毎週アップしている旭山記念公園野鳥情報です。
2019年7月13日土曜日、ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
本日の野鳥観察会
本日8時より、毎月第2土曜日定例の野鳥観察会を行いました。
今回観察された野鳥は以下の17種です(順不同)
ハシブトガラス、カワラヒワ、アオジ、メジロ、ゴジュウカラ、
シジュウカラ、ハシブトガラ、キビタキ、オオルリ、コルリ、
クロツグミ、センダイムシクイ、ウグイス、ヤブサメ、ヒヨドリ、
コゲラ、キジバト
明け方までの強い雨と風から天候が回復する過程の時間帯で、鳥の動きも鈍く、ヤマガラ、ヒガラ、アカゲラ、アオバトといったレギュラーメンバーが確認できませんでした。
キビタキも森の家の裏で囀りしていましたが、いつもより鳴いている場所が少なかったです。
センダイムシクイも今日は最後の方に1回現れただけでした。
コルリは旭山都市環境林で声が聞かれました。
オオルリは遠くから声が聞こえてきただけでした。
観察会の前にキセキレイ、後にアオバト、ハシボソガラス、ハリオアマツバメが観察されました。
蝶のゼフィルスはつり橋、都市環境林広場と栗の木デッキ付近で、2頭以上が絡みながら飛んだり、翅を広げてとまる姿などが観察できました(その時間帯は薄日が差す瞬間もありました)。
次回の野鳥観察会は2019年8月10日(土曜日)8時開始です。
ご参加お待ちしております。
今週のトピックス
ハシブトガラス
1羽の幼鳥が巣立ち、両親が周りでガードしています。
西側エリアでこの親子がよく見られますが、親鳥の攻撃性は減ったものの、幼鳥に近寄り過ぎると頭をかすめて飛ぶことがあるので、引き続きお気をつけください。
写真は幼鳥(左)が親鳥に餌をもらおうとしているところです。
クロツグミ
今日も観察会の間、廃屋付近からつり橋下流にかけての辺りやや遠くから囀りが何度か聞こえてきました。
今日はしかし1、2フレーズ歌うだけで終わり、だいぶ間を置いて別の場所からまたちょっとだけ鳴いていました。
また、つり橋たもと左岸側でクロツグミの地鳴きが聞こえてきましたが、姿が見えなかったので雌雄不明です。
昨日、都市環境林ふしぎ池で水を飲む雌の個体が観察されました。
写真がそれですが、これはまだ水を飲む前に木にとまって鳴き声を出しながら辺りの様子をうかがっていたところで、この後地上に降りて水を飲みました。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週は廃屋付近で数羽を観察しましたが、傾向としてはその辺りでの観察情報が多くなっています。
夏鳥情報
キビタキ
森の家裏で囀る雄の個体は、ときどき低い位置に来て双眼鏡なしでも観察できます。
他、園内の森でまだ囀りを聞くことができます。
コサメビタキ
今週は観察情報がありませんでしたが、例年であればそろそろ幼鳥が巣立って見る機会が増える頃です。
オオルリ
今日は久し振りにつり橋下流から囀りが聞こえてきましたが、藻岩山登山道入口南側からはまだ日に何度か囀りが聞こえてきています。
コルリ
都市環境林ホオノキ散策路以外では声を聞かなくなりました。
イカル
栗の木デッキ近くの桜には実を食べに来なくなりました。
時々囀りが聞こえてきますが、桜に来なくなったため、近くで観察する機会は減りました。
カワラヒワ
「キリコロキリ」という声を出して鳴きながら飛ぶ姿が観察されます。
アオジ
囀りはほとんど聞かれなくなりましたが、「チッ」という地鳴きは笹藪がある場所でよく聞くことができます。
ホオジロ
やはり今年は展望台では囀りしなくなっているようですが、その周りで時々見られます。
センダイムシクイ
幼鳥を連れた群れ、あるいはカラ類との混群でまだ見られる機会が多いです。
ウグイス
森の家の周りで囀りが聞かれる他、園内数カ所で囀りしています。
囀りはそろそろ終わると思われますが、一方で「ヂッ」という地鳴きを聞く機会が増えてきました。
ヤブサメ
今日も観察会の際に散策路で前を低く飛んで横切ったり、笹藪の中で「ジュッ」と鳴きながら動く姿が観察去れました。
囀りもまだ聞かれます。
メジロ
ヤマグワの実を食べに来ています。
声を聞く回数は多いですが、なかなか低い位置に降りてきません。
キセキレイ
第2駐車場周辺で時々見られます。
モズ
今週は情報がありませんでした。
アオバト
声はまだ聞くことができますが、頻度が落ちてきました。
キジバト
道路沿いを中心によく見られ、「デデー ポーポーッ」という声もよく聞かれます。
ツツドリ
今週はあまり声を聞くことがありませんでした。
ハリオアマツバメ
今週は毎日のように観察されており、今日も観察会終了後に見られました。
オオタカ、ハイタカ
今週は観察情報がありませんでした。
留鳥情報
クマゲラ
今週は観察情報がありました。
オオアカゲラ
今週は観察情報がありませんでした。
アカゲラ
今日はなぜか観察会の間には出ませんでしたが、観察する機会は多いです。
コゲラ
観察機会が多いです。
ヤマゲラ
今週も観察情報はありませんでした。
ヤマゲラは地鳴きをあまりせず、「ピョッピョッピョッ」というあの声も6月以降は出さなくなるので、6月から10月の間は、観察機会が激減します。
それでも散発的に観察情報はあります。
ハクセキレイ
噴水広場周辺で時々見られます。
ゴジュウカラ
今日の観察会では親子と見られる3羽が間近で見られました。
シジュウカラ
幼鳥を連れた群れを今週もよく見ました。
ハシブトガラ、ヤマガラ
幼鳥を連れた群れがいたり、シジュウカラなどと混群で行動していたりしています。
ヒガラ
囀りがほとんど聞かれくなりましたが、今日観察会で出なかったのはたまたまで、針葉樹にいるところを見る機会は少なくありません。
ハシボソガラス、ヒヨドリ、スズメ
よく見られます。
エゾシカ
この1週間、7月7日と9日に園内でエゾシカが目撃されました。
すべて雌の個体、7日はつり橋付近で1頭、9日はちびっこ広場で2頭の観察情報がありますが、1日だけの情報ではないため、まだ周囲にとどまっているか、またやって来る可能性もあります。
エゾシカ自体は人に危害を加えることはありませんが、車と衝突する可能性があるので、運転の際にはご注意ください。
※このエゾシカの写真は旭山で撮影したものではありません。
【2019年7月14日 追加補足】
本日7月14日9時頃、森の家の裏で雌のエゾシカ1頭が観察されました。
まだ辺りにいるようです。
次回は7月20日土曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。