旭山記念公園野鳥情報、2020(令和2)年10月24日土曜日
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◎今週のトピックス
イスカ
一昨日10月22日と今朝、イスカが旭山上空を飛んでいました。
イスカは移動の時期で、旭山でも低い位置に降りてくることがありますが、今年はまだ低い位置では確認していません。
メジロ
そろそろ南に渡っていなくなる頃ですが、昨日はまだいました。
ただ、来週はもういなくなっているかもしれません。
写真は数日前に撮影したもので、イチイ(オンコ)の実を食べに来たところです。
ノスリ
今週も何度か跳ぶ姿が観察され、2羽で飛んでいる日もありました。
写真は森の家の真上に飛んで来たもので、ときどき近くで見られることもあります。
ムギマキ
今週も園内での観察情報がありました。
マミチャジナイ
今週も園内での観察情報がありました。
シロハラは確かな観察情報はありませんでした。
クロツグミ
今週も園内での観察情報がありました。
もうそろそろ南に渡っていなくなる頃ですが、今年は例年より遅くまで見られています。
アカハラの確かな観察情報はありませんでした。
ベニマシコ
今週も園内での観察情報がありました。
◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今日は7時過ぎに栗の木デッキ付近、8時半頃につり橋付近で観察され、その前に旭山都市環境林でも見られたとの情報がありました。
さすがに雨と風が強かった昨日は観察されませんでしたが、この1週間もほぼ毎日、7時から10時の間に1度か2度は森の家からつり橋にかけての西側エリアに出てきています。
そろそろ木々の葉が落ちて見つけやすく撮影もしやすくなってきますが、今の時期は色づいた木々の葉と撮れることもあります。
◎夏鳥情報
ウグイス
今週も森の家の裏などで「ヂッ ヂッ」という地鳴きを聞く機会が多くあり、今朝もいました。
ウグイスはその「ヂッ ヂッ」という声が聞こえたらその動きを追っていくと姿を見ることができますが、写真はそのように観察していて木の枝にとまったときのものです。
ウグイスもそろそろ南に渡っていなくなる頃ですが、昨年は11月に入っても観察されていたので、まだもう少し見られると思われます。
アオジ
今週は10月21日水曜日には園内で観察されましたが、木曜以降今日までは確かな観察情報はありませんでした。
もう南に渡っていなくなった可能性もありますが、アオジは10月いっぱい見られる年が多いため、もう少し様子をみます。
ホオジロ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
イカル
今週も園内で数羽で飛ぶ姿がしばしば観察され、今朝も森の家の真上で「ホヒリホヒー」と囀りと「キョッキョッ」という地鳴きを交えながら飛んでいました。
イカルは見られなくなる時期が年により大きく違うため、いつまで見られるかは分かりません。^
カワラヒワ
今朝も20羽前後の群れが園内で観察され、今朝も3羽で飛んでいましたが、長く滞在しているようです。
カワラヒワも年により見られなくなる時期が違うため、いつまで見られるかは分かりません。
キセキレイ
今週は観察情報はなく、南に渡っていなくなった可能性が高そうですが、今後観察されなければ来週からここでは取り上げないことにします(また来年)。
モズ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ただ、モズも年により12月まで見られたり早々といなくなったりするので、今後見られるかどうかは分かりません。
アオバト
今週は確かな観察情報はありませんでした。
キジバト
今週も園内で飛ぶ姿が観察されています。
チゴハヤブサ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
こちらも今後1週間で観察情報がなければここで取り上げないことにします(また来年)。
◎留鳥・冬の鳥情報
クマゲラ
今週も園内でも観察されおり、藻岩山や旭山都市環境林から声が聞こえてくることがよくあります。
ただし、声を出さないで餌をとっていることが多く、近くにいてもなかなか探せないことがあります。
オオアカゲラ
今週も園内での観察情報がありましたが、雄も見られた(撮影できた)という情報も複数ありました。
旭山では雌は冬の間は頻繁に見られますが、雄はなぜか少ないです。
アカゲラ
今週もよく見られていますが、2羽でけんかしていたとか、3羽で集まっていたとの情報もありました。
写真は今週撮影した雌の個体です。
コゲラ
見られる機会は多いです。
ヤマゲラ
今週も園内での観察情報があり、今朝も「ピョッピョッピョッ」という声も聞こえ、その声はほぼ毎日聞かれています。
近くで見られたとの情報もありましたが、ヤマゲラの声は遠くでも聞こえ、声が聞こえたところで近くに行っても探せないことがあります。
キクイタダキ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
カケス(亜種ミヤマカケス)
相変わらず観察機会は多く、今朝はつり橋付近に2羽がきて大声で鳴き合っていました。
写真はその時の1羽で、羽づくろいをしていました。
ツグミ
今週も何度か観察されていますが、上空を飛ぶ姿ばかりでまだ園内の低い位置で見たという情報は少ないです。
例年であればそろそろ近くで観察できるようになってきます。
シメ
園内で観察されており、数羽で飛ぶ姿も見られましたが、噴水広場から展望台にかけての辺りで見られることが多いです。
マヒワ
今朝も森の家の近くを1羽で飛ぶ姿が見られましたが、1羽だけの時と数羽の群れの時があります。
ただ、いずれにせよまだ数が多くはないです。
オオタカ
今週も観察情報がありました。
ハイタカ
今週も観察情報がありました。
トビ
今週は観察情報はありませんでした。
ゴジュウカラ
園内でよく見られており、今週も近くで撮影できました。
シジュウカラ
観察機会は多いです。
もう今年生まれの幼鳥(若鳥)と成鳥との区別は難しくなってきました。
ハシブトガラ
園内でよく見られています。
ヤマガラ
園内でよく見られています。
ヒガラ
園内でよく見られており、今週もまだ囀りを聞くことがありました。
ハクセキレイ
噴水広場付近で時々見られますが、頻度が低くなってきました。
ハシブトガラス
今年は10羽から20羽で飛ぶ姿がよく見られています。
ハシボソガラス
園内でよく見られており、森の家の前にもよく飛んで来ています。
◎この先見られそうな鳥
ヒレンジャク、キレンジャク
早い年であれば10月中旬に見られるようになりますが、今年はまだ見られていません。
今日から寒くなるので、寒波にのってそろそろやって来るのではないかと思われます。
ルリビタキ
旭山では秋は年により見られたり見られなかったりですが、今年は今のところまだ見られておらず、この先も分かりません。
ベニヒワ
ベニヒワは10月から12月の間に一度は見られますが、その先越冬して冬の間ずっと見られるかどうかは年によります。
今年はまだ見られていません。
ウソ
ウソも冬の間見られますが、今年はまだ観察情報がありません。
ミソサザイ
ミソサザイもウソ同様ですが、いつ頃から見られるようになるでしょうか。
ミヤマホオジロ
ミヤマホオジロも秋と春に毎年必ず1度は観察されていますが、今年の秋はまだ観察情報がありません。
旭山で秋に現れるのは11月下旬までで、むしろこれから見られる可能性が高くなります。
オジロワシ、オオワシ
オジロワシは毎年数回、オオワシは年により、冬の間見られます。
◎2020年10月25日旭山野鳥観察会
明日、観察会を行いますが、募集定員に達しましたため、申し訳ないですが新規の受け付けはできません、あしからずご了承ください。
明日の観察会で出た鳥のリストは、明日の午後にここに追加補足というかたちで書きます。
【2020年10月25日 追加補足】
10月25日に行われた「旭山野鳥観察会」の間に確認できた野鳥は以下の17種でした。(五十音順)
アカゲラ、ウグイス、カケス(亜種ミヤマカケス)、カワラヒワ、クマゲラ、
コガラ?、コゲラ、ゴジュウカラ、シジュウカラ、ハシブトガラ、
ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、メジロ、
ヤマガラ、ヤマゲラ
今日は残念ながら観察会の間にシマエナガは確認できませんでしたが、終わった直後に栗の木デッキ付近に群れが来たとの情報がありました。
コガラ? は、コガラの可能性があるが断定できなかったもので、一応リストに入れました。
ウグイスは笹薮の中の「ヂッ ヂッ」という声を追ってゆくと笹が切れたところに出て来て姿を見ることができました。
クマゲラはおそらく旭山都市環境林から声が聞こえただけで姿は見られませんでした。
観察会の前後に園内で観察された野鳥は以下の6種です。
キクイタダキ、キジバト、シマエナガ、シメ、ツグミ、マヒワ
ツグミは観察会の開始前に20羽以上が上空を飛んでおり、寒波にのって北から到着したばかりだった可能性があります。
この先園内でも観察する機会が多くなることが予想されます。
次回は10月31日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。