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旭山記念公園野鳥情報2020年8月15日(土曜日)

旭山記念公園野鳥情報、2020(令和2)年8月15日土曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

 

◎今週のトピックス
キセキレイ
先週くらいからキセキレイが園内西側エリアで見られるようになってきました。
キセキレイは4月に渡って来たあとは第2駐車場から川沿い=道路沿いでよく見られ、一方森の家近くの園内西側ではあまり見られません。
ところが、8月から9月の間だけ、西側エリアでも比較的よく見られるようになります。
この先しばしば、森の中でキセキレイを見ることがあるかもしれません。

 

アオジ
こちらも先週から森の家から栗の木デッキにかけての辺りで声をよく聞くようになりましたが、本日、風の丘近くの松に幼鳥がいました。
下写真2枚がそれですが、2枚目、それまで雨が降っていたのが日が差してきたので、翼と尾羽を広げて陽を浴びているように見えました。
今年も幼鳥を確認できてよかったです。

アオジ幼鳥2020年8月15日1

アオジ幼鳥2020年8月15日2

 

ヒガラ
本日、アオジと同じ時間同じ場所で、ヒガラの親子も見られました。
下写真上の幼鳥がじっと待っている間、成鳥が松の木を巡って餌を探し、餌が見つかると幼鳥に与えていました。
幼鳥は待っているあいだ「チーチチー」といった声を出して餌をねだっていました。
その声は今の時期針葉樹からよく聞こえてきますが、じっと見ていると姿も見られることがあります。
下写真2枚目は、向かって左側の親が子に餌を与えたところです。

ヒガラ2020年8月15日1

ヒガラ2020年8月15日2

 

ヤマゲラ
昨日8月14日金曜日、栗の木デッキから巨木の谷の辺りで幼鳥の観察情報がありました。
確かな幼鳥観察情報は今年初めてですが、今年もどこかで無事巣立ったようです。
今後も、幼鳥も成鳥も見られる機会はあると思われます。

 

 

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週は、藻岩山登山道の急な坂を上り切った辺りの谷で数羽を確認しました。
厳密にいえば旭山記念公園内ではありませんが、実に久しぶりに確認できました。
ただ、観察情報はそれひとつだけでした。

 

 

 

◎夏鳥情報
キビタキ
もう囀りは聞かれなくなり、地鳴きもあまりしなくなって、以前のように頻繁に姿を見ることはなくなりました。
幼鳥の観察情報はありました。

 

コサメビタキ
森の家周辺で見られることが多いです。
「ズイーッ」と伸ばす地鳴きがコサメビタキの声で、他園内の森でも比較的よく聞かれています。

 

オオルリ
引き続き幼鳥の観察情報がありましたが、キビタキともども、つり橋から風の丘にかけての辺りで見たとの情報でした。

 

コルリ
今週も確かな観察情報はありませんでした。

 

クロツグミ
園内で幼鳥がしばしば観察されていますが、成鳥の囀りはもう聞かれなくなりました。
「キュロキュロ」という地鳴きを聞くことはあります。

 

アカハラ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

トラツグミ
今週は鳴き声を含め観察情報はありませんでした。

 

ウグイス
8月10日に一度だけ遊具広場付近で囀りを聞きましたが、それ以降は聞いていません。
幼鳥の観察情報はまだありません。

 

ヤブサメ
「チュッ」とも「ジュッ」ともとれない地鳴きが笹薮からときどき聞こえ、声を追うと姿が見られることがあります。
今の時期、地鳴きを聞く機会はウグイスより多いです。

 

センダイムシクイ
今日も囀りが聞かれ、カラ類混群に入って行動していました。
来週はもういなくなっている可能性があります。

 

ホオジロ
噴水広場周辺、学びの森から展望台にかけての辺りで時々見られますが頻度ががくっと落ちました。

 

メジロ
今週も出会う機会がいちばん多かったのはメジロでしょう。
「キューイ」「チーチチー」といった声がよく聞かれ、数羽で行動しています。
探せば姿も見られますが、木々の葉の陰だったり高い位置だったりで、見られても一瞬ということが多いです。

 

カワラヒワ
「キリコロキリ」と鳴きながら飛んでいますが、先週よりは鳴き声を聞く機会が少なくなっています。

 

イカル
今週も園内から藻岩山方向に飛んで行く姿が見られました。
イカルはまだときどき囀りしています。

 

モズ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

アオバト
今週も朝7時半から8時くらいの間に森の家の周りでほぼ毎日こえを聞きましたが、飛んで行く姿を観察できたときはすべて、藻岩山方向に飛んで行きました。
先週の北海道新聞夕刊に、釧路地方でアオバトの巣を撮影した人の話とその写真が紹介されていましたが、アオバトは森の奥の方に巣を作るため、巣はなかなか見られないとのことです。
藻岩山の飛んで行く方に巣があるのでしょうか(藻岩山の場合は入ってはいけない場所の可能性が高そうですが)。

 

キジバト
鳴き声がよく聞かれ、飛ぶ姿も見られています。

 

ツツドリ
今週も声を聞くことはありませんでした。
8月後半、そろそろ林内で不意に出会うことが多くなる時期です。
赤色型の確かな観察情報はこの1週間もありませんでした。

 

ヤマシギ
今週は観察情報はありませんでした。

 

ハリオアマツバメ
今週は観察情報はありませんでした。

 

チゴハヤブサ
今週は観察情報はありませんでした。

 

 

 

◎留鳥情報
クマゲラ
今週は8月9日日曜日に栗の木デッキからつり橋の辺りで同じ個体が少しずつ移動しているのを観察できたとの情報がありました。
また昨日8月14日は、朝につり橋周辺で、午後に森の家周辺で鳴き声が聞かれましたが、どちらも道から見えるところにはいなかったらしく、姿は見られませんでした。
クマゲラはしばしば旭山にも来ているようです。

 

オオアカゲラ
今週も園内で雌の観察情報がありました。

 

アカゲラ
今週もよく見られていますが、いつもいいますが、この時期のアカゲラはあまり鳴き声を出さないようで、不意に出会うか、木をつつく小さな音を頼りに姿を探すと見られることがあります。

 

コゲラ
見られたり声が聞かれたりする機会が増えてきていますが、まだ冬のようにいつでもどこでも声がというほどではありません。

 

オオタカ、ハイタカ
どちらも今週は確かな観察情報はありませんでしたが、旭山で野鳥観察を続けている方は異口同音に、今年は旭山で猛禽を見る機会が少ない、と言っておられます。
昨年はオオタカが春先に園内に居ついていたこともありますが、それを差し引いても、確かに今年は少ないようには感じられます。

 

ノスリ
今週は観察情報はありませんでした。

 

トビ
今週は観察情報はありませんでした。

 

ゴジュウカラ
カラ類混群で見る機会が増えてきています。

 

シジュウカラ
幼鳥はだいぶ大きくなり、胸のネクタイも伸びてきましたが、まだ成鳥とははっきり違って見えます。
シジュウカラも出会うことが多いです。

 

ヤマガラ
森の家周辺とつり橋周辺そして第2駐車場入口付近のヘアピンカーブから第1駐車場入口にかけての辺りで見る機会が多いです。

 

ハシブトガラ
やはりまだ冬並みとまではいかないですが、観察機会は多くなってきています。
写真は今週撮影した幼鳥です。

ハシブトガラ幼鳥2020年8月15日

 

 

ハクセキレイ
噴水広場付近で時々見られます。

 

ヒヨドリ
観察機会は多いですが、そろそろ幼鳥と成鳥の区別がつかなくなる頃です。

 

ハシブトガラス、ハシボソガラス
園内でよく見られています。
ハシボソガラス4羽の家族はまだ一緒にいるところが観察されています。
ハシブトガラスの幼鳥はまだ親から餌をもらっているようです。

 

 

【9月の野鳥観察会のご案内】
9月8日(土曜日)8時から行う野鳥観察会につきまして、今度の金曜日8月21日午前10時より参加お申し込みの受け付けを開始します。
参加ご希望の方は、電話または直接お越しの上お申し込みください。
メールやFAXでも受付しておりますが、8月21日午前10時を過ぎた時点で先着順に受け付けというかたちにさせていただきます、予めご了承ください。
よろしくお願いします。

 

 

 

旭山野鳥観察会の記録
昨日もお知らせしましたが、旭山野鳥観察会の記録を年度ごとにページにまとめました。
トップ画面の「自然情報」から「旭山野鳥観察会の記録」をクリックしていただくとページが進み、さらにご覧になりたい年度をクリックするとページが開きます。
野鳥観察のご参考にもご活用ください。

 

 

 

最後に余談。
8月12日22時過ぎから0時前までペルセウス座流星群を見ていましたが、その間に3回、飛ぶ鳥の鳴き声が聞こえました。
一度はかすかに目視できてハトくらいの大きさの鳥でしたが、種同定には至りませんでした。
夜でも結構鳥は飛んでいるようですが、何の鳥かが気になります。
なお、流星はその間に大きいのが10個見られましたが、詳しい方にお話を聞くと、今年は流星が多かったそうです。

 

 

 

次回は8月22日に上げる予定です。

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。