今日の西岡公園は陽が差して、穏やかな一日です。
森の中からはクマゲラ、ツグミ、カケスの声も聞こえています。
シマエナガ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラ、ハシブトガラ、コゲラの姿も見かけましたよ。
池にはカイツブリ、ダイサギの姿がありましたよ。
木道には落葉を始めた、ヤチダモや、ヤナギ、シラカンバの落ち葉がありましたよ。
手すりにはアキアカネが止まっていました。
夏には黄色い花を咲かせていたオオアワダチソウは、フワフワの綿毛の付いた果実になっています。
この種を、野鳥がついばみに来ますよ。
ミゾソバの花も終わりました。
この果実も野鳥が食べます。
シダ植物のコウヤワラビの葉も、秋らしく色づき始めています。
春の芽出しの頃には葉は赤みを帯びていました。
これは、コウヤワラビの胞子葉ですよ。
茎についたつぶつぶは、胞子嚢の集まりですよ。
ここから胞子を放出します。
湿原などが好きな大型のシダ、ヤマドリゼンマイの葉も色が変わり始めていますよ。
春にはヤマドリ色(オレンジがかった茶色)の、穂のような大きな胞子葉が上がっていましたよ。
落ち葉の間から顔を出している、高さ15センチくらいの、小さなシダは、フユノハナワラビの仲間です。
緑色の葉がいきいきと鮮やかです。
このシダは冬緑性のシダで緑の葉を保ったまま雪の下で春を迎えますよ。
胞子葉が上がっていますね。
フユノハナワラビの名前の由来は、(冬の花蕨)。
冬に胞子葉を出し、それが花のように見えることから、とのことですよ。
ワラビも黄色がかってきましたよ。
緑色のヤブハギの果実もありましたよ。
「ひっつきむし」です。
散策の後には、衣類などにくっついていることがありますよ。
「ひっつきむし」についてはこちらからどうぞ。↓↓↓
9月21日の園内 – 西岡公園 (sapporo-park.or.jp)
様々な色や形のキノコたちもありましたよ。
個性豊かでユーモラスですね。
キノコは、菌類のなかまです。
キノコの姿になるのは胞子を放出するためで、それまでは、菌糸体(菌糸という糸のようなものが、網のように広がったもの)の状態で過ごしますよ。
赤い果実の付いたナニワズがありました。
ちいさな植物ですが樹木ですよ。
緑色の葉を落とさずに春まで雪の下で過ごします。
ナニワズに蕾がついていましたよ。
春一番に黄色い花を咲かせます。
これは、アキノギンリョウソウです。
茎の上に1つ、茶色の果実が付きます。
「ギンリョウソウ」の花とそっくりですが、「ギンリョウソウ」が初夏から咲くのに対して、「アキノギンリョウソウ」は夏の終わりから咲き始めますよ。
花がよく似ているので、「アキノギンリョウソウ」は「ギンリョウソウモドキ」とも呼ばれてますよ。
果実の様子は、「ギンリョウソウ」は、「液果」です。
虫などに食べてもらって、種子の散布をを手伝ってもらうようですよ。
「アキノギンリョウソウ」の果実は、「蒴果」といって立ち枯れて、割れた果皮の隙間から種子が散らばります。
コマユミの赤い果実です。
アキノキリンソウが咲いていましたよ。
花はほとんど見られなくなりましたが、エゾリンドウ、ゴマナが咲いていました。
ハチやウルシ、ダニ等の対策のため肌を出さない装いと、歩きなれた靴で散策をお楽しみください。
園内の花や山菜、動植物の採集と傷つける行為は禁止されております。
皆さまのお越しをお待ちしております。