毎週アップしている旭山記念公園野鳥情報です。
2019年7月27日土曜日、ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
今週のトピックス
イカル
このところ毎日、日に何度か風の丘近くのカラマツ林に飛んで来て地鳴きも交えながら囀り、少しして飛び去るという行動が見られています。
また、残り少ないエゾヤマザクラの実を食べていたという観察情報もありました。
イカルは6月以降ほぼ毎日観察されていますが、木の高い位置にいて姿を見ることは難しいです。
声がした辺りから動く時に、木々の葉の向こうに姿がなんとか見られます
クロツグミ
今週も森の家の周りや旭山都市環境林の木の低い位置から、ときどき囀りが聞こえてきています。
しかしその囀りは1分くらいで終わります。
写真は7月22日火曜日撮影、ピクニックテラス付近で地上付近に降りた雄のクロツグミ。
餌をたくさん嘴にくわえており、巣の雛に運ぶところだったのかもしれません。
写真はトリミングしています。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
先週は、この先観察機会が増える可能性があります、と書きましたが、この1週間は観察情報は多くはありませんでした。
真夏は標高が高い場所に移動しているという説もありますが、だとすればこの先しばらくは見る機会が少ないかもしれません。
夏鳥情報
キビタキ
囀りをほぼまったく聞かなくなりました。
「ヒッヒッヒッ キュルキュル」という地鳴きは時々聞かれ、その声を頼りに時々姿が見られることはありますが、どちらかというと不意に出会うことが多いです。
コサメビタキ
今週も観察情報が多く、幼鳥の姿も見られました。
ここ数日、森の家近くの階段の周りでよく見られ、「ツィーッ ツィーッ」という地鳴きも聞かれます。
つり橋付近でもよく見られます。
オオルリ
藻岩山登山道入口南側からの囀りもほとんど聞こえてこなくなりました。
一方で、羽の先だけ青い幼鳥が観察されたとの情報がありました。
幼鳥はこの先しばらく観察機会があると思われます。
コルリ
今週は観察情報がありませんでした。
カワラヒワ
園内でよく見られます。
アオジ
カラマツ林やつり橋付近など笹がある場所で「チッ」という地鳴きを聞くことが多く、姿も見られますがすぐに逃げます。
幼鳥も出ています。
ホオジロ
囀りはほとんど聞かれず、噴水広場周辺で時々見られます。
センダイムシクイ
今週も森の家周りやつり橋周辺などでよく見られ、「チヨチヨビー」という囀りも時々聞かれます。
今の時期、比較的出会う機会が多い鳥です。
ウグイス
森の家の周りなどで、他の鳥がほとんど囀りしなくなった今、ウグイスの囀りだけはよく聞かれています。
ヤブサメ
囀りはほとんど聞かれなくなりましたが、笹の中から「ジュッ」という鳴き声がしばしば聞かれたり、道を低くまっすぐ飛んで横切ったりと、姿が見られることも意外とあります。
メジロ
声を聞く回数は多いですが、なかなか低い位置に降りてきません。
キセキレイ
第2駐車場周辺で時々見られ、時々、森の家から声が聞こえるくらいの辺りまで来ることがあります。
モズ
今週は情報がありませんでした。
アオバト
声はまだ聞くことができますが、低い位置になかなか降りてきません。
キジバト
道路沿いを中心によく見られ、「デデー ポーポーッ」という声もよく聞かれます。
ツツドリ
今週はほとんど声を聞くことがありませんでした。
ハリオアマツバメ
雨から曇りとなった今朝も飛んでいましたが、このところ時々観察されています。
オオタカ、ハイタカ
今週は観察情報がありませんでした。
留鳥情報
クマゲラ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
オオアカゲラ
今週は森の家周辺での観察情報がありました。
アカゲラ
幼鳥が見られる機会が多くなってきました。
写真は7月22日撮影、左の頭部が嘴の付け根まで赤いのが幼鳥、右が後頭部だけ赤い雄成鳥で、親子と思われます。
コゲラ
観察機会が多いです。
写真は幼鳥と思われる個体で、もう1羽の幼鳥と思われる個体と絡んで(遊んで)いました。
ヤマゲラ
今週も観察情報はありませんでした。
ハクセキレイ
噴水広場周辺で時々見られます。
ゴジュウカラ
よく見られます。
写真はつり橋付近で地面に降りて餌をさがしていたものです。
シジュウカラ
幼鳥を連れた群れを今週もよく見ました。
ハシブトガラ
よく見られます。
ヤマガラ
よく見られます。
写真は幼鳥、橙色と黒の部分の色が薄いのが特徴です。
ヒガラ
幼鳥が時々見られます。
ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒヨドリ、スズメ
よく見られます。
次回は8月3日土曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。