旭山記念公園では、豊かな自然環境を生かした様々な生きもの観察を行ない、子ども達の好奇心や探求心を引き出す自然調査プログラム「森のたんけん隊」を月一回のペースで開催しています。【主催:旭山自然調査隊、共催:(公財)札幌市公園緑化協会、旭山公園キッズ】
10月18日に開催した「森のたんけん隊」では、巨木の谷(森の散策路の開けた場所)で里山作りのための樹木調査を行いました。

「森のたんけん隊」では、巨木の谷で、他の樹木の成長を阻害するニセアカシアなどを取り除き、
もともと自生する樹木を育て、ゆくゆくは様々な蝶が舞う場所となることを目指して「里山作り」を行っています。
7月の活動で樹名板(木の名前を書いた木の板)を設置し、
8月の活動ではライトトラップを仕掛けて、
様々な昆虫の観察を行ないました。
今回の活動では今後の里山作りをしっかりと行っていくために、
巨木の谷にある木の高さ、幹の太さ(幹回りと直径)を図り、記録しました。

背が低い幼木は巻尺で測りましたが、
背の高い木は二等辺三角形の定規を使って測る方法を学びました。

幹の太さは巻尺で測る方法のほか、
木に抱きついて測る方法も教えてもらいました。
(腕を広げたときの長さが身長と同じくらいになることを基準にした測り方)

最後はまた発生してきたニセアカシアの幼木の抜取りを行いました。
か細い幼木でも掘っていくと、とても太い根に行きついて驚かされました。
近くにあるニセアカシアの大木の根か、
過去に伐採して残った根なのか、
生命力の強さを感じました。
北海道らしい自然林にしていくためには、
こうした地道な作業を継続していくことが必要なのですね。
次回の森のたんけん隊は11月7日(土曜日)9時30分から開催いたします。
※11月3日をもちまして定員に達したため募集を締め切りました。ご了承ください。