旭山記念公園野鳥情報、2020(令和2)年4月18日土曜日
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
コロナウィルス感染症拡大防止対策として、森の家も現在閉館となっておりますが(金土日のトイレ利用は可)、野鳥のようすについては、継続的な情報として今後も記事を上げさせていただきます。
夏鳥到来情報
ルリビタキ
4月17日金曜日、園内でルリビタキの観察情報がありました。
昨年は4月10日が初認、4月20日から見る機会が多くなりました。
今年は、昨年のように公園に着いて10分以内に見られるという状態になるでしょうか。
【2020年4月20日 追加補足】
昨日、今日と、園内でルリビタキを見られてうれしかったという声を何人かの方から聞きました。
【2020年4月20日 追加補足】
アオジ
本日4月18日、アオジを今年初認。
昨年より1日遅れの記録となりました。
風の丘付近で囀りしていましたが、この先、アオジの囀りを聞くことが多くなってゆきます。
今週は新たに確認できた夏鳥はルリビタキだけです。
例年だともうアオジが来ていて、昨年は4月17日初認でしたが、この記事を上げる4月18日11時半現在まだ確認していません。
今週前半は寒かったことが影響しているのでしょうか。
◎今週のトピックス
キクイタダキ
本日4月18日、朝からキクイタダキを多数見たとの情報が複数の方から寄せられました。
9時前、つり橋周辺にキクイタダキが20羽くらいいるであろうという状態になりました。
トドマツやヨーロッパトウヒを中心とした常緑の松を中心に動き回り、時に広葉樹や地面に来て餌をとっていました。
確認する前はいつからいたのか分からず、45分ほどでまだたくさんいる間に観察を切り上げましたが、1時間以上辺りにキクイタダキがたくさんいる状態であったと思われます。
旭山でこのような状態を観察したのは初めてですが、山に戻る前に集結していたのかもしれません。
明日、まだ見られるか、見られないか、見られるとすればどれくらいいるか、要注目です。
写真はその時の1枚です。
法面の下の順光になる位置に来ることもあり、撮影にはいい条件でした。
◎ジョウビタキ
4月12日日曜日、ジョウビタキ雄1羽が園内で観察されました。
ジョウビタキは毎年ではないですが時々やって来ており、春と秋両方の記録があります。
今回はその1日だけで終わったようで、それ以降情報はありませんが、参考記録として挙げておきます。
◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週はつがいで見られる時と、3羽から5羽くらいの群れで見られる時がありました。
昨日は朝8時半頃、森の家西側に5羽くらいの群れが来て、時々地面に降りて餌を探したりしていました。
このところ森の家西側で日に何度か見られています。
◎夏鳥情報
ウグイス
園内では第1駐車場下から遊具広場にかけて、噴水広場下と森の家裏から栗木デッキにかけての辺りで囀りを聞くことが多いです。
ただ、まだ盛んに囀りしているというほどでもなく、時々「ホーホケキョ」と聞こえるくらいです。
ホオジロ
展望台周辺で囀りをしていて、時々風の丘辺りまで声が聞こえてきます。
展望台の松にもよく来ます。
キセキレイ
第2駐車場から森の家周辺で時々見られます。
トラツグミ
今週は観察情報はなく、夜の囀りもまだ聞いていません。
ベニマシコ
まだ園内で観察されていて、今日は第1駐車場壁面下に2羽いました。
カワラヒワ
園内で囀りがよく聞かれ、姿もよく見られます。
モズ
今週は風の丘西側の沢から声が聞こえてきた日が2日ありました。
キジバト
昨日、今日と鳴き声がよく聞かれています。
ヤマシギ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
冬の鳥情報
イスカ
今朝も7、8羽で上空を飛んでおり、いつもより低く飛んで目視でも分かるくらいでしたが、相変わらず低い位置にはなかなか降りてきません。
イスカはまだ半月ほど見られる可能性があります。
シメ
数は1羽、2羽となりましたが、ほぼいつでもどこかにいて見られるくらいです。
昨日、ホオジロの「指定席」である展望台の松にとまって鳴いている雄がいました。
鳴き声はふつうに「チェッチェッ」というような感じを繰り返していただけですが、とまっていた数分間ずっと鳴き続けており、本人(鳥)は囀りのつもりだったのかもしれません。
下はその時の写真です。
シメは、旭山では5月中旬に見られなくなります。
ウソ
昨日はまだ園内で鳴き声が聞こえていました。
まだもう少し見られるかもしれません。
マヒワ
今朝も森の家から見える辺りで飛んでいましたが1羽でした。
ミヤマホオジロ
今週は観察情報はありませんでした。
ツグミ
先週は観察情報がありませんでしたと書きましたが、翌日に園内で見たとの情報が寄せられました。
今日は2羽を確認しましたが、まだいるようです。
ミソサザイ
巨木の谷からつり橋付近で時々声が聞かれ、姿が見られることもあります。
キバシリ
先週はそろそろ見られなくなる可能性がありますと書きましたが、まだいました。
一昨日森の家の前で撮影した写真で、囀りをしていました。
ヒレンジャク、キレンジャク
この1週間も園内での観察情報はありませんでした。
春の北への渡りで見られる可能性はまだあります。
コガラ
今週は観察されませんでした。
留鳥情報
クマゲラ
この1週間も園内で観察されましたが、まだしばしば来ているようです。
オオアカゲラ
今週は観察情報はありませんでしたが、例年5月に入るくらいまでしばしば観察されています。
アカゲラ
園内でよく見られています。
「キャッキャッキャッ」という繁殖期だけに聞かれる声をまだ聞くことができます。
また、雄と雌のドラミングによる「コール&レスポンス」も聞くことができます。
「コール&レスポンス」は、少し離れた場所で、2羽が交代で2秒くらいずつドラミングを繰り返すものです。
写真はその時の雄、今朝撮影です。
コゲラ
園内でよく見られています。
ヤマゲラ
まだしばしば見られ、声も聞こえてきます。
オオタカ
今週も観察情報がありました。
ハイタカ
今週は林内にいるところを撮影された方がいらっしゃいました。
ノスリ
何度か観察され、一昨日、滑翔している際にカラスに追われていました。
トビ
今週は観察情報はありませんでした。
ゴジュウカラ、シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラ
園内でよく見られており、囀りを聞く機会も多いです。
写真はヒガラです。
ヒヨドリ、ハシブトガラス、ハシボソガラス
園内でよく見られています。
来週はメジロ、クロツグミ、ヤブサメがやって来ると思われます。
次回は4月25日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。