毎週アップしている旭山記念公園野鳥情報です。
2019年7月6日土曜日、今年下半期第1回目、ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
今週のトピックス
センダイムシクイ
本日2019年7月6日、センダイムシクイ幼鳥が園内で観察されました。
つり橋付近のヨーロッパトウヒに2羽で固まってとまり、親鳥が餌を運んで来ると口を開けて餌をもらっていました。
その辺りではここ数日センダイムシクイがよく鳴いていますが、近くに巣があり、幼鳥が巣立ったと考えられます。
写真がその幼鳥2羽。
センダイムシクイは巣立つと外見では成鳥との違いがはっきりせず、強いていえばなんとなく羽が不揃いに見えますが、この時は親鳥に餌をもらう姿を目視確認したので、この2羽を幼鳥として紹介しています。
写真はトリミングしています。
イカル
今週も桜の実を食べにしばしば来ていて、低い位置の木から囀りが聞こえてくることもありました。
上空を飛んでいる姿や「キコッ」という飛びながら出す鳴き声を聞くこともあります。
クロツグミ
今朝9時前後、栗の木デッキからつり橋にかけての双子沢川の主に右岸側、低い木で今朝は盛んに囀りをしていました。
観察していると、沢を巡回するように鳴き声の場所が少しずつ変わっていて、一度は雄の姿も見られました。
クロツグミは先月下旬からその辺りでの観察情報が増えています。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今朝、クロツグミを観察している頃に栗の木デッキとつり橋の中間辺りから複数のシマエナガの声が聞こえてきました。
カラ類混群だったようで、シジュウカラやヤマガラなど他のカラ類の声も同時に聞こえてきました。
しかし、15分ほど、シマエナガの声が聞こえてくる場所はほとんど動いていませんでした。
夏鳥情報
オオルリ
今週も、いつもの藻岩山登山道入口奥の方からは囀りが聞こえてくることが多かったですが、園内で観察されたという情報はありませんでした。
旭山都市環境林に行くと、住宅街側からも時々囀りが聞こえてきます。
キビタキ
森の家南側で1羽がいつも囀りしていますが、今週も園内や都市環境林で囀りが多く聞かれます。
地面に降りてハチか何かの虫を捕っていたところを観察したという方もいらっしゃいました。
コサメビタキ
今週は観察情報がありませんでした。
コルリ
都市環境林でまだ囀りが聞かれます。
ウグイス
今週も園内数カ所で囀りしており、近くと遠くで同時に2カ所から聞こえてくることもあります。
ヤブサメ
囀りを聞くことは少なくなりましたが、「チュッ」という声が笹藪から聞こえてくることがよくあり、音を追ってゆくと姿が見えることもあります。
ホオジロ
噴水広場付近から地鳴きが聞こえてきましたが、今年はほんとうに展望台で囀りを聞くことが少ないです。
アオジ
餌をくわえた雌の姿を観察。そろそろ幼鳥が巣立つ頃のようです。
囀りする雄も時々見られます。
メジロ
ヤマグワの実を食べに来ていますが、桜の実はほとんどなくなったようで、桜にはあまり来なくなりました。
カワラヒワ
森の家周りや駐車場周り、学びの森などで声や姿がよく観察されます。。
キセキレイ
第2駐車場周辺で時々見られます。
モズ
今週は情報がありませんでした。
アオバト
声はまだよく聞かれますが、桜の木にはもう来なくなり、目視観察は難しくなってきました。
キジバト
道路沿いを中心によく見られます。
ツツドリ
一昨日7月4日木曜日、風の丘近くの木で「ボボッ」と繰り返し鳴いていましたが、これほど近くに来るのは珍しいです。
遠くからはまだ声が聞こえてきています。
ハリオアマツバメ
一昨日から昨日、今日と旭山上空を数羽で飛ぶ姿が3日連続で観察されています。
時々森の家の周りでも低く飛んでいますが、姿はなかなか捉えられません。
オオタカ、ハイタカ
今週は観察情報がありませんでした。
留鳥情報
クマゲラ
今週は第2駐車場から森の家にかけての辺りでの観察情報がありました。
オオアカゲラ
今週は観察情報がありませんでした。
アカゲラ
巣立ち幼鳥を確認しました。
アカゲラは今週は多く観察されています。
コゲラ
つり橋の辺りでヤマグワの実を食べたり、木をつついたりしていたという情報がありました。
また今の時期は、カラ類混群にアカゲラ、コゲラ、センダイムシクイ、メジロ、ヒヨドリ、シマエナガなどが混じって多くの鳥が一度に見られることもあります。
ヤマゲラ
今週は声を聞いたという情報はありませんでした。
ハクセキレイ
噴水広場周辺で時々見られます。
ゴジュウカラ
冬の間ほど盛んに声は出さないのですが、カラ類混群だったり単独だったりと、観察情報が増えてきました。
シジュウカラ
幼鳥を連れた群れを今週もよく見ました。
ハシブトガラ、ヤマガラ
幼鳥を連れた群れがいたり、シジュウカラなどと混群で行動していたりしています。
ヒガラ
ヒガラだけはまだ囀りが聞かれますが、あまり低い位置には降りて来ないです。
ハシボソガラス、ヒヨドリ、スズメ
よく見られます。
写真はヤマガラとゴジュウカラ、どちらも今日撮影したものです。
今回は「番外編」、チョウはチョウでもバタフライ、昆虫の蝶の話題をひとつ。
シジミチョウ科には「ゼフィルス」と呼ばれる、主に青光りするもののグループがあります。
「ゼフィルス」は夏の蝶ですが、先週からその仲間のジョウザンミドリシジミが見られるようになりました。
写真がそれです。
旭山の「ゼフィルス」はこのジョウザンミドリシジミが圧倒的に多いですが、この先、他にも何種類かが少しずつ出てきます。
ジョウザンミドリシジミはつり橋に行くと多く見られる他、第2駐車場から森の家にかけての辺り、旭山都市環境林広場でも見られます。
鳥だけではなく、蝶の観察・撮影もいかがでしょうか?
次回は7月13日土曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。