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旭山記念公園野鳥情報2021年2月6日(土曜日)

旭山記念公園野鳥情報、2021(令和3)年2月6日土曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
この1週間のうち3日、朝8時から11時の間に森の家周辺に出ていましたが、やはり今年は毎日出ているというわけではありません。
森の家裏のイタヤカエデにもまだ集まって来ていません。
今日は朝8時頃に森の家裏手辺りで数羽が見られ、スノーシュー自然観察会では遊具広場付近で2羽が見られましたが、つがいだけで見られたり、群れの中でもつがい単位で行動することが多くなってきています。
例年2月後半にはつがいでの行動が主になり群れではあまり見られなくなるか群れの規模が小さくなりますが、そろそろそんな時期になってきたようです。
シマエナガを撮るなら今月中がいいでしょう、そろそろハイシーズンは終わりに近づいています。

 

 

◎今週のトピックス
ウソ(亜種アカウソ)
昨日2月5日、園内で撮影したウソが胸から腹にかけてが茶色い亜種アカウソではないかとの情報があり、写真を見たところ確かに亜種アカウソでした。
ウソは10日ほど前から藻岩山ー旭山都市環境林沿いから声がよく聞こえて来るようになったと書きましたが、近くで撮影できたのはそれが初めてと思われ、そのうち1羽が亜種アカウソでした。
数日前には6羽で飛んでいましたが、それが亜種アカウソかどうかは遠くて確認できませんでした。
ウソは例年5月上旬まで旭山で見られ、亜種アカウソは毎年ではないけれど見られる年があり、この先もまだ見られる可能性があります。

 

ベニヒワ
ベニヒワは今日も40羽程の群れが園内で引き続き見られています。
下の写真、上は雄、下は雌、どちらも2月2日火曜日、森の家裏のカラマツの低い位置に来たところを撮影したものです。
ベニヒワはシラカンバの高い木で採餌することが多いですが、この時はカラマツの低い位置に来ていて、ときどきそういうことがあります。

ベニヒワ雄2021年2月6日

ベニヒワ雌2021年2月6日

 

ハギマシコ
本日、森の家の前のハリギリに9時台と11時台の2回、ハギマシコ数羽が来ました。
2回目の時には、20分以上に渡って採餌しときどき羽づくろいしていました。
先週、この先も見られる可能性はありそうですと書きましたが、旭山を含む広い一帯にとどまっている群れがいるようで、この先も見られる可能性があります。
写真は今日撮影した雄の個体です。

ハギマシコ2021年2月6日

 

アカゲラ
昨日、つり橋付近で5羽が同時に観察され(+そこにオオアカゲラ雌1羽もいた)、雄どうしの雌をめぐる争いがついに始まったようで、1羽の雄をめがけて別の雄が飛んで来て追い払ったり、「キャッキャッキャッ」という声を出し合ったりしています。
立春とともにアカゲラの春も始まったようですが、この「けんか」は3月いっぱいくらいまで見られ、その後つがいが確立され、繁殖行動に入っていきます。
写真は今週撮影した雄の個体ですが、果たしてこの雄は相手をうまく見つけられるでしょうか!?

アカゲラ雄2021年2月6日

 

シジュウカラ
2021年2月5日、今年初めて囀り=「初鳴き」していました。
他のカラ類が12月に囀りを始めるのに対し、シジュウカラだけ遅く、例年2月に入ってから「初鳴き」が聞かれます。
写真は今週撮影したものですが、これは巣材を集めているのではなく(まだ早い)、餌を探しているところです。

シジュウカラ2021年2月6日

 

 

 

◎冬の鳥情報
キレンジャク
昨日は20羽ほどの群れが飛んでいましたが、この先はまだ分かりません。

 

ヒレンジャク
2月2日には20羽前後で見られましたが、その後は観察情報はありません。
ほんとうにそろそろいなくなったのか、もう少し様子を見ます。

 

ツグミ
今週もいつもいるけど数羽、といったところで、残り少ないナナカマドの実を食べに低い木に来たり、地上に降りて餌を探したりもしています。
シメが食べた残りの地上に落ちたイタヤカエデの種子を食べている姿も観察されました。
ツグミは旭山ではこのまま数羽が越冬すると思われますが、街中でたくさん見たとの情報が今週もありました。

 

ハチジョウツグミ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
もう少し様子を見ます。

 

イスカ
今日1羽で飛んでいましたが、旭山でもときどき見られており、しかし低い位置にはめったに来ません。

 

マヒワ
一時は100羽前後いましたが、今では10羽いるかいないかくらいになっています。
ベニヒワの群れに混じっていることもあり、双眼鏡でよく観察するといることがあります。
写真がそれで、ベニヒワの中にマヒワが2羽います。

マヒワベニヒワ2021年2月6日

 

キクイタダキ
今週も風の丘下やつり橋左岸の松での観察情報が多く、いつもいるわけではないものの見られる機会は少なくはないです。

 

キバシリ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、例年であればまだ見られる時期です。囀りはまだ聞かれていません。

 

ミソサザイ
今日のスノーシュー観察会では遊具広場上の沢で1羽が見られました。
その辺りでは例年この時期に見られることが多いですが、園内他の場所でも見られたりたり見られなかったりです。

 

コガラ
今週はそれと思われる確かな観察情報はありませんでしたが、まだ見られる時期ではあります。

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
今週は森の家周辺での観察情報が多く、昨日、今日と7時台に森の家南側に2羽がいました。
写真は昨日撮影したもので、朝9時を過ぎると森の家の周りで見ることは減りますが、園内各所で見られます。

カケス2021年2月6日

 

 

 

◎留鳥その他情報
クマゲラ
この一週間もほぼ毎日園内での観察情報がありましたが、やはり出る場所はまちまちでした。
今日のスノーシュー観察会では遊具広場付近で観察することができました。
写真は森の家前に来た雌の個体です。
藻岩山からはドラミングもときどき聞こえてきます。

クマゲラ2021年2月6日

 

オオアカゲラ
今週もほぼ毎日見られています。
写真は今週撮影したものですが、やはりシラカンバに来てつついていました。

オオアカゲラ2021年2月6日

 

コゲラ
観察機会は多いです。
先週は頭に赤い羽がある雄の写真を上げましたが、今日の写真は赤い羽が見えません。
でも、見えないだけかもしれず、これで雌だと断定できないのがコゲラの難しいところです。

コゲラ2021年2月6日

 

ヤマゲラ
今朝も藻岩山登山道入口付近から鳴き声が聞こえてきて、そこからは毎日声が聞こえてきますが、近くで見られる機会が少ないです。
ヤマゲラはこの先見られる機会が多くなると思われます。

 

フクロウ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

オオタカ
今朝8時過ぎにカラマツ林上空を1羽飛んでいましたが、今週も観察情報がありました。
また昨日はカラマツ林下にヒヨドリの羽(ほとんどフェザー)が散乱しており、どうやらそこでヒヨドリがオオタカかハイタカに捕まったようです。

 

ハイタカ
今週も観察情報がありました。

 

ノスリ
今週は観察情報がありましたが、冬の間もときどき出ています。

 

トビ
今週は観察情報はありませんでした。

 

オジロワシ、オオワシ
今週は観察情報はありませんでした。

 

イカル
昨日、森の家上空を南から北に「キッ」と鳴きながら高く飛んで行く姿が見られ、越冬しているようです。

 

シメ
森の家の周りで1羽から数羽がよく来ており、シメにしては近く(といって15mくらい)に寄って観察できる個体もいます。
ときどき10羽以上の群れでも見られますが、群れはカラマツ林より西側で見られることが多いです。

 

カワラヒワ
今週も昨日園内で声が聞かれましたが、近くで見る機会はほとんどないです。

 

ゴジュウカラ
「フィーフィー」という囀りが本格化してきました。
森の家周辺でもごく近くで見られる機会も増えて来ており、写真撮影にはいい状況です。

 

ハシブトガラ
園内でよく見られ、「ピィピィピィ」という囀りも多く聞かれています。

 

ヤマガラ
「チーリーツー」という三拍子の囀りを聞く機会がさらに増えてきました。

 

ヒガラ
園内でよく見られており、囀りも聞く機会が多いです。

 

ハクセキレイ
今週も確かな観察情報はありませんでした。

 

ヒヨドリ
園内でよく見られています。
写真は、ヒメリンゴの実を食べに来たところ人が近すぎてどうしようか迷っている様子のヒヨドリです。

ヒヨドリ2021年2月6日

 

ハシブトガラス、ハシボソガラス
園内でよく見られています。

 

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られますが、それ以外の場所ではめったに見ることはありません。

 

 

 

次回は2021年は2月13日(土曜日)に上げる予定です。

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。