「西岡ヤンマ団」

2025年7月13日「西岡ヤンマ団」の活動がありました。

トンボがたくさん飛ぶ季節です。

池にはハリオアマツバメが群れで訪れて水を飲んでいます。

そんな夏真っ盛りの西岡公園のこの日は「西岡ヤンマ団」の7月の活動日でしたよ。

今日の狙いはどのトンボかな？

毎回きちんと記録をつけているので、自分がどのトンボを採集したのかは分かっているはず。

2年目3年目になるとトンボにも出現する季節があって、どのトンボがいま狙い目なのかだんだんわかってきます。

みんなでワイワイと自然の中に入って昆虫採集をする体験は、考えたり感じたり体を使ったり。

昆虫のなかでも速いスピードで飛ぶトンボ採りはとりわけ楽しいですね！．．．難しいけれどみんな夢中。

広場では昨年に西岡公園で初記録がでたコシアキトンボが飛んでいます。

本州ではありふれたトンボですが、北海道には数年前までいないはずのトンボでした。

トンボは風などで遠いところから飛んできて、環境が合うと繫殖して定着することがあります。

コシアキトンボの分布域はどんどん北上して、ついに昨年札幌でも記録が出始めました。

西岡公園もそのひとつの例でしたよ。

ヤンマ団の今後の調査活動でも観察していきます。

調査活動では、トンボを採集したら、素直にうれしい気持ちでいっぱいになります。

そんなトンボを大切に観察します。

なんていうトンボかわかるかな？

北海道トンボ研究会の講師の先生が見守ってくれていますよ。

経験を積んでトンボの習性がわかり始めると、採集の際にはどこでどんなふうに待っていればよいかもわかってきますよ。

採集の仕方もトンボの種類によって少しづつ違います。

回数を重ねて身体の使い方、網の振り方がだんだん身に付きます。

トンボによってはふんわり優しく網をかぶせたり、いそうなところをじっくり目を凝らして見つけたり。

1年目の団員は、網から出して三角紙に収めるのも苦労します。

最初はみんな通る道です。

産卵場所が川のトンボは川でテリトリーを張っています。

そんなトンボを待ち構えるために川にも入ります。

狙ったトンボが網の届かないところを飛んでいても、そこでトンボがどんな様子だったかちゃんと観察できたでしょうか？

例えばこういった止水域では、こんなトンボがいるんだ…などと、すべてが経験のひとつになっていきますよ。

午後からの活動は採集したトンボの標本を作ります。

標本はずっと大切に保管して今後に残せるデータになるので丁寧に作ります。

標本にしたあとは、記録表にも記入して確実なデータにしますよ。

案外手間がかかるけれど、みんなは頑張ってやり遂げました。

さすが、ヤンマ団！

保護者の皆さま、北海道トンボ研究会の皆さま、卒業生スタッフの皆さま、ありがとうございました。

ヤンマ団のみんなも楽しかったね！！

お疲れ様でした。