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旭山記念公園野鳥情報2020年8月8日(土曜日)

旭山記念公園野鳥情報、2020(令和2)年8月8日土曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

◎本日の野鳥観察会
本日8時より野鳥観察会を行いました。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございます。

観察会の間に確認された野鳥は以下の16種です(順不同)
ハシブトガラス、ハシボソガラス、カワラヒワ、アオジ、メジロ
ゴジュウカラ、シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラ、
センダイムシクイ、ヤブサメ、ヒヨドリ、アカゲラ、キジバト、
アオバト

今日は開始から1時間ほどの間はメジロやシジュウカラがぽつぽつ出るだけでした。
つり橋周辺ではヤブサメが「ジュッ」と鳴きながら笹の中を動いていたのが見えました。
9時を過ぎて栗の木デッキ付近にカラ類混群が来て最後まで観察できました。
メジロはその場に10羽近くがいましたが、他のカラ類も含めて、その辺りでぐるぐる回りながら餌をとっているように見えました。
センダイムシクイも混群に入っていました。
アカゲラとアオジも近くにいました。
アオバトは途中で一度声が聞こえてきました。
ハシボソガラス親子4羽がいました。
クマゲラは開始直前に旭山都市環境林から声が聞こえてきましたが、観察会の間には声も姿も確認できませんでした。
毎年8月9月は鳥が少ないのですが、今日は混群を見られることができました。

観察会の後に園内で確認された鳥
コサメビタキ、コゲラ

来月の野鳥観察会について、正式に決まりましたらご案内いたします。

 

 

◎今週のトピックス
フクロウ
先週の夜、フクロウが公園の門のところにとまっていたと、旭山にいらした方から情報をいただきました。
フクロウは時々来ているようですが、なかなか会えません。

 

コサメビタキ
この1週間は森の家の周りによく来ていました。
今日も来ており、まだもう少し見られそうです。

 

オオルリ
この1週間は巣立ち幼鳥の観察情報が何度かありましたが、コサメビタキほど見られる機会が多くはありません。

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も確かな観察情報はありませんでした。
カラ類混群に出会ったときに、エナガも混じっていないか、目と耳で探してはいるのですが。

 

 

◎夏鳥情報
キビタキ
今週も囀りを聞くことはなく、地鳴きも姿もときどき、といったところでした。
キビタキは9月中~下旬までいますが、今年は囀りをやめた後に見る機会が昨年より少ないように感じています。

 

コルリ
今週も確かな観察情報はありませんでした。

 

クロツグミ
幼鳥の観察情報がちらほらとあり、昨日は旭山都市環境林にいたとのことでした。
園内での幼鳥の観察情報もありましたが、成鳥の囀りはもう聞かれなくなりました。

 

アカハラ
同じく昨日、旭山都市環境林でアカハラの幼鳥もいたとの観察情報がありました。
アカハラは6月になると旭山記念公園内ではほとんど見たり声を聞いたりすることがなくなるのですが、近い場所で繁殖はしているようです。

 

トラツグミ
今週は鳴き声を含め観察情報はありませんでした。

 

ウグイス
8月6日以降は園内どこでも囀りをまったく聞いておらず、囀りはほんとうにやめたようです。
「ヂッ ヂッ」という地鳴きを聞くことは多くなってきましたが、まだ秋のように頻繁に聞こえるというほどではありませn。
幼鳥の姿はまだ確認していません。

 

ヤブサメ
今日の観察会でも地鳴きとかすかに動く姿は観察できましたが、この先もそのような感じで時々出くわすことがあります。

 

センダイムシクイ
今日も囀りが聞かれ、カラ類混群に入って行動していました。
来週はぎりぎりまだいると思いますが、再来週はもういなくなっているかもしれません。

 

アオジ
栗の木デッキ付近の笹薮で3羽か4羽の地鳴きが同時に聞こえ、どうやら家族と思われますが、姿ははっきりとは見えませんでした。
アオジはこの先10月までしばしば見られます。

 

ホオジロ
噴水広場周辺、学びの森から展望台にかけての辺りで時々見られます。

 

メジロ
今日の観察会でもいちばん多かったのはメジロでした。
カラ類混群に混じったり、メジロだけで行動したりですが、どちらも「キューッ」「チュルチュルチュル」といった高い声を出すので分かります。
メジロも10月下旬まで見られます。

 

キセキレイ
今週は学びの森付近やつり橋付近で観察情報がありましたが、キセキレイは毎年なぜか、8月になるとその辺りでの観察情報が多くなります。

 

カワラヒワ
「キリコロキリ」と鳴きながら飛んでいるところによく出くわしますが、低い位置にとまらないので目視観察はなかなかいい機会に恵まれません。

 

イカル
今週も何度か園内で囀りを聞きましたが、イカルはまだ囀りしています。

 

モズ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

アオバト
このところ朝7時半から8時くらいの間に森の家の周りでほぼ毎日こえを聞きますが、低い位置にはほとんど降りてきません。

 

キジバト
鳴き声がよく聞かれ、飛ぶ姿も見られています。

 

ツツドリ
今週は声を聞くことはありませんでした。
先週の繰り返しですが、8月後半になると林内で不意に出会うことが多くなるので注意が必要です。
赤色型の確かな観察情報はこの1週間もありませんでした。

 

ヤマシギ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ハリオアマツバメ
今週は観察情報はありませんでした。

 

チゴハヤブサ
今週は観察情報はありませんでした。

 

 

◎留鳥情報
クマゲラ
今朝は旭山都市環境林の森の家から近いところから鳴き声が聞こえてきましたが、姿は見られませんでした。

 

オオアカゲラ
今週も園内で雌の観察情報がありました。

 

アカゲラ
今週もよく見られています。
今日は木をつつく音が聞こえて姿を探すことができましたが、この時期はあまり鳴き声を出さないため(出すとすれば人が気づくか近寄って来た時)、声を頼りに探すことが難しく、今日のように木をつつく音か、たまたま視界に入った、という感じです。
写真は今週撮影した雄の成鳥で、地面近くの木にいたものです。

アカゲラ2020年8月8日

 

コゲラ
今日の観察会の間は確認できませんでしたが、6月頃よりは出会う機会は多くなっています。

 

ヤマゲラ
今週は園内での観察情報がありました。

 

オオタカ、ハイタカ
どちらも今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ノスリ
今週は観察情報はありませんでした。

 

トビ
今週は観察情報はありませんでした。

 

ゴジュウカラ
こちらも観察機会が少しずつ増えてきています。

 

シジュウカラ
幼鳥入りの群れがまだよく見られており、幼鳥は白い部分がさらに色が薄くなり、胸のネクタイも伸びてきました。

 

ヤマガラ
今日はカラ類混群の中には入っていませんでしたが、つり橋周辺と森の家周辺で見る機会が多いです。

 

ハシブトガラ
ハシブトガラもまだ冬並みとまではいかないですが、観察機会が増えてきました。
写真は幼鳥と思われる個体です。

ハシブトガラ2020年8月8日

 

ヒガラ
今日もカラ類混群とは別に数羽が来て囀りする個体もいました。

 

ハクセキレイ
噴水広場付近で時々見られます。

 

ヒヨドリ
今日も巨木の谷に数羽がいましたが、ヒヨドリも観察機会は多いです。

 

ハシブトガラス、ハシボソガラス
園内でよく見られています。
ハシボソガラスはきょうだいを含む4羽が観察会のときに巨木の谷付近で見られました。
ハシブトガラスはまだ親から餌をもらっている幼鳥が見られています。

 

 

今週は天気がよくない日が多く、鳥の写真もほとんど撮れませんでした。

 

 

次回は8月15日に上げる予定です。

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。