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旭山記念公園野鳥情報2021年5月21日(金曜日)

旭山記念公園野鳥情報、2021(令和3)年5月21日金曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

 

 

◎夏鳥渡来情報
アオバト
5月17日、アオバトを今年初めて園内で確認しました。
昨年より12日遅く、一昨年よりも9日遅いですが、それ以前のデータを見るとむしろその2年が早く、だいたい5月中旬に来ています。

 

ハリオアマツバメ
5月19日に旭山周辺を飛ぶ姿を見たとの情報がありました。
ハリオアマツバメは8月までの間に旭山でときどき見られますが、ジェット機のような飛翔音を間近で聞けるほど低く飛んでいることもあります。

 

 

※2021年これまでの旭山夏鳥渡来情報まとめ(カッコ内は昨年との比較)
キジバト 3月25日(3日早)
ベニマシコ 3月27日(14日早)
ホオジロ 3月29日(7日遅)
ヤマシギ 4月1日(3日遅)
モズ 4月1日(6日遅)
ルリビタキ 4月8日(9日早)
キセキレイ 4月12日(5日遅)
ウグイス 4月14日(7日遅)
メジロ 4月16日(5日早)
アオジ 4月17日(1日早)
ノビタキ 4月21日(-)
ビンズイ 4月21日(13日早)
クロツグミ 4月22日(1日早)
オオルリ 4月23日(5日早)
ヤブサメ 4月24日(2日早)
シロハラ 4月24日(1日早)※旅鳥
センダイムシクイ 4月26日(4日早)
コルリ 4月28日(3日早)
コマドリ 5月1日(3日遅)
ノゴマ 5月4日(1日遅)
ムギマキ 5月5日(-)※旅鳥
エゾムシクイ 5月5日(2日遅)
キビタキ 5月6日(2日遅)
マミチャジナイ 5月8日(9日遅)※旅鳥
コサメビタキ 5月8日(6日早)
ツツドリ 5月8日(2日早)
アオバト 5月17日(12日遅)
ハリオアマツバメ 5月19日(4日早)

 

夏鳥到来はいよいよオオムシクイを残すのみとなりました。
オオムシクイは例年通りであれば来週には来ていることが予想されます。
野鳥好きにとっては夏鳥が次々と来る最高の時期もそろそろ終わりです。

 

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
森の家周辺から藻岩山登山道入口にかけての辺りで今週も比較的多く見られました。
他、今の時期は園内で散見されていますが、同じ場所に長くとどまっていることはほぼなく、すぐに飛び去ります。

 

 

 

◎今週のトピックス
ムギマキ
5月16日日曜日には観察情報がありましたが、17日以降の観察情報がなく、どうやら移動していなくなったもようです。
今年は1週間以上滞在し長く見ることができました。
ムギマキは秋にも短期間散発的に見られますが、今年はどうなるでしょうか。

 

コルリ
森の家南側斜面でここ数日毎日囀りしている個体がいて、木の上で囀ることもあり、撮影にいい条件になることもあります。
森の家西側の沢でも囀りしていて、同時に2羽の囀りを聞くこともあります。
他、遊具広場、風の丘西の沢など、コルリに接する機会が今年は例年より多いように感じられます。
写真は今週園内で撮影した雄の個体です。

コルリ雄2021年5月21日

 

 

マミジロ
今週、園内での雌の個体の観察情報がありました。
マミジロは旭山では通過のみで例年1日しか見られません。

 

サメビタキ
今週、園内で観察情報がありました。
サメビタキも旭山では春は通過のみで例年1日しか見られませんが、秋に数日間滞在することがあります。

 

 

 

◎夏の鳥情報
オオルリ
この1週間はまだ見られる機会も比較的多かったですが、先週書いたようによく見られる日とそうではない日があり、そうではない日に当たるとまるでどこにいるか分からなくなります。
ただ、そんなときでも不意に現れることがあるので、粘り強く探して歩くことをおすすめします。
つり橋周辺と第2駐車場入口付近で囀りを聞くことが多いです。

 

キビタキ
昨日は藻岩山登山道入口下で頻出していたとの情報がありました。
他、森の家周りや巨木の谷、第1駐車場下など、園内数か所で鳴き声がよく聞かれる場所があり、待っていると近くに来ることもあります。
写真は今週撮影した雄の個体です。

キビタキ雄2021年5月21日

 

コサメビタキ
今週は巨木の谷周辺で比較的よく見られていましたが、ほとんど地鳴きをせず、色も地味なため気づかないことが多いかもしれません。

 

クロツグミ
全般的に囀りを聞く機会が少なくなってきていますが、クロツグミは例年この時期くらいからそうなります。
「キュロキュロ」という笹薮から聞こえてくる地鳴きはカラマツ林など園内で時折聞かれており、巨木の谷付近では見る機会も比較的多いです。

 

アカハラ
園内での観察情報が少なくなってきましたが、アカハラも毎年このような動きをしており、夏には時々遠くから囀りが聞こえて来てたまに園内で見かける程度になります。

 

トラツグミ
登山道に入って少し進んだ辺りでの目視による観察情報がありましたが、囀りもだいたいその辺りから聞こえてきています。

 

ホオジロ
展望台周辺での観察情報が多く、囀りも時々聞こえてきます。

 

アオジ
巨木の谷から森の家にかけての辺りで囀りが頻繁に聞かれており、他園内数か所でも囀りを聞くことがあります。
森の家の周りにいる警戒心が薄めの雄の個体はここ数日来ていません。

 

ウグイス
森の家の周りでは囀りも聞かれていますが、今週は笹薮の中で「ヂッ ヂッ」と地鳴きしながら動く姿を見る機会も多かったです。
噴水広場と遊具広場の間の道沿いでまだ囀りを聞く機会が多いです。

 

ヤブサメ
園内の笹薮がある場所で囀りや地鳴きを聞くことが多く、森の家の周りではいつも囀りしているような感じです。

 

センダイムシクイ
今の時期もっともよく声を聞く鳥ではありますが、木々の葉が伸びて来て、姿を見つけることはだんだん難しくなってきています。
それでも、声が聞こえた辺りを探すと見つけられることがあり、ときどき低い位置にも来ます。

 

イカル
囀りや地鳴きを聞く機会が多くなってきましたが、相変わらず低い位置での観察・撮影機会は少ないです。

 

メジロ
園内で声をよく聞き姿もよく見られていますが、巣材をくわえて運んでいる姿を見たという情報もありました。

 

キセキレイ
第2駐車場周辺で見られており、つり橋周辺や学びの森の水路付近でも観察されています。

 

モズ
ちびっこ広場周辺から道路沿い第2駐車場までの間でときどき見られ、「キチッ」という声が聞こえてきています。

 

キジバト
園内にいるとどこか少し遠めのところから声が聞こえて来ることがよくあり、ときどき飛ぶ姿も見られています。

 

ツツドリ
藻岩山から遠い鳴き声がよく聞こえて来ており、園内で低い位置での観察情報も増えてきました。
赤色型の観察情報は今年はまだ入っていません。

 

ヤマシギ
今週は観察情報はありませんでした。

 

 

 

◎旅鳥情報
ビンズイ(北海道では夏鳥、旭山で旅鳥)
5月18日にはまだ園内で観察されていましたが、それ以降は情報がなく、もう移動したかもしれません。

 

マミチャジナイ
昨日5月20日にまだ園内で見られていましたが、こちらもそろそろ移動していなくなる頃です。
ただ、今年は遅く来てそのまま滞在期間が後ろにずれており、例年より遅くまで見られています。

 

 

 

◎冬の鳥情報
マヒワ
昨日5月20日にはまだ50羽前後が観察されていましたが、そろそろ移動して見られなくなる頃です。

 

イスカ
この1週間は確かな観察情報はありませんでした。

 

ツグミ
今のところ5月15日が園内での最後の観察情報ですが、もう少し様子を見ます。

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
5月8日に園内での観察情報がありましたが、それ以降は確かな観察情報はありません。
もう少し様子を見ます。

 

 

 

◎留鳥その他情報
クマゲラ
この1週間も森の家周辺での観察情報がありました。

 

オオアカゲラ
先週土曜日5月15日の早朝野鳥観察会の際につり橋付近で雌の個体が観察されました、写真がそれです。
近くに営巣している可能性もありますが未確認のため、今後も見られるかどうかはなんとも言えません。
オオアカゲラは通常、6月から8月の間は旭山記念公園内ではほぼ見られなくなります。

オオアカゲラ2021年5月21日

 

アカゲラ
今週も森の家周辺などでよく見られていますが、雄同士のけんかはもう終わったようです。
写真は今週撮影した雌の個体です。

アカゲラ雌2021年5月21日

 

コゲラ
観察機会が少なくなってきました、例年5月下旬からひと月ほど観察機会が少なくなります。

 

ヤマゲラ
今週は一度あの大きな「ピョッピョッピョッ」という声を聞きましたが、観察情報はほとんどありませんでした。

 

フクロウ
今週は声も姿も観察情報はありませんでした。

 

オオタカ
今週も観察情報がありました。

 

ハイタカ
今週も観察情報がありました。

 

ノスリ
今週も観察情報がありました。

 

トビ
今週も観察情報がありましたが、トビは旭山では春と秋口以外はほとんど見られず、この先いつまで見られるか要注目です。

 

ハヤブサ
今週は観察情報はありませんでした。

 

シメ
5月19日に20羽程の群れが見られましたが、そろそろ見られなくなる頃で、要注目です。

 

カワラヒワ
展望台や学びの森周辺そして森の家周辺などで見たり声を聞いたりする機会が多いですが、囀りはさらに聞く機会が少なくなりました。

 

ゴジュウカラ
囀りをほとんど聞かなくなりましたが、ゴジュウカラもコゲラ同様例年5月後半からひと月ほど見られる機会が少なくなり、そろそろその時期です。

 

シジュウカラ
観察機会は多いです。
写真は雌の個体です。

シジュウカラ雌2021年5月21日

 

ハシブトガラ
園内でよく見られていますが、繁殖が本格化したからか、観察頻度は落ちてきました。

 

ヤマガラ
今週も森の家周辺やつり橋周辺などで観察機会が多いですが、こちらも囀りを聞く機会は少なくなってきました。

 

ヒガラ
観察機会は多いですが、ヒガラも囀りはあまり聞かれなくなってきています。

 

ハクセキレイ
噴水広場周辺でときどき観察されています。

 

ヒヨドリ
園内で多く見られています。

 

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られますが、それ以外の場所ではめったに見ることはありません。

 

ハシボソガラス
今週も数は少ないですが園内で見られており、巨木の谷には常に1羽か2羽います。
写真も巨木の谷で撮影したものです。

ハシボソガラス2021年5月21日

 

ハシブトガラス
園内で多く見られています。

 

 

 

 

 

次回は2021年は5月28日(金曜日)に上げる予定です。

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。