトイレの横にあるイチイによく来ており、待っていると撮影できます。

 

ヒガラ
森の家の周りと噴水広場周辺の針葉樹で見られています。

 

カワラヒワ
今日もまだ園内で確認できました。
カワラヒワは過去に何度か越冬した年がありましたが、基本的に旭山では冬には見られなくなります。
今年はどうでしょうか。

 

ハクセキレイ
噴水広場周辺でときどき見られており、今日は2羽いました。

 

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られますが、それ以外の場所ではめったに見ることはありません。

 

ハシボソガラス
数羽が開放エリアで見られています。

 

ハシブトガラス
園内で多く見られています。

 

 

◎旭山野鳥観察会について
11月の野鳥観察会、明日10月30日(土曜日)10時から、電話及び森の家にて受付開始です。
11月は13日(土曜日)と28日(日曜日)の2回行いますが、どちらか1回のみの受け付けとさせていただいております、予めご了承ください。
旭山野鳥観察会は、毎月第2土曜日とその15日後の日曜日の月2回開催する予定です。

 

 

◎この秋の野鳥について
今年の秋は、エゾビタキやルリビタキの確かな観察情報がありません。
ルリビタキはまだこれから来る可能性がありますが、エゾビタキは昨年は9月に10日ほど滞在していたものが、(閉鎖で情報が少なかったことはありますが)今年は情報がありませんでした。
同様にサメビタキやムギマキも秋の観察情報はありませんでした。
マミチャジナイやシロハラも情報が少ない。
ウソもまだ情報がありません。
例年ですとそろそろミヤマホオジロも見られる頃ですが、どうでしょうか。
今年ここまでは、秋の鳥の動きが少ないように感じられます。

 

 

 

次回は2021年は11月5日(金曜日)もしくは6日(土曜日)に上げる予定です。

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。