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旭山記念公園野鳥情報2021年9月5日(日曜日)

旭山記念公園野鳥情報、2021(令和3)年9月5日 日曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

ほぼ2か月ぶりの野鳥情報記事です。
旭山記念公園は、2021年7月9日にヒグマが出没して閉鎖となり、7月22日に一度閉鎖解除となりましたが、7月24日に再びヒグマが現れ、閉鎖となりました。
8月14日からは展望台と噴水広場周辺のみ、9月3日からはさらに藻岩山登山道と森の家周辺が部分開放されています。
この野鳥情報も閉鎖とともに休止していましたが、今週から復活し、部分開放エリアと藻岩山登山道で見られる野鳥の話題を上げてゆきます。

 

 

◎今週のトピックス
オオアカゲラ
6月から8月前半にかけての間はほとんど見られませんでしたが、8月中旬頃から見られる頻度が多くなってきています。
写真は今朝森の家の周りで撮影した雌の個体で、この後閉鎖エリアに飛んで逃げて追えなくなりましたが、9月3日には森の家西の沢に現れるなど、現在の旭山で出会うことが期待できる野鳥のひとつです。

オオアカゲラ雌2021年9月5日

 

センダイムシクイ
毎年8月下旬に南に渡って見られなくなる鳥で、今年も8月23日が園内で最後に確認された日でしたが、9月3日、1羽だけカラ類混群に紛れているのが観察されました。
まだ残っていた個体か、より北から渡りの途中かは分からないですが、この先まだ見られることがあるかもしれません。

 

 

ヒタキ類
サメビタキ、エゾビタキ、ムギマキのヒタキ類3種、今年の秋はまだ確かな観察情報はありません。
昨年は9月下旬に3種とも見られましたが、今年はどうでしょうか(開放エリアで見られるといいのですが)。

 

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
昨年は7月下旬から9月下旬までの間ほぼまったく園内では観察されなかったシマエナガですが、今年は閉鎖期間中にも何度か観察されたり、9月3日朝8時頃には森の家の裏に数羽の群れが来たりと、昨年のようにほぼまったく見られないということはありませんでした。
写真はその9月3日に撮影したもので、群れは北西に移動して閉鎖エリアに入り追えなくなりました。
10月下旬になると見られる頻度が高くなることが予想されますが、今年はそれまでの期間でも昨年よりは出会う機会が多いかもしれません。

シマエナガ2021年9月5日

 

 

 

 

◎夏の鳥情報
オオルリ
閉鎖期間中に園内で翼がきれいに青い幼鳥が観察されていましたが、ここ数日は観察情報はありません。
旭山では例年9月中旬まで見られることがありますが、今年はどうでしょうか。

 

キビタキ
森の家と西の沢にかかる木の橋の間辺りで比較的観察情報が多く、今日もこれまで少なくとも2回その辺りに雄の個体が来ていました。
キビタキは例年10月上旬まで見られています。

 

コサメビタキ
閉鎖期間中に幼鳥が見られており、今でもまだいますが、現在の一部開放エリアで見られることは少ないのが残念です。

 

コルリ
7月2日の情報ではまだ見られていると書きましたが、7月下旬からは声も聞かなくなり、もういなくなったものと思われます。
今後観察情報がない場合、来週からここでは取り上げません(また来年)。

 

クロツグミ
まだ園内にいるものと思われますが、よく見られる場所がつり橋周辺と遊具広場の森辺りと閉鎖エリア内であり、今はなかなか出会えないのが残念です。

 

アカハラ
園内での確かな観察情報はありませんでしたが、例年南に渡る直前の9月から10月にかけての頃に見られるので、今後しばらく情報は継続してゆきます。

 

トラツグミ
園内での確かな観察情報はありませんでしたが、こちらも秋に見られることがあるので、今後しばらく情報は継続してゆきます。

 

イカル
秋に鳴きながら飛ぶ姿がよく見られる時期があり、今年はまだですが、観察されれば情報を上げます。

 

ホオジロ
展望台からテラス状階段の辺りそして閉鎖エリアないですが開放エリアから見える学びの森の辺りでときどき見られています。

 

アオジ
「チッ チッ」と鳴きながら笹薮から低く出て飛ぶ姿が見られており、幼鳥の観察情報もありました。

 

ウグイス
8月上旬まで囀りが聞かれていましたが、今はときどき「ヂッ ヂッ」という地鳴きが聞かれ姿も見られます。
ウグイスは例年10月になると地鳴きを聞いて姿が見られる機会が増えますが、今年はどうでしょうか。

 

ヤブサメ
昨日、森の家裏のカラマツ林から地鳴き声が聞こえてきましたが、登山道は歩けるようになったのでこの先観察機会はあると思われます。
ヤブサメは例年9月下旬に南に渡っていなくなりますが、今年はどうでしょうか。

 

メジロ
囀りはあまり聞かれていませんが、数羽の群れが園内でよく観察されており、森の家の周りにも来ています。

 

キセキレイ
閉鎖期間中、それまではほとんど見ることがなかった西側エリアで幼鳥が頻繁に観察されており、今朝も第2駐車場から藻岩山登山道入口付近にかけての辺りから鳴き声が聞こえてきましたが、キセキレイは例年秋になるとこのような動きを見せ、観察機会が多くなります。

 

モズ
7月中旬から園内では観察されておらず、秋の「モズの高鳴き」もまだ聞かれていませんが、ここ数年の動きを見るとこの先また現れる可能性は低からずあります。

 

アオバト
8月14日の部分開放後一週間ほどの間は噴水広場付近によく来ていましたが、ここ数日は確かな観察情報はありません。
アオバトは旭山では例年9月下旬に見られなくなります。

 

キジバト
観察機会は比較的多く、「デデーホーホー」という声もまだ聞くことがあります。

 

ヤマシギ
7月上旬の夜にディスプレイフライトをしていましたが、7月中旬以降は確かな観察情報はありません。
今後観察情報がない場合、来週からここでは取り上げません(また来年)。

 

ツツドリ
数日前に幼鳥の観察情報がありましたが、ツツドリは例年9月上旬にひょっこりと見られることがよくあり、今年ももう少しの間見られるかもしれません。

 

チゴハヤブサ
7月以降園内および近隣で何度か飛翔する姿が観察されていましたが、そろそろ見られなくなる頃です。

 

 

 

 

◎留鳥その他情報
クマゲラ
9月3日に森の家西の沢の倒木に雌の個体が採餌に来ていたほか、今朝、旭山都市環境林の藻岩山登山道登り口辺りのシラカンバ倒木に真新しい採餌痕(大量の木くず)があり、この辺りによく来ているようで、一部開放エリア内でも出会えることが期待できます。
写真は9月3日のものですが、この時は同じ倒木にオオアカゲラも来ていました。

クマゲラ雌2021年9月5日

 

アカゲラ
今朝も森の家の裏に来ており、一部開放エリア内だけでも観察することができる鳥です。

 

コゲラ
こちらもアカゲラ同様観察機会は少なくないです。

 

ヤマゲラ
今週は観察情報はありませんでした。

 

フクロウ
今週は声も姿も観察情報はありませんでした。

 

オオタカ
今週は観察情報はありませんでしたが、例年秋には見られる機会が多くなります。

 

ハイタカ
今週は観察情報はありませんでしたが、オオタカ同様例年秋に観察機会が増え、12月まで見られる機会は比較的多くなります。

 

ノスリ
時々上空を飛んでいる姿が見られます。

 

トビ
今年は週に数回園内上空に飛んで来ていて、昨年までよりも観察機会は多いです。
トビも例年秋には観察機会が増えます。

 

ハヤブサ
今週も観察情報はありませんでした。

 

カワラヒワ
「キリコロキリー」という声はよく聞かれ、観察機会は比較的多いです。

 

ゴジュウカラ
森の家の周りによく来ていて撮影もできます。
写真は今朝撮影したものです。

ゴジュウカラ2021年9月5日

 

 

シジュウカラ
幼鳥もだい胸の「黒いネクタイ」がのびて来ていて、そろそろ成鳥と区別ができなくなりそうです。

 

ハシブトガラ
森の家の周りでよく見られていますが、今の時期は草本の種子を食べることが多いです。

 

ヤマガラ
森の家の周りでよく見られていますが、こちらも幼鳥の橙色が濃くなってきています。

 

ヒガラ
森の家の周りにも来ますが噴水広場付近の針葉樹によく来ています。

 

ハクセキレイ
噴水広場周辺でときどき観察されています。

 

ヒヨドリ
園内で多く見られています。

 

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られますが、それ以外の場所ではめったに見ることはありません。

 

ハシボソガラス
数羽が開放エリアで見られています。

 

ハシブトガラス
園内に多いですが、閉鎖期間前よりは数が少なくなっています。
ただ、

 

 

 

次回は2021年は9月10日もしくは11日に上げる予定です。

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。