旭山記念公園野鳥情報、2021(令和3)年10月23日 土曜日
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◆旭山記念公園は10月1日(金曜日)開放エリア拡大
10月7日(木曜日)よりみたびの園内でのヒグマ目撃情報により全面閉園していましたが、10月21日(木曜日)より一部開放に戻りました。
西側エリアと学びの森周辺は閉鎖となっていますが、詳しくはホームページトップの「部分開放のお知らせ」という記事をご覧ください
なお、トイレと栗の木デッキ付近の間のユニバーサル園路は現在擁壁工事中のため、トイレ側のとりつき部分に工事の柵を設置しており、一部通りにくくなっておりますので、通行にはご注意ください。
◎今週のトピックス
ツグミ
2021年10月22日(金曜日)、ツグミをこの秋初めて園内で確認しました。
ツグミは年により初認日が大きく異なり、昨年は9月21日でしたが、その後ひと月弱ほどほとんど観察情報がありませんでした。
今年ももしかして閉園中に来ていたかもしれないですが、確かな記録としては昨日のものが初めてとなります。
写真は昨日撮影したその初認個体で、展望台北西側のハリギリの木にとまって「キュルッ」と鳴いていました。
ベニマシコ
閉鎖になった直後の10月9日から園内でときおり見られており、今朝も森の家の前にいました。
ベニマシコは春と秋の移動の時期だけ旭山にそれぞれ10日程度滞在しており、この秋もそろそろ見られなくなります。
マミチャジナイ、シロハラ
どちらも今週豊平区内の別の公園での観察情報がありましたが、どちらも旭山ではこの秋はまだ確かな観察情報はありません。
来ていてもおかしくないのですが、注意して見てみます。
【2021年10月26日 追加情報】
来園者の方より、2021年10月3日に園内でマミチャジナイを確認したとの情報をいただきましたので、追加情報として上げさせていただきます、ありがとうございます。
ヒヨドリ
昨日10羽前後の群れで飛ぶ姿が何度も見られましたが、移動の途中か、集まってきたものかもしれません。
◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週もほぼ毎日森の家の周りで観察されています。
今日は10時50分頃、森の家西の沢に10羽前後の群れで現れ、15分ほどかけて森の家を通って北西に抜けてゆきました。
カラ類混群に少数入っていることもありますが、その場合は他のカラ類の声が聞こえたら要注意です。
また、ときどき森の家前南側やミュンヘンの森につながる低木に来ることがあり、その場合は下の写真のように近くで撮れる機会に恵まれることもあります(ノートリミングです)。
今月前半のシマエナガの動きを(すべてではないですが)マップにまとめて掲示板に貼り出しています、ご参考までに。
◎夏の鳥情報
キビタキ
前回の記事から2週間が経ち、その間園内での観察情報はなかったので、来週以降はここでは取り上げません(また来年)。
コサメビタキ
キビタキ同様ですので、来週以降はここでは取り上げません(また来年)。
クロツグミ
旭山では閉園中の10月10日前後から見られなくなっていますが、市内別の公園で数日内の観察情報があり、まだ見られる可能性もあります。
アカハラ
クロツグミ同様です。
トラツグミ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
イカル
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、秋にほとんど見られない年はかなり珍しいです(どうしたのでしょうか?)。
ホオジロ
10月17日に園内で観察されましたが(閉園中でしたが)、それ以降の観察情報はありません。
まだ見られるのか、もういなくなったのか、もう少し様子を見ます。
アオジ
今日現在まだ園内で見られてましたが、1週間前より数は減っている感じがあり、そろそろ南に渡っていなくなる頃です。
ウグイス
まだ「ヂッ ヂッ」の鳴きながら笹の中を移動していますが、こちらもそろそろ見られなくなる頃です。
写真は昨日森の家の裏で撮影したものです。
ヤブサメ
園内ではもう2週間観察されていませんが、市内別の場所の公園で数日内の観察情報があり、まだ見られるかもしれません。
メジロ
10月19日火曜日には園内でも見られていましたが、それ以降は観察情報がありません。
そろそろ南に渡っていなくなる頃ですが、まだもう少し様子を見ます。
キセキレイ
先週から旭山では見られなくなりましたが、そろそろ南に渡っていなくなる頃、もう1週間様子を見ます。
モズ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、ここ数年は立冬以降の観察情報があるため、この先も情報は継続してゆきます。
キジバト
先週は(閉鎖中でしたが)園内で見られていましたが、今週に入って見られなくなっています。
南に渡っていなくなる頃ですが、もう少し様子を見ます。。
◎冬の鳥情報(記載されていない種については観察情報があり次第順次載せていきます)
キクイタダキ
昨日もミュンヘンの森に現れたほか、学びの森の近くでも見られ、観察頻度が上がって来ています。
今の時期は広葉樹にも寄って採餌していることがあり、「チーツツツー」というか細い声が聞こえたら広葉樹も探してみるといいかもしれません。
シメ
今週もまだ情報はありません。
シメがこれだけ遅いことは今までほとんどなかったのですが、今年はどうしたのでしょうか?
カケス
今年はやはりときどき園内で観察される程度で、昨年のようにずっと居ついてはいません。
この先どうなるか要注目です。
キバシリ
園内西側エリアでときどき見られ、昨日は森の家の裏に来ていました。
◎留鳥その他情報
クマゲラ
本日午前9時頃、森の家裏手を2羽のクマゲラが北に向かって飛ぶ姿が見られましたが、このところ園内ではあまり見られておらず、出るとすれば登山道入口付近です。
例年通りであれば、季節が進めば見られるようになるものと思われます。
オオアカゲラ
主に雌の個体が見られています。
写真は今朝森の家の裏で撮影した雌の個体です。
アカゲラ
森の家の周りでよく見られています。
今朝は上のオオアカゲラ雌を撮影した時、すぐ近くの木にアカゲラ雌の個体がいました。
コゲラ
園内でよく見られ、「ギーィキッキッキッ」という声を聞くことも多いです。
写真のようにときおり間近で見られることもあります。
ヤマゲラ
本日午後3時過ぎ、西側閉鎖エリア内から「ピョッピョッピョッ」という声が聞こえてきましたが、そろそろ見られる機会が増えて来ると思われます。
フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。
オオタカ
園内でときおり観察されており、森の家の上空に来ることもあります。
数日前には藻岩山麓道旭ヶ丘公園上空を飛んでいました。
ハイタカ
今週は園内での観察情報がありました。
ノスリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
トビ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ハヤブサ
今週も観察情報はありませんでした。
ゴジュウカラ
森の家の周りによく来ています。
シジュウカラ
観察機会は多いです。
ハシブトガラ
園内でよく見られています。
ヤマガラ
イチイの木の実を食べに来ていますが、今は噴水広場下のトイレの横にあるイチイによく来ており、待っていると撮影できます。
閉鎖前は第1駐車場入口のイチイによく来ていましたが、そこは実がだいぶなくなり、頻繁には来なくなっています。
ヒガラ
森の家の周りと噴水広場周辺の針葉樹で見られています。
カワラヒワ
まだ園内でときどき観察されています。
カワラヒワは過去に何度か越冬した年がありましたが、基本的に旭山では冬には見られなくなります。
今年はどうでしょうか。
ハクセキレイ
噴水広場周辺でときどき見られています。
スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られますが、それ以外の場所ではめったに見ることはありません。
ハシボソガラス
数羽が開放エリアで見られています。
ハシブトガラス
園内で多く見られています。
◎旭山野鳥観察会について
コロナ感染症対策及び熊出没による閉園のために中断しておりました旭山野鳥観察会ですが、来月11月13日(土曜日)から再開する予定です。
詳細は追ってホームページなどでご案内いたします。
ただし、状況が変わった場合は中止となる可能性もあります。
旭山野鳥観察会は、毎月第2土曜日とその15日後の日曜日の月2回開催する予定です。
◎本日の旭山記念公園紅葉三景
第1駐車場入り口付近(この時は大雨)
エゾヤマザクラとシラカンバ
ナナカマドの紅葉
【2021年10月23日 追加】
本日15時半過ぎ、虹が出ました。
二重の虹でした。
次回は2021年は11月5日もしくは6日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。