11月11日の園内

今日の西岡公園はときおり天気雨が降ったり風が強かったりと肌寒い園内です。

葉を落とした木々の間をシジュウカラやヤマガラ、ハシブトガラなどが飛び回っている姿が見られましたよ。

池にはマガモのつがいがひっそりとつがいごとに並んでくちばしを羽根に差し込んで休んでいます。

森の木々の様子

森の木々の様子です。

カラマツの黄色い紅葉と、オニグルミの黄色い紅葉、すっかり落葉したシラカンバ、常緑樹のトドマツの深い緑色、その向こうには青空がのぞいていましたよ。

フユノハナワラビ

明るくなった林床には、フユノハナワラビが葉を拡げていましたよ。

フユノハナワラビは冬緑性といって秋に葉を伸ばし始めます。

広場の様子

広場の様子です。ほとんどの広葉樹が葉を落として、シラカンバの白い樹皮が引き立って見えます。

湿原の様子

湿原の様子です。こちらも落葉樹はほとんど葉を落としました。

最近は雨が多く、水の流れる音がいつもより大きく聞こえます。

川の様子

川も増水して勢い良く水が流れています。

ホザキナナカマドの袋果

広場の川のふちにはホザキナナカマドが小さな群生になっています。これはホザキナナカマドの袋果です。

初夏にふわふわした白い花が枝の先に穂のように咲いていました。名前の通りですね。

ホザキナナカマドの袋果

ホザキナナカマドの袋果が5つに裂けているのが見えます。

果実が熟すと5つに裂けて中から種子がこぼれます。母樹の周辺にばらまかれた種子が発芽して・・・この川岸のホザキナナカマドはそうやって増えていったのでしょうか。

街路樹などでおなじみのナナカマドは赤い果実をつけ、鳥が喜んで食べに来ます。ナナカマドは鳥に種子を運んでもらうタイプの樹木なので、ホザキナナカマドとは種子散布のしかたが違いますね。

ヤドリギの折れ枝

ヤドリギの折れ枝が落ちていました。赤い果実がついています。

ヤドリギの果実

赤いヤドリギの果実です。「アカミノヤドリギ」ですね。

果実が少し割れていて中には透明でネバネバするゼリーのようなものの中に種子が見えました。

これはレンジャクなどの鳥が好んで食べる果実です。ネバネバの果実を食べた鳥の糞もネバネバしていて樹木にくっついてそこで発芽します。

鳥に種子を運んでもらう種子散布のしかたですね。

ヤドリギは半寄生の植物なので地面では育ちません。生きている木の枝で発芽してその樹木から水分や養分をもらい葉の部分では光合成をします。

拾った枝は管理事務所のヤドリギの展示コーナーに活けています。

もう少しの間は観察を楽しめると思うので、お立ち寄りの際には近くでご覧になってください。

 

 

朝夕はとても冷え込んでいます。

散策の際には、暖かい服装をお勧めします。

皆様のお越しをお待ちしております。

 

 

※公園をご利用される際には、以下の対策についてご協力をお願いします。

他の人と距離をあけて利用しましょう。

すいた時間、場所を選び、混んでいるときは利用を控えましょう。

マスクをつけましょう。

利用後はしっかり手洗い・うがいをしましょう。

短時間のご利用にご協力ください。

大人数の飲食・飲酒を伴う集まりは控えましょう。

 

皆様にはご迷惑をおかけしますが、感染拡大防止のためご理解・ご協力くださいますようお願いいたします。

ご不明な点がございましたらスタッフへお申し出ください。

※園内の動植物を採取しない、園路から外れない等マナーのご協力をお願いします。