毎週アップしている旭山記念公園野鳥情報です。
2019年6月21日金曜日、ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
今週のトピックス
オオルリ
先週から今週にかけて、オオルリの雌が旭山都市環境林の広場から池の辺りで囀りしていました。
オオルリは雌も囀りしますが、雄の囀りに比べると1回の音が短くてシンプルで、複雑な節回しはしません。
辺りでは時々雄も見られました。
写真は囀りする雌です。
今日は雌の囀りを確認することはできませんでしたが、この先も聞く機会があるかどうかは不明です。
アオバト
この1週間も、森の家近くのエゾヤマザクラの木に実を食べに頻繁にやって来ていましたが、食べられる桜の実が減ったのか、先週よりは来る頻度が低くなってきています。
旭山全体では「オー アーオー」という声を聞く機会は多いです。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
幼鳥を含む群れがしばしば観察されてします。
今日は栗の木デッキ付近の双子沢川で観察されました。
写真は観察された方からご提供を受けた幼鳥、まだ目に黒く太い帯が入っています。
夏鳥情報
キビタキ
森の家南側と北側でおそらく別の個体がよく囀りをしています。
他園内各所及び都市環境林でも囀りを聞くことがあり、すぐ近くに寄ってきて目視観察できることもあります。
コサメビタキ
今週は観察情報がありませんでした。
コルリ
都市環境林で時々囀りを聞くことがありますが、今週も森の家西側の沢では確認できませんでした。
クロツグミ
今週は囀りを聞く機会は少なかったです。
アカハラ
今週も園内では確認できませんでした。
オオムシクイ
6月17日月曜日に園内で囀りが聞かれましたが、18日以降は確認できていません。
もう移動していなくなったと考えられます。
センダイムシクイ
今週も園内で囀りがよく聞かれ、「チヨチヨビー」の間に「チュピチリチリチリ」と違う声が入る鳴き方もまだ聞くことができます。
キビタキとすぐ近くで鳴き合うこともあります。
ウグイス
先週から森の家の周りでも再び囀り聞かれることが多くなりました。
今年は園内でも他に数カ所囀りが聞かれ続けています。
ヤブサメ
巣立ち幼鳥の観察情報がありました。
ヤブサメは2回繁殖するといわれており、例年6月下旬に1回目の幼鳥が見られます。
イカル
今週も時々上空を「キコッ」と鳴きながら飛んでいる姿が見られたり囀りがやや遠くから聞こえてきたりしていました。
カワラヒワ
飛びながら「コロコロッ」という鳴く姿が比較的よく見られ、今週は森の家の周りで観察されることが多かったです。
メジロ
今週も桜の実を食べに来ていました。
アオジ
登山道入口下で比較的よく「チッ」という地鳴きを聞きますが、囀りは先週よりは聞かれることが少なくなりました。
ホオジロ
噴水広場から遊具広場にかけての辺りで時々見られます。
キセキレイ
第2駐車場周辺で時々見られます。
モズ
学びの森、噴水広場から第1駐車場下にかけての辺りで時々見られます。
キジバト
園内及び周辺から声がよく聞かれ、飛ぶ姿もしばしば見られます。
ツツドリ
山から「ボボッ」という声が聞こえてきますが、近くでの観察情報はありませんでした。
ハリオアマツバメ
今週は観察情報がありませんでした。
オオタカ、ハイタカ
今週は観察情報がありませんでした。
留鳥情報
クマゲラ
今週も園内での観察情報がありましたが、場所は、トイレとつり橋の間であったり、藻岩山登山道入口付近であったり、風の丘周辺であったりと、やはりよく来る場所が決まっておらず、傾向はつかめていません。
ただ、観察情報が今月前半より増えたことは確かです。
オオアカゲラ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
アカゲラ
今週は声を出しながら飛んだり餌をとったりといったことが多く、先週までよりいることに気づいて観察できる機会が多くなりました。
アオバトが来る桜の木にアカゲラも雄と雌が交互に実を食べに来ていて、近くに巣がある可能性があります。
幼鳥が巣立つのは7月に入ってからと思われます。
コゲラ
頻繁に声を聞き姿が見られるようになりました。
ヤマゲラ
今週は声を聞いたという情報はありませんでした。
ハクセキレイ
噴水広場周辺で時々見られます。
ゴジュウカラ
巣立ち幼鳥の観察情報があり、頻繁に見られるようになりました。
シジュウカラ
幼鳥を連れた群れに会うことが多いです。
写真はつり橋付近で撮影したシジュウカラ幼鳥です。
ハシブトガラ、ヤマガラ
幼鳥を連れた群れがいたり、シジュウカラなどと混群で行動していたりしています。
ヒガラ
今週もヒガラのみ幼鳥の姿を確認できませんでした。
ハシボソガラス、ヒヨドリ、スズメ
よく見られます。
◆ハシブトガラス
森の家から100mほど離れた辺り、風の丘に向かう道の東側のシラカンバの木にハシブトガラスが営巣し、ただいま子育て中です。
ハシブトガラスは幼鳥が巣立つ際に攻撃的になり、頭をつつかれたりすることがあります。
付近に注意喚起の看板を設けましたが、巣の下の辺りを通る際にはくれぐれもお気をつけください。
・通る際には巣を見上げずに通り過ぎてください
・ハシブトガラスが辺りにいたり激しく鳴き声を上げたり飛んでいる時は、両手をまっすぐ上に上げて歩くと頭への攻撃を防ぐことができます。
・巣立ち後数日は注意が必要ですが、その数日を過ぎると攻撃をしなくなります。
次回は6月29日土曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。